冬に「素足履き風」は合わない時代
メンズファッションのトレンドはゆっくりですが確実に変化していくなぁ、と改めて感じる私。一昔前であればスリッポンやローファーを素足履き風に履いてるだけでオシャレに見えましたので、オヤジ達は一斉に取り入れてましたから。
しかし現在ではアウターを着るような冬のコーデに素足履き風を持ってきてしまうと、ただの痩せ我慢したカッコつけオヤジに見えてしまいます笑。ここは無理せずソックスを履いた方が今っぽいコーデに見えるから不思議です。
またホワイトソックスを合わせるコーデは元々若者の間でトレンドとなっていましたが、こう言ったディテールもしっかりアップデートしないといつの間にか古臭いコーデに見えてしまうので注意が必要ですよね。。
今年も特に流行っている訳ではありませんが、足元もラギッドにしたい気分なので久しぶりにブーツを履いてみたいなと考えております。
実は私、所有するブーツはトリッカーズのカントリーブーツ「STOW」のみだったりします。。コイツを購入した当時(2003年頃)トリッカーズがメチャクチャ流行ってまして、このブーツでイギリスの本格靴デビューを果たしました。
当時はソールに穴が開くほど気に入って履いておりましたが、今となってはかれこれ7年以上出番なし…。と言うことで、今回はオヤジが履いてもオシャレに見えるブーツのブランドやデザインをについて調べてみました。
レッドウイングのアイリッシュセッター
我々40代半ば〜50代前半のオヤジにとって、ブーツと言えばレッドウイングのアイリッシュセッターで決まりと言っても過言じゃありません!もちろんエンジニアブーツ派や編み上げブーツ派もいましたが、ここまでブームになったのはセッターだけです。
アッパーのレザーは裏原ブームの頃に藤原ヒロシ氏が火付け役となったベージュスエードやブラックレザーなどバリエーションがありますが、アメカジオヤジとしてはオリジンであるオロラセットを積極的に選びたいところです。
この赤みがかった茶色のスムースレザーはミンクオイルを塗り込んでエイジングすることで、何とも言えない深い味わいのある赤茶に育っていくのです。またグッドイヤーウェルト製法なので、ソール交換しながら長く愛用できます。
画像上は学生時代の友人宅から出てきた90年代に履き込んだアイリッシュセッターになります。当時のモデルは通称「半円犬タグ」というオロラセットカラーが採用された最後のモデルになります🐕
やはり我々オヤジ世代はただでさえ見た目が汚らしいので、少しでも清潔感を高めたいところ笑。なのでエイジングしたブーツを履くスタイリングはただ汚く見えるリスクが高い可能性があります。
もし私が履くのなら90s当時のヴィンテージ品ではなく、綺麗なルックスの現行品を購入すると思います。しかも嬉しいことにレッドウイングは現行品でもUSA製を貫いているので、アメリカ好きには嬉しいポイントです🇺🇸
クロケット&ジョーンズのチャッカ
続いてはイギリス靴の中から、これまた定番のクロケット&ジョーンズ「チャッカ」をチョイスしてみました。私が購入した7〜8年前は定価も6万円程度でしたが、輸入品の高騰は留まる所を知りませんね…。
ほっそりとしたラスト200にアンライニングのスエードレザーを乗せており、非常に軽快な履き心地です。もちろんグッドイヤーウェルト製法なので、末長く履き続けられます。
また同様のチャッカブーツのデザインでチャーチのライダーがありますが、クレープソールなのでよりカジュアルに履きたい方にライダーがオススメです。それにしてもライダーも高くなりましたね…💸
パラブーツの名作登山靴アヴォリアーズ
続いて気になるブーツはパラブーツの登山靴アヴォリアーズになります。我々が学生時代にはパラブーツではなく登山靴ブランドのガリビエールがアヴォリアーズを発売していました。
実はパラブーツとガリビエールは親会社が同じ(リシャール・ポンヴェール社)で、アヴォリアーズが廃盤後に再販を求める声に応える際、ヨーロッパ以外ではより知名度の高いパラブーツ名義で復活しました。
気になるデザインやラスト、素材に関してはガリビエール時代のオリジナルをほぼ忠実に再現しているので、安心して手を出せます。約30年前(高校生の頃)に憧れていた一足が現在も購入できるなんて、本当にありがたいです☺️
