運命の出会いは突然訪れた…
まず初めに言っておきますと、私の日課はヤフオクで狙っているブツを検索すること。特にヴィンテージアイテムはメルカリの比ではないほど出品されてますから、検索してるだけで癒されます(病気かw)。
そんなある日、ヤフオクで「オールデン ローファー」と検索すると出てきたのが写真上のコードバンローファー。「99161?聞いたことないなぁ」と思い調べてみると、なんとビームスプラス別注コードバンローファーの品番だったのです!
ちなみにビームスは私の中で「別注王」の名を欲しいままにする、最もリスペクトするセレクトショップ。その中のアメトラ部門のレーベルである「ビームスプラス」が別注したんだから間違いない商品でしょうよ、絶対!
しかも試着のみの超美品だったので、中古のコードバン靴特有の前オーナーによる履きジワもほとんどなく、これから自分色に染めていけそうです。
「ただでさえ99162は2年待ちの状態なのに、こんな極上コンディションの個体はすぐに売れちゃうのでは?」と、見つけてから毎日この靴のことだけを考えてしまいます、もちろん仕事中も笑。
そこで無理を承知で出品者様に「付属のシューツリーは不要だから値段を下げてください」と頼んでみたところ、なんとご快諾いただきました!これでもう買わない理由は無くなり、試着のみの美品を8万円台でゲットしました。
とにかく素晴らしいコンディション
こちらが実際に届いた現物になりますが、箱を開けて対面した瞬間ニンマリしてしまうほどコードバンの状態が素晴らしい!「これが我々革靴好きを虜にしてやまないオールデンのコードバンローファーか…」と思い、靴を眺めながら晩酌したのは言うまでもありません笑。
ちなみに私はヴィンテージ古着好きなので中古の洋服に全く抵抗がありませんが、靴も同じでそこまで気になりません。コンバースオールスターもヴィンテージ品だとデッドストック以外は基本中古ですから。
しかし、2年間探して見つからなかったコードバンローファーだけは「一生モノなので自分色に染めたい!」という強い気持ちがあったので、新品もしくは試着のみのミントコンディションに拘って探したわけです。
ビームスプラス別注99161とは?
この99161購入にあたり色々調べましたが、なかなか情報が見つからない。中には「ビームスの気分で別注している」なんて記事が出てきたりと、世間の興味が99162に比べてほとんど無いことがよく分かります。。
品番から考察すると、おそらく世界標準モデルの986ではなく日本仕様の99162をベースに別注を掛けているのは間違いなさそうです。だって数字が1つしか変わりませんから、誰でも予想できますよね笑。
そして色々調べた結果、やっとビームスプラスが別注した部分を突き止めました! ハッキリ言ってぱっと見では分からないレベルですが、知っていればすぐに「ビームスプラス別注品だね」と分かる部分になります。それが…
99161の別注ポイント
写真上:ビームス+別注99161
写真下:日本仕様99162
ベルトの飾り穴の形が違います!ただそれだけです😂
もしかしたらベロの先端のカーブが若干違うようにも見えますが、オールデンがそこまで変えるとは思えないし…ベルトだけならパーツを替えるだけなので別注も容易に対応可能かと。
そして99161のベルトの飾り穴をどこかで見たことがあると思った貴方、オールデンマニア認定です!もちろん世間からは変態扱いされると思いますが。。ではこの飾り穴はどのモデルと同じかと言うと…
はい、正解は986のベルトと全く同じデザインでした!
ビームスプラスの狙いを想像すると、見た目のシャープさや合わせやすさで日本仕様の99162をベースにし、世界標準モデルの986と同じデザインのベルトを使うことでオリジナルへのリスペクトとアメリカ臭さでビームスプラスの独自性を出したのではないのかなと🤔
この半円の飾り穴は同じアメリカの靴ブランドG.H.BASSのローファーでも採用されているデザインなので、見た目にも「クラシックなアメリカ臭さ」に繋がります。
99162のベルト穴はJMウエストン風
http://www.arashi-douga.com/yatterman-movie/
こちらは「鳥」のような穴のデザインが特徴的な99162ですが、どこかで見たことがあると思ったらJMウエストンの180シグニチャーローファーでした。この穴のデザイン、ぱっと見「ヤッターマン」のマーク(写真下)に見えるのは私だけ?
