この度読者の方より「GMTマスターのパーツ交換した過去記事が読みたい」とダイレクトメッセージをいただきました。
読者を大切にする私、すぐに記事を再編集し投稿するのであります!もちろんネタが無かったからラッキー、なんて思ってないですよ(笑)
今回はジュビリーブレスに交換した記事とガラスクリーナーでクリーニングした記事を合体させてお届けします。過去記事が大量にあるおかげでネタが尽きなくて良かった〜😅
現行モデルで人気のジュビリーブレス
バーゼルワールド2018で発表されたステンレススチール仕様のGMTマスターII(Ref.126710BLRO)、通称「ペプシベゼル」が復活しました。ペプシベゼルの名前の由来は、皆さんご存知の通りペプシコーラと同じ色使いだから🥤
ペプシベゼルが復活した際に注目されたのが、ロレックスのスポーツモデルで一般的に採用されている三連ブレスではなく、デイトジャスト等で使われるジュビリーブレスを装着してきた点。
このジュビリーブレス、好き嫌いがハッキリ分かれるデザインで私は苦手でした…「でした」と過去形なのは、こってりソース顔のGMTマスターにジュビリーブレスが好相性だと気付いたから!
実はヴィンテージスポーツロレックスの世界では昔からGMTマスターとジュビリーブレスとの組み合わせが定番。
しかしGMTマスターを購入した当時の私はジュビリーブレスの良さに気付いておらず、三連ブレスが装着された個体のみで探してました。
購入してから4年も経つと飽きというか慣れが出てくるので、つけ麺で言うところの「味変」がしたくなるところ(笑)
そこで気になっていたジュビリーブレスに交換し、心機一転GMTマスターを愛でたいと考えました。購入ルートは軍資金が無いのでもちろんヤフオクかメルカリで💸
ヤフオクで入手したジュビリーブレス
さっそくヴィンテージのジュビリーブレスを探してみると、意外な程タマ数が豊富! 理由はデイトジャスト等のノンスポーツロレックスでも使われていたから。
実はデイトジャストとGMTマスターはラグ幅が同じ(20mm)。更にフラッシュフィットもGMTマスターに換装できるので転用可能です!
数本の候補から選んだのが写真上の一本。気になる相場は3〜5万円程度と同年代の三連ブレスが10万円以上するのと比べるとかなりお買い得です。
今回ジュビリーブレスを選ぶ際に拘ったのがクラスプ(バックル)で、王冠がクラスプから飛び出した通称「デベソバックル」の個体に絞って探しました。
何故デベソバックルに拘ったかと言うと、私のGMTマスターが1965年製なので、それに近い年代のブレスにしたかったのと、単純にデベソの方がカッコいいから(笑)
写真左の三連巻きブレスも60〜70年代のものですが、デベソバックルの方がクラスプに雰囲気があります。ちなみにデベソバックルは50〜60年代のディテール。今回の個体は1967年製なので私のGMTマスターと2年違いとほぼ同年代でした。
ジュビリーブレス装着状態のGMT
こちらが実際にジュビリーブレスを装着した状態。ヴィンテージのジュビリーブレスは三連ブレス同様、コマが巻き込み仕様になってます(写真下)。
ステンレス無垢のコマに比べて軽いのがメリットですが、ブレスレットが伸びやすいデメリットも…。ただし三連ブレスに比べコマ数が圧倒的に多い(レンガ状に5連)ので、コマとコマの隙間がそんなに気にならないです。
また伸びてヤレた雰囲気が、ヴィンテージGMTマスターの焼けたダイヤルやベゼルにとても合ってます!やはりスポーティなペプシベゼルをジュビリーブレスのドレッシーさが中和してくれるのが親和性の高い理由かなと🤔
ここでフラッシュフィット(ラグの部分にハマるパーツ)の話になりますが、今回の個体に付属していたのはフラッシュフィットNo.55になります。
こちらはGMTマスターよりケース厚の薄いデイトジャスト用。装着は出来ですが裏から見ると長さが足りずスッカスカ(笑)
表側は隙間なくフィットするので見た目の問題は全くありませんが、完璧を求める方にはオススメできません。私は手軽に換装したかったので全然に気になりません😅
ご自身のヴィンテージGMTマスターにデイトジャスト用ジュビリーブレス&フラッシュフィット55の装着を考えている方の参考になれば幸いです。
50年以上前の頑固な汚れがびっしり
今回購入した個体は3万円台で競り落としましたが、安く落とせた理由はブレスレットが短めで伸びがあったのと汚れが年代なりにあった為。
写真上のようにクラスプの内側は皮脂が50年以上かけて酸化してこびり付いた汚れがびっしり…。特にバックル裏は爪で引っ掻いた程度ではビクともしないレベルです。
ここまで汚いと、潔癖症とは対極にいる私でも腕に着けるのを戸惑います。そこで、昔先輩に教わり一緒に施行していたステンレス時計のクリーニング方法を思い出したわけです!