このアヴォリアーズをどう履きこなしたいかと言うと、ど定番ですが濃色デニムパンツかスウェットパンツでカジュアルに合わせたいところ。登山靴のデザインなので、ウールパンツに合わせるには難易度が高いかなと😅
ここ数年パタゴニアやノースフェイスと言ったアウトドアブランドが再注目させていますので、このマウンテンブーツを合わせるのも時代の流れに合っていると感じます。
また気になる価格は7万円台と、先程ご紹介したクロケット&ジョーンズやチャーチなどのイギリス靴に比べると非常に良心的な価格帯なのもパラブーツを選びたくなる理由の一つです🇫🇷
オールデンのコードバンマンソンブーツ
出典:ビームスオンライン
最後にご紹介するのが、長年欲しいと思い続けているオールデンのコードバン製マンソンブーツになります。「じゃあ買えば?」と言われておいそれと買えるお値段ではありませんが、その価格に見合った魅力がマンソンブーツにはあります。
まず魅力なのがコードバンの艶やかさ。ただでさえ貴重なホーウィン社のコードバンをブーツの面積分も使っているのに、何故かローファーや990プレーントゥなどの短靴と価格帯が変わらないので非常にお買い得な気持ちになります笑。
またコードバンのアッパーにレザーソールを組み合わせているので、オヤジが休日に履いても大人の品位が保たれるドレス感があるのが、このマンソンブーツ最大の魅力かと考えています!
出典:instagram
当初はコードバンではなく、私が崇拝するファッショニスタのアレッサンドロ・スクァルツィ氏が履いているサンドベージュのスエードモデルを検討していましたが、実は非常に難易度の高いブーツであることを試着して感じました。
その理由は、ホワイト系のパンツに合わせないとオシャレに見えないからなんです。仮にデニムパンツと合わせると一気にラギッドな見た目になり、一歩間違えると「ゴリゴリのアメカジオヤジ」にしか見えませんから😂
そこで自分のワードローブにあるパンツを振り返ってみると、デニムパンツ10本・チノパン3本・ブラックとホワイトデニムが1本ずつ…、って全然白パン持ってないやん笑
いくら靴単品としてカッコ良かったり、ファッショニスタが履いててカッコ良く見えても、自分の手持ちの服に合うかどうかで靴を決めることが非常に大事ですし、そうしないと結局履かずにタンスの肥やしになってしまいますからね。。
オヤジでもオシャレに見えるブーツまとめ
と言うことでアメカジオヤジの筆者が独断と偏見でオシャレに見えると考える4種類のブーツについて書きました。他にもエンジニアブーツやサイドゴアブーツなどありますが、個人的には紐靴の方が見た目にアクセントがあるので色々なコーデに合わせやすいと感じています。
またブーツは機能面でも足首までカバーするので防寒性が高まるだけでなく、見た目としても冬らしいルックスなのでコーデに季節感を与えてくれるアイテムかと思います。
本命はオールデンのコードバン製マンソンブーツですが、お小遣い制貧乏サラリーマンの筆者には高嶺の花なので、パラブーツのアヴォリアーズが最有力候補かなと。それにしても最近パラブーツばっか買ってるな笑。
今回ご紹介したブーツの中でも、レッドウイングのアイリッシュセッターやパラブーツのアヴォリアーズのようなアウトドア用の靴はガンガン履き込んでも壊れないですし、長年愛用できるのでサスティナビリティに繋がります。
またドレス系でも私が所有するトリッカーズのカントリーブーツやオールデンのマンソンブーツなんかも、大切に履いてやればグッドイヤー製法なので何度もソールを張り替えて履き続けられますしね!
どの靴もそれなりの値段はしますが、一生のパートナーになってくれると考えれば損はしないでしょう。以上、オヤジが履いてもオシャレに見えるブーツでした〜。
コメント
初めまして
私はトリッカーズのM7169デザートブーツもいいと思います!
地元のショップがレペロスゥエード&トリプルクレープソールで毎年別注しているのですがデザートブーツなのでブレザー着たアイビー系にも、ソールやコバがボリュームがあるので太いパンツやラギッドなアウターにも合わせられるオールマイティな一足で愛用しています
大峠ライオンさん初めまして、コメントありがとうございます。
トリッカーズのデザートブーツM7169は知らなかったのでググってみましたが、確かに素敵な一足でした!
しかも、あのボーイズマーケットも別注を掛けているほどなので、間違いのない名作の一つかと思います(^^)