やっと出会えたデッドストック品
これまで何回買い逃してきたでしょうか、US ARMYジャングルファティーグパンツ3rdモデルを。毎回見つけては「次に来店した時に買おう」と即決しない自分が悪いのですが笑😂
とにかくアメカジ古着好きに人気の高いジャングルファティーグパンツですが、その理由は太すぎずテーパードした美しいシルエットと味わいのあるコットンポプリン生地が魅力的だからかと。
そこで毎回買い逃していることを行きつけの古着屋オーナーに伝えると、アメリカの買い付けでマイサイズのデッドストック品を入手したと教えてくれました。いやぁ、常連客になって良かった〜!
デッドストックの軍モノを購入するのはフランス軍M47カーゴパンツ、アメリカ軍BDU357ブラック以来の3度目となりますが、綺麗すぎて見た目はレプリカ品と変わらないですね笑💦
また画像からもシルエットが裾に向かって細くなっているのがよく分かります。後述しますが、このテーパードシルエットこそジャングルファティーグパンツをオススメしたい一番のポイントなんです!
また昨年あたりからカーゴパンツが再注目されていることは過去記事でも書きましたが、コーデに取り入れるだけで今っぽく見えるのも6ポケット軍パンの魅力の一つです。
ジャングルファティーグパンツの歴史
まずはジャングルファティーグパンツの歴史について簡単にご紹介します。このパンツはみんな大好きジャングルファティーグジャケットの対となるアイテムになります。
ベトナム戦争は1965年に開戦され1975年に終戦となりますが、ヴィンテージミリタリーとして価値が高いノンリップ(コットンポプリン)仕様は1967年まで作られていた3rdモデルまでとなります。
その後はリップストップ(格子柄)のコットン生地に変更された4thモデルが登場し、ボタンフライ→ジッパーに変更された5thモデルで最終となります。残念ながらリップストップ生地になるだけで価値は半減以下まで落ちてしまいます⤵️
続いてノンリップモデルのディテール変化について見ていきましょう。実は1st〜3rdまではそれぞれ約1年でモデルチェンジされているので、ノンリップの時期は合算しても3年しか作られてないことになります。
その後リップストップ生地に変更された4th〜5thモデルが約8年作り続けられていたことを考えると、いかにノンリップがレアなのかが良く分かります。特に1stモデル(画像上)は相当レアなので、市場でも高値で取引きされています💸
また簡単にディテールの変化について紹介すると、1stモデルはボタンがむき出し、2ndモデルでボタンが隠され、3rdモデルでサイドアジャスターのボタンがベルトに変更されます。
フランス軍M47カーゴパンツと比較
ここからはいかにジャングルファティーグパンツがコーデしやすいのかを、他のカーゴパンツと比較して見ていきたいと思います。
まずは現在も人気継続中(やや落ち着いたか?)のフランス軍M47カーゴパンツと比べてみます。残念ながら私は購入したものの穿きこなせずに読者の方にお譲りしてしまいましたが😅
画像のフランス軍M47は前期モデルなので極太な上にほとんどテーパードしないドカンシルエットになります。私が穿いた印象としては「とにかく太い!」の一言です笑。
右:ジャングルファティーグパンツ
左:フランス軍M47カーゴパンツ
こちらが比較した画像になりますが、シルエットの違いは一目瞭然です。ちなみにサイズはジャングルファティーグパンツがS-R、M47はウエスト3になります。
改めて画像を見てみると、裾幅が極太のM47だと靴との繋がりを持たせるのが難しいと感じます。その点ジャングルファティーグは裾幅が細いのでいつも通りの合わせ方ができます!