ガラスクリーナーぶっ掛け大作戦
実は社会人になってから初めて購入したロレックス エクスプローラーIIは、先輩のカルティエ パシャと一緒に会社の洗い場でガラスクリーナー漬けにしてクリーニングしてました(笑)
どちらも防水性がしっかり担保されている時計だったので全く問題ありませんでしたが、このクリーニング法を施行される際は自己責任でお願いします😅
今回はジュビリーブレスを重点的にクリーニングしたかったので、一度本体から外しブレスレットとフラッシュフィットのみにガラスクリーナーをこれでもか!と言うくらい噴射し数分間つけ置きします。
何でガラスクリーナーで皮脂汚れが除去されるのかインターネットで調べたところ、界面活性剤の効果ではなくアンモニアやエタノールアミン等のアルカリ剤が脂肪酸を含む皮脂汚れの除去に働いているとの事。
放置してから5分後…
ブレスレット周辺の泡が茶色に変化しているではないですか!ガラスクリーナーに含まれるアルカリ剤が皮脂汚れを分解してくれているようです。
またガラスクリーナーの良い点は、泡状でベタつきも無いので、泡が液状に変化した頃に水洗いするだけでスッキリ綺麗に仕上がります!
更に軽めの汚れであれば擦り洗いが不要なのもこの洗浄方法をオススメするポイントで、クリーニングによる傷が増える心配もありません👌
今回はブレスレット洗浄のついでに、GMTマスターの時計本体もガラスクリーナー漬けに(笑)ヴィンテージロレックスにはあまりオススメ出来ませんが。
また軽い汚れは擦り洗いは不要と書きましたが、今回バックル裏の汚れは酷すぎる為、子供用の小さな歯ブラシで隅々まで擦ってみました。
すると皮脂汚れがアルカリ剤の効果でヘドロのように柔らかくなっている為、ほぼ全ての汚れを簡単に掻き出せました。ジュビリーブレスはコマの目が細かいのでこの洗浄方法は手軽に出来てオススメです(本体は別として)。
ガラスクリーナー洗浄後のブレスレット
それぞれ同じ箇所の洗浄前後を並べてみましたがいかがでしょう? 明らかに汚れが除去出来ているだけでなくステンレス特有の輝きも復活しています!
何故ガラスクリーナーで輝きが戻るのかインターネットで調べてみましたが、結局よく分かりませんでした(知ってる方がいたら教えてください)。もしかしたら汚れが除去されたことで光ってみえるだけのプラセボ効果かも知れませんが😅
今回特に汚れていたバックル裏のガンコな皮脂汚れ(写真上の左側)が完全に除去出来たのは予想外でした。爪で擦っても取れないレベルだったので多少諦めてましたが、ガラスクリーナーのパワー恐るべし…。
ブレス交換&クリーニングのまとめ
最後にガラスクリーナーで洗浄後のジュビリーブレスを装着した画像がこちら。見た目からは想像出来ないくらい腕へのフィット感が素晴らしい!
ジュビリーブレスはレンガ状に5コマ配列されており、各コマが小さいので縦方向だけでなく横方向にも腕に沿うようにフィット。コマの大きい三連ブレスでは絶対に味わえないきめ細かなフィット感が楽しめます👌
また写真下のように、自分の手首側を見る度に「デベソバックルにして良かった!」とほくそ笑んでしまうヴィンテージロレックス好きな私(笑)
と言うことで結論。気分転換にジュビリーブレスに替えるのはオススメです。また皮脂汚れが酷い個体であればガラスクリーナー洗浄で除去出来るので、相場より安ければ買いだと思います。
追伸:他の読者の皆さんも、もし読みたい記事があればどしどしダイレクトメッセージください。気分が乗れば対応しますので(笑)
コメント
こんばんは!
フルカウントの経年変化が見たいです!
履いているタイミングや洗濯の回数、タイミング
洗剤などアップしてください!
よろしくお願いします!
カネコノブオさん、こんばんは。
その依頼、しかと承りました(^^)
もうそろそろフルカウントの穿き込みも完了するので丁度良かったです!
こんばんは。
早速リクエストにお応え頂きありがとうございました。
小生も1016、1675の愛用者として、またOHなどメンテナンスに関しての記事も期待しております。
Yoshikawaさん、こんにちは。
わざわざコメントいただきありがとうございます!
私の1675は今年5月で丸5年になるので、オーバーホールのネタをお届けできると思います(^^)