肩掛けして夏でも使える便利アイテム
お盆休みに入ってから関東地方はずいぶんと涼しくなり、軽く羽織りモノがないと肌寒く感じるほど。そんな季節の狭間に活躍してくれるのが薄手のシャツで、私はシャンブレー生地のシャツを愛用しています。
特にヴィンテージのシャンブレーシャツはガバッと羽織るだけでもサマになりますし、暑ければTVプロデューサーばりに肩に掛ければコーディネートのワンポイントとして使える優秀なアイテムです!
ちなみにこの肩掛けスタイルをデニムシャツでやると、生地が分厚いので背中が蒸れてめちゃくちゃ暑いです笑。
これは名古屋の古着屋巡りをした時の一枚ですが、春〜初夏に掛けて古着仲間もシャンブレーシャツを多用するのでスタイリングがカブります笑。
それくらいアメリカ古着愛好家にとって超定番アイテムであるヴィンテージのシャンブレーシャツですが、今回は私が最近愛用している2枚のシャツと、秋口のコーディネートについてご紹介します。
40s US NAVYシャンブレーシャツ
まず1枚目のヴィンテージシャンブレーシャツは1940年代製のUS NAVYになります。購入した古着屋はいつもお世話になっていた名古屋のCROUT栄です。
こちらのお店では定期的にUS NAVYのシャンブレーシャツを入荷しており、名古屋のヴィンテージミリタリー好きの方も虎視眈々と狙っているので倍率が高いんです💦
そんなある日、フラッと訪問すると一着だけポツンと置いてあるじゃないですか!これがUS NAVYだと一目で分かる理由はボタンがネイビーだからなんです。ちなみにワーク系ブランドだとボタンは白になります。
またUS NAVYオリジナルの証として、襟の内側にコントラクトナンバーが必ず印字されているので、ヴィンテージミリタリーにあまり詳しくない方でも確実に見分けられます。
また先述した通りボタンがネイビーなので、ライトブルーのシャンブレー生地とのブルーのグラデーションがとても綺麗です!
更にUS NAVYシャンブレーシャツの年代を見分ける方法として、裾に補強用のマチがあるかないかで判断できます。ちなみに共地のマチだと40sで赤耳付きの生地だと50sになります。
さらに詳しく知りたい方はミリタリー専門店MASHのHPでマニアックに紹介してくれているので、是非チェックしてみてください!
60sブラックシャンブレーシャツ
続いて2着目のシャンブレーシャツは、ヴィンテージ古着愛好家なら一枚は持っておきたいブラックシャンブレーシャツになります。
今回購入したのは、ここ最近の記事でも出まくりの大須のヴィンテージ古着屋unwaveになります。このお店ではレジ周辺にヴィンテージアイテムを陳列しておりますが、特にレジ前のシャツコーナーが激アツなんです!
なにせ最近あまり見かけなくなったワークブランドのマチ付きシャンブレーシャツがミントコンディションで5〜6枚は常に鎮座してますから、ヴィンテージ古着愛好家にはたまりません🤤
そんな中、私が気になっていたのが画像のブラックシャンブレーシャツ。皆さんもご存知の通り、ブラックシャンブレーはブルーシャンブレーシャツに比べるとメタルスライム級に出現率が低いレアアイテムです。
この個体はDOUBLE RINGERという聞いたこともないマニアックなワークウエアブランド。リンガーと言えば長崎ちゃんぽんで有名なリンガーハットしか思い浮かばない…笑。
タグの画像から見てもコンディションが良いのが判ります。unwaveオーナー曰く、この個体はマチが付かないので60sだろうと推測してました。
ヴィンテージ古着愛好家あるあるで「古ければ古いほど良い」という謎のテーマがありますが、このブラックシャンブレーに関しては60s辺りがちょうど良いかと思います。それは着丈の問題があるからなんです。
50sブラックシャンブレーは着丈が長い
ヴィンテージ古着愛好家としてはマチ付きの50sの方が価値が高いので欲しいところなんですが、残念ながら着丈がめちゃくちゃ長いのが玉に瑕なんです。
画像のブラックシャンブレーシャツは50sのPOWR HOUSE(モンゴメリーワードの1ブランド)ですが、やはり着丈がかなり長いのが一目で判ります。
当時はタックインが当たり前なので、シャツがはみ出さないよう着丈を長めに設定していたと推察します。でも私はガバッと羽織りたいので、そこまで長いと着こなすのが難しい…。
上:50s POWR HOUSE
下:60s DOUBLE RINGER
実際に50sと60sのブラックシャンブレーシャツを着比べてみましたが、明らかに50sの方が長いのが判ります。と言っても60sも十分長いんですけどね😅
