シューツリーは無印良品で充分か?
恥ずかしながら私、靴好きの端くれをかれこれ15年以上続けてますが、純正のシューツリーじゃなくて困ったことは一度もありません!
と、いきなり靴ブランドを敵に回すようなコメントをしてしまいましたが(笑)、事実所有している純正ツリーはエドワードグリーン2足分のみ👣
ちなみに上の画像はオールデン純正ツリーですが、シングルチューブの簡素な作りな上、ラスト(木型)毎に作り分けなんかしてません😅
要するにシューツリーに求めるのはある程度ラストが合ってシワがキチンと伸びることだけなんです。
そこで、税込み2,290円で買える無印良品のシューツリーが使えるかどうか、私自身が2年近く使ってみた印象をレポートします。
木型をマイナーチェンジ
無印良品のレッドシダーシューキーパー、実は私が購入した2年前にシルエットを大幅にマイナーチェンジさせてます。
甲の部分が短い方が旧モデルで、「新幹線のぞみ」のようにほっそり長くなった方が新モデル🚄
最近は見た目が細長い、所謂「ヨーロッパ靴」と呼ばれる靴が普及しているので、そのトレンドに無印が合わせたんでしょう。
いまだにトゥが尖って反り返った謎のビジネス靴を履いてる方が多くいますから、彼らからのニーズはあるんでしょう😅
最早マイナーチェンジとは思えない程シルエットは別物💦
甲がフラットな旧モデルに比べ、新モデルの方がしっかり隆起しているのが分かります。
ちなみにそれぞれの甲の高さは、旧モデル4cmに対し新モデル5.8cmと約2cmの差があります。
これなら靴のシワを伸ばせる効果が旧モデル以上に期待できそうです。
オールデンとのマッチング
アバディーンラストのタッセルローファーに入れてみましたが、甲のシワは旧モデルより伸びます!
しかし甲の短いオールデンのローファータイプですと、新モデルはシューツリーがかなりはみ出しちゃいます😵
機能面では良いのですが、見た目はナシですね(笑)
またカカトへのフィット感ですが、太めに作られた旧モデルの方がオールデンのどっしりとしたヒールカップと相性が良いです。
と言うことで「シワを伸ばす」という点で評価すると、新旧どちらのモデルも合格点は与えられますが、見た目は及第点かも💦
イギリス靴とのマッチング
まずはエドワードグリーン純正ツリーと無印の新モデルとの比較ですが、これは負けて当たり前の話ですね(笑)
ちなみに今回はエドワードグリーン チェルシー82ラストを使いました。
甲のシワの伸び具合は明らかに純正ツリーが勝ってるのもその筈、靴の中を覗くと皮革に沿うようにピッタリとフィットしているのが分かります!
ヒールカップへのフィット感は同等です。
やはり値段が高くても「純正ツリーを選んでおけば間違いない」説は間違いないです(笑)
最後にジョンロブ ウォレス9795ラストへ挿入。
比較したのは私が5セット所有するヨーロピアン ディプロマットシューツリー。
アッパーのシワの伸びやヒールカップへのフィット感はほぼ同等ですが、靴の中を覗くと皮革への密着度にかなり違いがあります💦
どちらかと言うとエドワードグリーン純正ツリーに近い形状なので、イギリス靴にフィットするのも納得。
またツインチューブとシングルチューブの違いも大きな差を生んでおり、ツリー自体の引っ張る強度が上がる事でしっかりシワを伸ばしてくれます!
コスパ含めたベストツリーは?
ではトータルバランスでコスパ最高のシューツリーを選ぶとなると…
本当は「無印良品」と言いたいのですが、嘘はつけません😂
そもそも無印良品は靴専門のお店ではないですし、コスパを追求して作られているので限界があるんです💦
その点、シューツリーに特化したメーカーのモノは、おそらく各ブランドのシューツリーを研究の上で製品化しているかと思います。
参考までに私の場合ですと、ヨーロピアンディプロマットシューツリーはエドワードグリーン8E、ジョンロブ7ハーフE、オールデン8ハーフDのいずれもサイズ41がジャストフィットでした(ラスト問わず)。
確かにはツインチューブツリーの価格は、メーカーによっては無印良品の倍以上しますが、純正ツリーの半額以下でイギリス靴への同等のフィット感やツインチューブの剛性など、満足度は倍以上得られます!
個人的にはクロケット&ジョーンズのレギュラーラインをベースに、8万円以上の本格靴には少なくともツインチューブのシューツリーをオススメします🤗
逆に5万円未満の入門用靴であれば、気軽に買える無印良品シューツリーでも充分に機能を果たしてくれますので、靴やツリーの数が揃うまでは良い選択かと思います。
とは言えシューツリーなんてシワが伸びれば良いんです、あとは自己満足(笑)
コメント