どうしても欲しいOFF用黒レザーシューズ
ここ数年はモノトーンブームの影響で、カジュアルシーンでもブラックアイテムが席巻するようになりましたね。特に街を歩いてる若者のブラックアイテム比率は非常に高い!
そんな彼らに刺激を受けたミドル40代の私、どうしても黒い革靴が欲しくて仕方ありません…。そんな記事を書いたのが9月になりますが、それから約2ヶ月探し続けてようやく入手したのでご報告します。
購入したのはお題の通りUA別注パラブーツのビットデッキシューズ(以下ビット)。何故この靴を選んだのかを簡単にご紹介します。
まずパラブーツのシャンボードはラストが足に合わず羽根が閉じそうなフィッティングが嫌だったので断念しました。あと普遍的な外羽根Uチップのデザインをお洒落に履きこなす自信も無かったし😅
続いてクラークスのデザートブーツはお手頃価格で取り入れられるのが良かったのですが、やはりブーツ丈の靴を履きたい気分ではなかったので残念ながら断念することに。やはり大人が合わせやすいのは短靴になりますね…。
そしてオールデンのタッセルローファーは単純に高くて買えなかっただけ笑。あとフォーマル感が他の黒革靴に比べて高いので、崩したコーデに合わせづらいと思ったのも断念した理由の一つ。
そして消去法で残ったのがUA別注パラブーツのビットだったわけです。しかし購入を決めてから手に入れるまでこんなに苦労するとは想像もしてませんでした…。
欲しい時には完売…妥協すべきか?
「それじゃユナイテッドアローズの店舗に買いに行きますか!」みたいな軽い気持ちで近くのお店に足を運びました。すると、そもそも黒ガラスレザーのビット自体が店頭に置いてない…。
すぐアローズのスタッフさんに在庫について調べてもらうと即答で「全店全サイズSOLD OUTしてます」と信じられない言葉が返ってくるじゃないですか😳
そんなに人気があるの?とても信じられませんが現実に完売しています…。仕方ないので店頭に置いてあった同じUA別注の完売してないブラックスエードを試着してみることに。
ブラックスエードモデルはビットがシルバー(ガラスレザーはゴールド)になっており、マットなスエードと相まってモードな香りが醸し出されています。
試着した瞬間は「これでも良いかな?」と思いましたが、やはり何かが違う…。またブラックスエードは秋冬のイメージが強く通年履けないのも断念した理由の一つです。
そこで私が気付いたのは、艶々したガラスレザーとゴールドのビットが織りなすラグジュアリー風の革靴をアメカジでドレスダウンしたかったことを再確認。
黒のガラスレザーは既に今年生産分が完全に売り切れてしまっているので、ここはヤフオク・メルカリを毎日チェックするしか入手方法はなさそうです😂
捨てる神あれば拾う神あり!
UAの店頭で完売情報を得てからというもの、私は鬼のようにインターネットをチェックする毎日…。するとアメブロ時代からのお仲間satoさん(現在ブログを卒業)のビット記事がGoogleトップページにあるじゃないですか!
そのダジャレブロガーと呼ばれた彼のジョークを織り交ぜた楽しい記事を穴が開くほど読み返してみると、どうやらビットが初登場した2018年の時は今より反響が大きかったようで、熾烈な争奪戦が繰り広げられたそうです。
2年前に既にこのビットのカッコよさに気付いてるなんて、さすがsatoさんオシャレ感度が高いです!私はビットの存在すら知らなかったですし、今年になって欲しくなってるくらい鈍い男です笑。

「手に入らないからこそ欲しくなる」のはファッション好き人間あるあるで、とにかく毎日何回もヤフオク・メルカリをチェックしまくりました。
何点か中古品が出品されてますが、どれもコンディションが良くない…。と言うかパラブーツのガラスレザーはシワがとても目立つので、普通のユーズドでも履き込まれたように見えるのが難点。
そんな11月初旬のある日、メルカリを開くと出てきたじゃないですか、マイサイズで1回数時間履いただけのミントコンディションの個体が!!もちろん迷うことなく即購入したのは言うまでもありません👌
UA別注パラブーツのディテール
そして先週無事に私の手元へ届いた念願の黒ガラスレザーちゃん。現在もUAの店頭には今年から展開されたダークブラウンモデルが置いてありますが、私は黒しか目に入りません!