もちろんタックインのスタイルで着る方なら50sでも全く問題ないのですが、もし私のようにタックアウトで着たい方には60sを積極的にオススメします。
ちなみにブラックシャンブレーシャツの相場ですが、どんなブランドでも古着屋で3万円以上するのが普通ですので、もし2万円台で状態の良い個体に出会えたら即決した方が良いでしょう。
真贋の見極めが難しいBIGMAC
ブラックシャンブレーシャツをヤフオクやメルカリで探していくと、おそらく1万円台でビッグマックのシャンブレーシャツに出会うかと思います。
「おっ、これは掘り出し物かも!」とすぐに飛びつくのはリスクが高いので注意が必要です。何故ならタイで作られた偽ビッグマックのブラックシャンブレーシャツが日本に入ってきているからです😨
画像のビッグマックはヤフオクとメルカリに出品されているシャツになりますが、素人では真贋を見極めることは困難かと思います。ただし本物であれは相場が3万円を超えるブラックシャンブレーが15,000円でも売れないってことは…。
何故タイで偽物が作られたのかは謎ですが、数年前からシンガポールやタイで空前のヴィンテージ古着ブームが起こっているのが原因かなと考察します。
タグも複数パターンあるので判断材料にはなりませんが、偽ビッグマックはアジア人に丁度良いサイズしか出回ってないのが大きな特徴です。先述した通りヴィンテージのブラックシャンブレーシャツは着丈がとても長いので、70cm台だと怪しいかもしれません。
ただし偽ビッグマックはブラックシャンブレーしか出回ってないので、もしブルーシャンブレーをインターネットで購入予定の方は心配不要です👌
オヤジのシャンブレーシャツコーデ
アメカジオヤジの筆者がブラックシャンブレーシャツを着るなら、黒革靴に合わせてモダンな雰囲気で着こなしたいところ。やはり茶靴より黒靴を合わせた方がモノトーンコーデになるので相性が良いかと思います。
ただしブラックシャンブレーはその名前ほど黒くなく、どちらかと言うとグレーの方が近い色味なのでネイビーやブラウンとの相性もそこまで悪くありません。
またベージュのチノパンを合わせたら全体的にボヤッとした印象になってしまったので、どちらかと言うと画像上のようなグリーンや濃紺デニムのような濃色系パンツの方がブラックシャンブレーと好相性だと感じました。
続いてはブルーシャンブレーシャツのタックインバージョン。こちらはチノパンとの相性も最高で、タックインしてもタックアウトしてもサマになる組み合わせです!
この画像で着用しているのはCROUT栄で購入した40sのUS NAVYシャンブレーシャツですが、15ハーフのサイズを178cmの筆者がゆったり着ています。
ちなみに14ハーフだと私にはタイトですが着丈はサイズを下げてもほとんど変わらないので、US NAVYのシャンブレーシャツは長めの着丈でも大丈夫な方にしかオススメしません。もしくは価値は下がりますが、短くカットするかですね笑。
秋に羽織りたいシャンブレーまとめ
と言うことで秋にサラッと羽織りたいヴィンテージのシャンブレーシャツについて書いてきました。ブルーとブラックの2色がありますが、一着目に買うならどんな色のパンツにも合わせやすいブルーシャンブレーをオススメします!
またシャンブレーシャツは古ければ古いほど着丈が長くなるので、タックアウトでサラッと羽織りたい方にはタテ落ちなどのヴィンテージ感がほど良く楽しめる70sが最もバランスが良いと感じています。
更に70sであればお値段も1万円前後とお手頃価格で買えるので気軽に着られます。ちなみに画像のシャンブレーシャツはどちらも3万円前後と古着のシャツとしては高額な部類に入るので、残念ながら万人にオススメはできません💦
正直3万円以上する40〜50sのシャンブレーシャツと1万円未満の70sのモノはディテールを見なければほとんど見た目は変わらないので、私も気軽に着られる70sも愛用してます!
ただしブラックシャンブレーシャツだけは60s辺りまでしか作られていない上にタマ数が少ないので、手に入れるとするとどうしても3万円程度は必要になってしまいます💦
もし新品で買いたいのであれば、個人的にはドメスティックブランドのオアスロウが作っているブラックシャンブレーシャツがヴィンテージの雰囲気を再現しているのでオススメします!
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