全然光らないコードバンのオールデン
購入してから丸2年、全く光らない私のオールデン975ロングウイングチップ、No.8バーガンディコードバン。
「クラシコ・イタリア礼賛」の著者でファッション業界のカリスマであった故落合正勝氏のコラムで「戦後日本に駐在していたアメリカ人の小学生は唾を靴にかけて手のひらで磨いてピカピカに光らせていた。その靴こそコードバンであった。」みたいな文を読んだことがあり、未だに忘れられない…。
アメリカの小学生が唾でピカピカに光らせられるのに、コードバン専用クリームを使っても光らせられない私…。一体何が足りないと言うのでしょうか!!
オールデンマニアの靴はみんなピカピカに!
上の画像はinstagramのオールデンマニアな方々のモノになりますが、私の艶なしオールデンと違いピカピカに光っています。そこで磨き方をWebで色々調べてみたのですが、オールデンの靴磨きに関しては十人十色すぎて、標準的な磨き方が分かりません😅
しかし、とあるブログに辿り着き読んでみると「コードバンは油性WAXを全体に薄く塗ってから磨いて仕上げます」みたいなことが書いてあるじゃないですか!
「そんなの初耳だしWAXを全体に塗って本当に大丈夫かよ?」とかなり半信半疑な私でしたが、このままコードバン用クリームだけを使ってもピカピカにならないので、今回思い切って全身WAXにチャレンジしました。
Myオールデンの全身WAX化計画を敢行
まずはいつも通りコードバン専用クリームを全体に塗布し数分後にブラッシングします。ちなみに私が使っているのは大好きなシューケアブランド「サフィール」コードバンクリームのナチュラルをチョイス。
私の個体はNo.8バーガンディのはずなのに個体差で黒に近い焦げ茶色だったので、ナチュラル(無色)のクリームを使って色が抜けて明るくなのるのを期待…してましたが、ほとんど抜けず😭
画像2枚目はコードバンクリームを塗布した後の様子。このクリームは油分が一般的な乳化性クリームに比べ多く含まれているので、ブラッシング後に上手く磨くとピカピカに光ると多くのブログでは書かれてます…
が、私のテクニックでは光らせられないので全身WAXなる秘技なのか荒技なのかを使うことになるわけです😅
鏡面仕上げが思ったより楽チン!
今回全身WAX化計画に使ったのはオーストラリアのブランドKIWIの「シューポリッシュ」という業界で最もメジャーなワックスになります🇦🇺
ちなみにKIWIは第一次世界大戦でオーストラリア兵がKIWIでピカピカに磨いたブーツを、同盟国のイギリス・アメリカ兵が目を付けて自国に持ち帰ったことで世界中に広まったのは有名な話。
話は靴磨きに戻って、写真上はコードバンクリーム乾燥後にブラッシングをした状態ですが、残念ながら全く光ってません😭
ここから全身WAX化計画としてパーツ毎に鏡面磨きを施行していきます。全体を一気に磨いても問題ないのですが、手がつりそうだしモチベーションもキープ出来なさそうなので…。
磨き始めてすぐに気付いたのですが、コードバンは他の皮革に比べて鏡面仕上げがあっという間に出来ます!!
一般的な革靴に使われるカーフ(生後6カ月未満の子牛の皮革)の場合、表面を平らにする為ベース層を作った上に何層もワックスを重ねることで初めて鏡面仕上げになります。
しかしコードバンの場合、カーフに比べ繊維密度が高く最初から表面がフラットな為ワックスの乗りが全く違います。何なら一発ワックス塗っただけで鏡面仕上げになりますから笑いが止まりません🤣
全身WAX化の仕上がりとポリッシュのまとめ
一度塗りで鏡面仕上げになるとは言え、全身仕上げとなると一苦労。パーツ毎に磨いていきましたが、片足仕上げるのに結局1時間弱はかかりました。しかしその苦労は報われたようで、写真上のようにピカピカに仕上がったので良しとします!
またコードバンはカーフと比べて皮革が硬いので、甲の屈折部以外はワックスが折り曲がってロウの成分が白く浮き出る心配は無さそう。
今回は甲の屈折部もワックスで鏡面仕上げしたので、一回履いただけで曲げた部分が白くなりましたが(笑)
もしコードバンをお持ちでピカピカに光らなくて悩んでいる方がいたら、屈折部以外は躊躇なく靴全体にワックスをかけても問題なさそうです(自己責任でお願いします笑)。
コメント
今晩わ!
この記事、参考になります!
ボクは、GANZOのシェルコードバン名刺入れを使用して一年以上たちますが、全然光らなかったです。
参考に、ワックス塗ってみます。
ありがとうございました!
カネコノブオさん
おはようございます。
私も手持ちのオールデンが全然光らないので「おかしいな」と思い、WAXで磨いてみました!
薄く塗ってもピカピカに光るので楽しいですよ(^-^)