3ヶ月前に購入したデニムパンツ
遡ること3カ月前、埼玉県大宮にある伝説のヴィンテージ古着屋DUFFが実店舗を復活させた情報を聞き訪問してきました。
その際、店内入り口付近のハンガーラックにズラーっと掛かっていたのがUSA製リーバイス501。我々アラフォー世代にとっては「レギュラー」と呼ばれる普通の501ですが、あの頃から20年以上も時が流れた今では立派なセミヴィンテージの仲間入り。
私の所有するヴィンテージリーバイスは全てタテ落ちする所謂「66前期」以前のモデルのみ。20年以上ぶりにザラザラした荒い色落ちのUSA製501が穿きたい衝動に駆られてしまい試着することにしました。
USA製リーバイス501のユーズド
どちらも普通の(?)USA製501でサイズも同じW31。この頃のリーバイスはクオリティコントロールがしっかりしているので、サイズ感に個体差はほとんどありません。しかも紙パッチも破れづらくなっているので、サイズが一目で判るのも嬉しいポイントです。
この2本、好みの問題はありますがヴィンテージ好きなら右の濃い方を選ぶでしょう。実は色の濃さで価格差が違い2,000円ほど高くなりますが、どうせ買うなら好みの色落ちの方が後悔も少ないでしょう。
90sのUSA製501レギュラーのシルエットを改めて見てみると、腰まわりと太ももはほど良いゆとりがあって膝から裾にかけてテーパードしたシルエットになっています。個人的には80〜90sの501のシルエットが最も美しいと感じています✨
この個体を穿いていたオーナーと私の膝の位置がほとんど一緒(と勝手に予想)なので、穿いた時に色落ちのズレがほとんどないシンデレラフィッティングでした。
以前から書いてますが、膝の色落ちしている位置が自分の膝より下になると脚がめちゃくちゃ短く見えるので、ユーズドデニムを選ぶ際は注意が必要です💦
このパンツは7,800(+TAX)で、USA製501を「レギュラーモデル」と呼んでいた我々40代オヤジ世代から見ると若干お高く感じますが、シンデレラサイズだったので迷うことなく即決しました。
またUSA製501はレアではないのでリサイクルショップで掘り起こせば安く買えると思いますが、レギュラーを探すのにそこまで労力と時間を掛けるのがもったいない。。そう、オッサンになると時間と手間をお金で買うようになります笑。
カットする前のデニムと靴の関係
こちらの個体はハーフクッション程度のレングスだったので、そのまま穿けば普通…と言うかモッサリした印象になってしまいます。
そこで3cmほどロールアップするとくるぶしが少し出るレングスになり、こなれた雰囲気で穿けます。ここ数年購入したデニムは、大体このくらいの長さを目安に購入してきました。
しかし…
正直飽きました、ちょいロールアップするスタイルも😅
私は気に入ると馬鹿の一つ覚えみたいに同じスタイルばかりしてしまうからなんですが。しかし、ロールアップ無しのツンツルテンレングスにチャレンジする勇気も出ないし…
そこで思い出したのがカットオフデニム。切りっぱなしの裾が醸し出す熟れ感がとても新鮮に感じたのです!
カットオフデニムはレディースが先行
https://baycrews.jp/item/detail/deuxiemeclasse/pants/19030510000530?q_sclrcd=049
https://baycrews.jp/item/detail/slobe/pants/20030912775010?
既に奥さんや彼女さんが穿いているかと思いますが、カットオフデニムは数年前からレディースでブレイクしたアイテムになります。
写真のように綺麗目なパンプスに合わせると、カットオフデニムのカジュアル感との間にギャップが生まれるので、とても熟れて見えますね!