そして艶の強いガラスレザーは女子高生の味方、ハルタのローファーを思い出させます笑。この高級革靴とは一線を画するチープな艶感(失礼)とゴールドのビットがマッチして、パラビット独特の雰囲気を醸し出してます!
またサドルはビーフロール仕様になっている為、カジュアルなデザインのデッキシューズと相性が良いです。それにしてもビットとデッキシューズの組み合わせは、他メーカーでは見たことがない唯一無二の存在かもしれません。
ここからはソール周りをチェックしてきますが、インソールにさり気なくUNITED ARROWSの刻印が入ってます。まぁ知ってる人がこのデザインを見たら、すぐにUA別注だと分かっちゃいますけどね笑。
またソールはBARTHでお馴染み、フランス海軍も採用したMARINEソール。ブラックスエードモデルはビブラムのようなゴツいデザインのソールが使われてますが、個人的にはスッキリしたMARINEソールの方が好み。
既に完売している黒ガラスレザーですが、ミントコンディションの個体をメルカリで定価の1万円弱も安く買えて本当にラッキーでした。靴の中古品は抵抗ある方も多いと思いますが、古着愛好家の私には全く問題ありません👌
同じデッキシューズBARTHと比較
今回購入したビットはパラブーツのコインローファーCORAUX(コロー)がベースで作られてます。またそのコローはデッキシューズのBARTH(バース)がベースになっています。
ここでは私が所有するバースと新たに購入したビットのサイズ感やディテールを比較していきます。ちなみにバースは雨や汚れを気にせずフランクに付き合える革靴なので、今では私の心強い相棒になっています。
まずサイズ感ですが、バースのフィッティングが独特でサイズ選びが難しいことは以前記事にも書いた通り。ビットもバースと同じサイズを選びましたが、今回も捨寸よりヒールのホールド感を優先しました。
特にバースと違いヒモがないビットこそ、多少親指の先が当たっていたとしてもヒールでサイズ選びすることをオススメします。そうしないと履いていく内にカカトがパカパカになって相当不快な履き心地になると思います。
こちらはサイドビューとバックシャンになりますが、サイドに配置されたパラブーツのタグ位置やカカトに装備されたヒールキッカー等ほとんど一緒でした。もちろんMARINEソールの形状も全く一緒です。
ただ細かく見ていくと、ビットの方がモカシンやヒールキッカーのステッチ幅が狭いですが、これはビットがベースモデルであるコローに準じたステッチ幅になっているからだと推測。
またアッパーに使われるレザーの質感は両者で全く違うのが画像から分かります。バースがしっとりとしたオイルドレザーなのに対し、ビットは硬質で人工的な艶を与えられたガラスレザーになります。
ただし扱いやすさは両者とも変わらず、たまにオイルアップさせるだけでアッパーの状態をキープできます。更に圧倒的に減りづらいMARINEソールが装備されているので、気軽に履けるのも嬉しいポイントです。
アメカジオヤジの黒革靴コーデ
ジャケット:BDUジャケットBLACK357
トップス:セントジェームス ウエッソン白
パンツ:50s US ARMY チノ
私が黒革靴をゲットしたら先ずやりたかったコーデがこちら。先日購入したBDUジャケット「BLACK357」と合わせてトップスと足元を黒で引き締めた、アメカジオヤジのブラックカラーコーデになります。
合わせるパンツはグレーのウールパンツや色落ちしたブラックデニムでも合いますが、あえてモノトーン以外の色であるベージュのチノパンを使うことで暖かみをプラスしてみました。
これが白・黒・グレーの3色のみで全体を構成するとかなり無機質なコーデになってしまいますし、その上季節感も全く出ません。ただしモノトーンカラー以外に使う色は1色に限定した方が纏まりやすいでしょう。
ジャケット:60s リーバイス スエードジャケット
トップス:セントジェームス ウエッソン白
パンツ:BEAMS別注 ジャブス マサッチョ1P
続いてもモノトーンカラー以外に1色だけ色物を使って秋冬をイメージしたコーデを作ってみました。こちらでは私の秋の風物詩、リーバイスのスエードジャケットのみブラウンカラーにして他をモノトーンカラーで纏めました。
またチャコールグレーのウールパンツと黒革靴の相性は抜群な上、ビットのアイコンとデッキシューズのデザイン自体にカジュアル感があるおかげで、OFFスタイルでウールパンツに合わせてもドレス感が強く出過ぎません。
それにしてもドレッシーなガラスレザーとカジュアルなビットをデッキシューズに載せるなんて発想自体すごいですので、パラブーツの別注はUAの一人勝ちかもしれませんね!