ちなみにジャングルファティーグパンツの裾幅はS-Rで22cm(平置き採寸)ですから、裾幅が約20cmのリーバイス501より周囲で4cm太い程度です。合わせる靴を選ばないのも納得ですね🤗
アメリカ軍M-65フィールドパンツ比較
続いては同じアメリカ軍かつ同じ年代に活躍したM-65フィールドパンツと比較してみます。このパンツはタマ数が多い為か、ヴィンテージミリタリーでありながら1万円未満でゴロゴロ転がっていました(2023年現在では2万円台まで高騰中)。
熱帯雨林気候を想定した薄手生地のジャングルファティーグパンツと違い、M-65は様々な気候条件に合うようコットン50%ナイロン50%の肉厚かつ頑丈な生地が使われています。
またM-65は極寒の気候での着用を想定してキルティングライナーが作られています。なので中にキルティングライナーが穿けるようシルエットは極太になっています。
右:ジャングルファティーグパンツ
左:M-65フィールドパンツ
こうして比べてみると、同じアメリカ軍でもシルエットが全然違うのが分かります。ちなみにサイズはどちらも同じS-Rになります。
また2本とも膝にアクションプリーツが入っていますが、ジャングルファティーグが2カ所なのに対しM-65は4カ所もプリーツが入っているので膝あたりのシルエットが飛び出して崩れるのが残念なポイントです。
ただしM-65は少しテーパードが入ったシルエットなので、個人的にはドカンストレートのフランス軍M-47よりM-65の方がコーデしやすいと感じています。とは言えM-65も、既に手放しましたが笑😅
アメカジオヤジの軍パンコーデ(前編)
アメカジオヤジの筆者が軍パンと合わせてみたいコーデを何パターンかご紹介。まず最初はブルックスブラザーズの金ボタン紺ブレをノータイで合わせてみましたが、ハッキリ言ってイマイチでした笑。
おそらく紺ブレとの相性と言うより、シャツ+ジャケットの組み合わせが中途半端に堅い印象で軍パンとあまり合わないと感じました。これがインナーがカットソーやクルーネックニットなら違う印象になったかなと🤔
どうせ軍パンにシャツ+ジャケットを合わせるなら、コスプレまがいにタイドアップした方がアメトラ的な雰囲気が出るのでカッコ良く見えます。また軍パンのシルエットもゆったりしている方がシャツ+ジャケットとの相性が良さそうです(画像下)。
続いてはデニムジャケットとの鉄板コーデになりますが、かなりベタな組み合わせなのでちょっと気恥ずかしいです(この記事を書いた2021年当時の気分であり、2023年現在ではアリのコーデだと感じています)。
やはりデニムジャケットに合わせるなら、ウールパンツやチノパンのようなドレス感のあるパンツの方が全体のバランスが取れるので、個人的にこのコーデはやらないでしょう。
逆に言えば軍パンはラギッド感が非常に強いので、シャツやニットなどドレス感のあるアイテムを合わせれば簡単に大人の軍パンコーデが完成します。更に合わせる靴もスニーカーより革靴の方がベターかと思います。
アメカジオヤジの軍パンコーデ(後編)
後編では前編での反省を踏まえ、ドレス感のある白シャツを合わせてみました。また軍パンのラギッド感が強いので、バッグも靴もドレス系のアイテムにしてバランスを取ったコーデになります。
さらにシャツをタックアウトして着るとボリュームが出てしまいますが、ジャングルファティーグパンツもほど良くボリュームがあるおかげで上下の繋がりは悪くないと思います。
実は私もヴィンテージデニムを使ったコーデが大好きですが、画像のようにシャツや軍パンなどデニム以外を使ったコーデでファッションを楽しむのも好きだったりします😉
こちらはシャツをタックインしたスタイリングになりますが、腰周りが寂しくなるのでニットを巻いて熟れ感とキャッチポイントを作ったコーデになります。
ニットを肩に掛けたり腰に巻いたりするのはなんだか気恥ずかしいですが、こういう小技はオヤジの方が絶対に似合うと思うので、是非同年代の読書の方も取り入れてみてください!
これまで4パターンのコーディネートを組んでみましたが、ジャングルファティーグパンツは合わせるトップスと靴を選ばない優秀なパンツだと改めて感じました。
ジャングルファティーグパンツまとめ
今回ジャングルファティーグパンツ3rdモデルを強くオススメしました。その理由は合わせやすいテーパードシルエットと味わい深いコットンポプリン生地が楽しめるからです。
さらに3rdモデルは2ndモデルと見た目がほとんど変わらない上、1stや2ndモデルよりタマ数が多く手が出せる価格帯(古着屋で2〜3万円)なのもオススメする理由の一つになります。
またジャングルファティーグパンツは同じサイズでも納入メーカーによってシルエットや股下の長さが全然違うので、可能であれば古着屋で実物を試着して購入することをオススメします🤗
また最近はカーゴパンツのリバイバルで多くのイタリアブランドが6ポケットパンツをリリースしていますが、シルエットの綺麗さはジャングルファティーグパンツも負けていないと思います。
また価格帯は新品のイタリアブランドとデッドストックのヴィンテージ品とほとんど同じですが、資産価値を考えるとジャングルファティーグパンツの方が高値で手放せるメリットがあります💴
ちなみに3rdモデルは2〜3万円台と高額ですが、3rdと同じコットン100%でリップストップ仕様の4thモデルであれば1万円台で購入できるので、そこからチャレンジするのもアリかと思います。以上です!
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