また正式名称は分かりませんが、先ほどの半円形の穴に比べるとシャープでスタイリッシュに見えます。ベルトの穴のデザイン一つで意外にも印象が変わるのが面白いところです。もちろん全く拘りの無い方が見たら、どちらも同じ「ただのローファー」ですけどね笑。
ただ甲を伸ばしただけでなく、ベルト穴のデザインがシャープに見えるよう手を入れている99162が何故日本人に大人気なのか、理由が少しだけ分かったような気がします😌
こうして画像を見比べてみると、オールデンとJMウエストンのローファーは全く別物だな、と改めて感じます。
グループ傘下のデュプイ社製ボックスカーフのきめ細やかさと精緻なステッチワークから、ウエストン180シグニチャーローファーは端正な印象を与えます。
それに対してオールデンは、艶感の強いホーウィン社のコードバンが醸し出すラギッド感と立体感のあるモカ縫いのスキンステッチが男らしい印象を与えます。
どちらも合わせる服を選ばないオールマイティーでエバーグリーンな靴ですが、やはりヨーロッパ系の服にはウエストン、アメリカ系の服にはオールデンがしっくりくると個人的に感じています。
オールデン99161購入のまとめ
久しぶりに大物の靴を手に入れて、嬉しさのあまり前後編に分けてお届けしたオールデンのコードバンローファー購入の記事。オールデンの靴はこれで4足目ですが、購入できた喜びや所有する満足度はブッチギリでNo.1です!
またJMウエストンの180シグニチャーやジョンロブのロペス、エドワードグリーンのピカデリーなど世界には名ローファーがいくつかありますが、このオールデンのコードバンローファーはそれらのローファーとは雰囲気が別物だと感じました。
私も180シグニチャーとロペスは所有していたので良く分かるのですが、それらのローファーが繊細で洗練されているのに比べ、オールデンのコードバンローファーは実に無骨で力強い存在感があります。
またアメリカ古着好きあるあるですが、とにかくMADE IN USAにめっぽう弱いんです笑。このオールデンの素晴らしいところは、何と言っても現在なおアメリカ生産を貫いているところです🇺🇸
またコードバンも近年は供給不足に陥っているので、やはりオールデンのコードバンローファーは見つけた時が買いなのは間違いないです。何なら10年前の個体の方がコードバンの革質が断然良いみたいですので、美品の古い個体を探すのもアリかと思います!
最後にサイズ感ですが、ロングウイングチップの975(バリーラスト)、スエードタッセルローファーの666(アバディーンラスト)共に8ハーフDですが、このコードバンローファー99161(バンラスト)もラストは違えど同じサイズでジャストフィッティングでした!
あくまで私個人のサイズ感ですが、アバディーンより指周りが緩くバリーより全体的にタイトにフィットしており、今のところこれ以上ないジャストサイズだと感じています。またコードバンローファーのコーディネートについては、改めて記事にしたいと思います。
コメント
masagoniaさん、こんにちは!
以前、オールデンとウエストンのローファーでアドバイス頂いたmomoです。自分のローファーをよく見たら、masagoniaさんのモデルと全く同じでした、笑
ぜひ、コーデの写真お願いします!
momoさん、こんにちは。
おっ、全く同じと言うことはビームスプラス別注モデルですね!
コードバンローファーのコーディネートは記事にしますね(^^)
今はフリーマーケットの記事で手一杯ですが(笑)
いつも大変楽しく参考にさせて頂き閲覧させて頂いてます。先日お台場ビームスのアウトレットでスタッフ曰くサンプルのUSAメイドのムートンコートを格安で購入しましたが今回マサゴニアさんのオールデン同様bpr表記USAメイドの商品です。このb p r表記USAメイドをビームスプラスレーベルと理解しても宜しいのでしょうか?私の購入商品はサンプルでサイズ表記も無かった関係で少し悩んでいましたがb p rメイドイン USAはビームスプラスと理解して宜しいのでしょうか?知識不足でご迷惑お掛けしますが宜しくお願い致します。
ちなみに仕事で柏に行く関係があり昨日から古着屋でリーのbeerジャケットを見つけて購入悩んでおります。
船橋さん、コメントいただきありがとうございます。
bpr標記があればビームスプラス品で間違いないです!
MADE IN USAとは嬉しいポイントですね(^^)
柏でBEERジャケット発見ですか。大好物なので見てみたいです(о´∀`о)