完売したUA別注パラブーツまとめ
と言うことで今回はメルカリを使って何とか手に入れたUA別注パラブーツのビットデッキシューズについてご紹介してきました。
バースやユケテンのようなマッケイ製法&柔らかいゴムソールを採用した革靴は、グッドイヤー製法&レザーソールの革靴に比べてソールの返りも良く雨も気にならないのでスニーカーのように気軽に履けます。
またお値段も手頃なので気を遣わずに履けるのもポイントで、気が付いたらマッケイ&ゴムソールのモカシンシューズを今年だけで3足も購入してました😅
また今の時期は素足(風)でも耐えられますが、もう少し寒くなってきたら白ソックスでも合わせて若者ぶったモノトーンコーデでも組みたいところです笑。
ちなみに今年の白ソックスはユニクロのスーピマコットンレギュラーソックス(390円)をチョイスしてます。リブの幅が太めなのでチープ感もなく、脚への締め付けもほど良いのでオススメです。
このUA別注の黒ガラスレザーが次に入荷するのは2021年春夏モデルなので、おそらく来年の2〜3月頃に店頭販売されるかと思います。新品が欲しい方はそれまでお待ちください🙏
もし入荷を待てない方は私も第二候補に挙げていたイタリアのイルモカシーノが見た目の雰囲気と価格のバランスも良く、パラブーツのビット同様に大人のカジュアルダウンスタイルを楽しめると思いますよ。
コメント
始めまして。いつも参考にしております。
さて、こちらの靴は雨に強いとのことですが、浸水はしないのでしょうか。マッケイ製法だと靴底のステッチが直接足の裏につながっているでしょうから、浸水しやすそうに思いました。もしかすると、靴底にステッチが入っていないのでしたっけ?
banninさん、コメントいただきありがとうございます。大変靴にお詳しいのですね!
私が雨の日に適してると書いた理由はアッパーが水弾きの良いガラスレザーなのとソールがオールラバーのマリンソールだからです。
今度雨の日に履いて、靴下の底が雨に染み
ないかレポートしますね(^^)
お返事ありがとうございます。
ぜひブログのネタとしてやってみていただきたいです。適当にググってみても、そういうことを書いている記事がないのですよねぇ。
ちなみに、デッキシューズを甲板の上で「本来」の用途として使用する場合、浸水するかどうかはどうでもいいことだろうと想像します。靴底からの浸水を防いだところで、荒波を被ることもあるでしょうから履き口から浸水し放題ですよね(本気で浸水を防ぐならブーツ型にするでしょう)。
デッキシューズは素足で履け、といわれることがありますが、確かに「本来」の用途で靴下を履いていた場合、濡れて不快になりそうです。
banninさん、おはようございます。
デッキシューズの用途まで考察されるとは流石です!
仰る通り素足履きなら濡れても問題ないですが、靴下が濡れたら不快極まりないですもんね(^_^;)