またレディースの場合は後ろを長めにカットするのがトレンドのようですが、これは流石にメンズに流用できないです…
逆にメンズでは一部の三代目J SOULブラザーズ風の若者がスキニーデニムをカットオフで穿いてるくらいで、ほとんど流行ってません😂
ただでさえチャラいスキニーデニムをカットオフにしたら、我々アラフォー世代のオッサンに穿きこなせる訳がありません。。
ここは正統派のテーパードストレート、リーバイス501であればオッサンがカットオフして穿いてもアメカジ風に見えるので違和感が少ないかなと考えました。
デニムパンツのセルフカットに挑戦
ではここからはカットオフデニムの自作についてご紹介。
先ずは丁度良いレングスになるようロールアップし、その幅を計ります。私の場合ロールアップ幅は3.5cm程度だったので、一発目は切り過ぎにならないよう余裕をもって3cmの位置でカット。
せっかくジャストサイズで購入したデニムも、切りすぎてしまったら自分で穿けなくなるばかりでなく、転売もほぼ不可能になりゴミ箱行き確定ですから注意が必要です。
途中で曲がってないか確認しながら慎重にカットしていきます。とは言え、多少曲がっていたとしても裾が解れてきてフリンジ状になるので目立たないのであまり気にする必要はありません!
ちなみに使用するハサミですが、今回私使ったのは100円ショップで購入した普通のハサミなので、とにかく布が切れればOKです笑。
サイドシームの部分は布が重なっている為カットしづらいですが、そこ以外は特に注意すべき点はありません。
裾のホツレ加工は紙ヤスリで
ただ切りっぱなしにしても、カットした面がフラットなままではこなれ感が出ません。
そこで用意したいのが紙ヤスリ。こちらも100円ショップで購入した物になります。紙ヤスリが無ければ金ヤスリでも代替え可能です。
まずは小さく切った紙ヤスリをカットした面に擦り付けていきます。するとインディゴに染まらない白い横糸がフリンジ状に解れ出していきます。
擦ること1分で写真上のような状態になります。カット直後と比べると断然ラフな印象に!ただし横糸も長く飛び出す場合が多いので、その際はハサミでカットしてやります(写真下)。
カットオフの自作は裾のカットからホツレ加工まで概ね10分もあれば作れてしまいます。私の場合一発目のカットが長過ぎて再カットを繰り返した為、何だかんだ1時間くらい掛かっちゃいました😅
このカットオフの良い所は、片脚ずつミリ単位で調整できることです。合わせたい靴を履いてバランスを見ながらカットしてやれば、両脚とも同じレングスに見せることが可能です!
アメカジオヤジのカットオフデニムコーデ
それではアメカジオヤジの筆者がカットオフデニムを合わせるとしたら、いつものデニムパンツと同じようなコーデをすると思います。それは裾の処理が変わるだけで全体的な印象はカットオフしていても特に変わらないからです。
今回は色落ちしたリーバイス501レギュラーモデルをカットオフしたので、フランジ状の白糸があまり目立ちません。もし自然にカットオフデニムを取り入れたい方は、色が薄めのデニムパンツでチャレンジすることをオススメします。
またフリンジ状の白糸は洗濯すると解れて長くなりますが、その都度カットしてやれば問題ありません。更に解れを気にして手洗いする必要となく、洗濯機で洗っても少ししか解れは広がりませんのでご安心ください!
このカットオフデニム、バンズのようなクラシックスニーカーとの相性はもちろん抜群ですが、一歩間違えると雑誌「Fine」系の西海岸風サーファーコーデになってしまうので、合わせるトップスは綺麗目にするなど注意が必要です。
逆にレザースリッポンのようなドレス感のある靴を合わせれば、そこで大人の節度がある程度保たれるので、トップスはカジュアルなモノでも問題ないかなと感じました。
ただしスムースレザー(表革)の革靴との組み合わせはカットオフデニムのフリンジのラフさと相性が悪いので、もし革靴を合わせるとしたらスエード素材がオススメです。
カットオフデニムのまとめ
と言うことでお届けしたカットオフデニムの自作と着こなしですが、お金を掛けずにロールアップとはひと味違う新鮮なスタイリングを楽しめました!
ただしカットを失敗すると取り返しがつかなくなるのとブルー系の色味の方が切りっぱなしの雰囲気に合うので、個人的にはお手頃で流通量の多い90年代以降のリーバイス501がオススメです。
普通の501であればリサイクルショップだと1,000円台で見つけられるので、失敗した時のショックも少なくて済みますね(笑)
デニムのロールアップスタイルに飽きて気分転換したい方はハサミとヤスリがあれば簡単にチャレンジできるので、是非お試しください。
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