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大人の綺麗めコーデに合わせたい、70s Lee 91-J 濃紺カバーオール

アウター

古着仲間から悪魔のささやき

我々古着オヤジ3人は行きつけの古着屋「伝説の入荷日」に参加し、各々満足のいく買い物ができました。あれから1カ月が経ち季節もグッと秋が深まった頃、古着仲間から一通のLINEが。

「行きつけの古着屋でinstagramには上がってないけど、日本人サイズでバキバキに濃紺なLeeのカバーオールが入荷してたよ!」と、こちらが聞いてもないのに勝手に入荷情報が入ってきます😂

そんなん言われたら自分の目で確かめたくなるし、気になって仕方ない…。と言うことで試着だけでもしてみよう、と散歩がてら行きつけの古着屋へ足を運ぶことに。

 

 

 

 

 

ブライスランズKenji氏の着こなし

   出典:Kenji氏のinstagram

実はジャストサイズで濃紺なカバーオール、機会があれば手に入れたいと以前から虎視眈々と狙ってました。そのきっかけとなったのがinstagramで見たブライスランズKenji氏の着こなし

ブライスランズは皆さんご存知の通り原宿に店舗があり、ダルクォーレやサンクリスピンなどのクラシコイタリアとアメリカンヴィンテージのアイテムを使ってMIXスタイルを提案しています。

また香港最大のデンタル サプライヤーTesco Dental Ltd.のCEOであるKenji氏が香港の店舗を、ラルフローレン・アジア地区メンズラグジュアリー部門のシニアディレクター経験があるイーサン氏が日本の店舗をマネジメントしています。

 

 

 

 

 

 

そんなKenji氏が着こなすドレス×ヴィンテージのMIXスタイルは緻密な計算の上で成立しており、我々古着好きオヤジにとって大変勉強になるコーディネートを見せてくれます。

そして私が濃紺カバーオールを着たくなったのが写真上のスタイリング。まさかのタイドアップ&ウールパンツのドレスアイテムの上にカバーオールを羽織るというMIXスタイルに度肝を抜かれました!

しかも氏が着ているのは40sヴィンテージのLeeオリジナルのカバーオール。ほぼミントコンディションで我々アジア人にジャストなサイジングのこの個体、今買おうとしたら恐らく25万円は下らないでしょう…💸

 

 

 

 

 

年代よりもコンディション重視

そんなセレブリティかつファッショニスタなKenji氏に憧れてますが、私自身はビンボーリーマンなので濃紺カバーオールは買えてもレプリカくらいか…と諦めていた所に先程の朗報が入りました。

実際に着てみると、自分でもビックリするくらいジャストフィット!しかも見た目はレプリカと見間違えるほど濃紺なので、綺麗めスタイルに合わせても違和感がなさそうです。

しかし一点だけ引っかかるのが作られた年代。我々古着好きにとってカバーオールの聖域は新しくても50sまでと暗黙の了解があります。この個体は70sと比較的近年に作られている為ヴィンテージの要素はかなり薄い。。

 

 

 

 

 

と、ここで迷ってる私に対し馴染みのオーナーから金言が飛び出します。

「とは言えオリジナルのLeeでここまで濃いカバーオール無くねえっすか?」

た、確かにここ数年まるで見たことないかも…。もしかしたら古着好きあるあるで、やたらディテールに走りすぎて「洋服に着られる」ダサい人種に成り下がってた自分に気付かされます😂

と言うことで探しても見つからない40〜50sの濃紺Leeカバーオールは諦めて、70sとはいえサイズ感・コンディション共に理想に近いこの個体を気持ち良く購入しました。

 

 

 

 

 

70sカバーオールのデニム生地

私の元にやってきた70sのLeeカバーオール91-J。ちなみに襟タグに「91-J」の記載があるのは60sまでなので、もしかしたら70sはそう呼ばないかもしれませんので悪しからず🙏

ここで70sカバーオールのデニム生地について。実は1970年代に入るとVAD DIE(バッドダイ)と呼ばれる色落ちしづらい染料を使ったデニム生地が主流となっていきました。

これは作業着であるカバーオールの生地にとっては「進化」となりますが、我々古着好きが愛するヴィンテージデニムの風合いに関しては残念ながら失われてしまいます…。

 

 

 

 

 

そこで今回購入した私の個体を見てみると、ツブ感のある生地と明らかにインディゴ染めされた色合いなのが分かります。これがもしVAD DIEデニムだったら買わなかったかもしれません。

また馴染みのオーナーからも「インディゴ染めで間違いないと目利きしてアメリカから買い付けてきた」とお墨付きをもらったので安心して買えました。

タダでさえタマ数が少ないヘラクレスであればVAD DIEデニムでも手を出しますが、Leeのカバーオールは70s製なら古着屋でゴロゴロ転がってますからね😅

 

 

 

 

 

   右:70s Leeカバーオール
   左:50s PAY DAYカバーオール

私が所有するストアブランド、JCペニー社の1ブランドであるPAY DAYのカバーオールと並べてみましたが、どちらも低オンスなので生地のザラ感に大きな差は見られません。

Leeのカバーオールに使われるデニム生地は1925年に開発された「JELT DENIM」と呼ばれる強度と耐久力を備えた生地で、1970年代まで50年間にわたり採用され続けました。

またデザインも基本的にはほとんど変化がなかってので、製造された年代を知るには襟タグとボタンのディテールを見る必要があります。その点リーバイスのジージャンは一目で違いが分かるので楽チンです。

 

 

 

 

 

Leeカバーオールのディテール

   出典:FREE&EASY2007年1月号

1925年に開発されたLee91-Jですが、先程書いた通りデザインがほとんど変更されずに寿命を全うしてます。逆に言うと、それだけデザインが完成されてたってことなんですけどね。

そんなLeeのカバーオールですが、変化があったのはシルエット(20〜40sはAライン)と襟タグとボタンのデザイン位でしょうか。そこで今回は簡単に襟タグのデザインの変遷について見ていきます。

写真の左上から時計回りに30s→40s→50sとなりますが、ハウスタグのデザインやLeeの字体が変化してるのが分かります。ちなみに左下は私が所有してた50s Lee98-J(ヒッコリー)で、約15年前にサファリに委託販売で出したところ小野寺編集長が購入されて紙面に載りました!

 

 

 

 

 

   http://vintagematome.com/post-271-271

その後、50s後半に入るとハウスタグは廃止され、左上のタグに変更されます。こちらも左上から時計回りに50s後半→60s前半→60s中盤→70s前後となります。

Leeの襟タグは50s後半〜70sに掛けて頻繁にデザインが変更されてたんですね。ちなみに60s中盤と70s前後の違いは®️のみか®️M.R.と、UNION MADEが記載される位置が違うのみ。

もはや「ウォーリーを探せ」レベルの違いしかありませんが、古着愛好家ににとっては重要なのは差だったりします笑😂

 

 

 

 

 

で、今回私が購入した70s中盤の襟タグがこちら。Leeが開発した「JELT DENIM」の文字や品番である91-Jも消え、非常にシンプルなデザインに変更されました。

まだSANFORISED(防縮加工済み)の文字が入ってますが、80sに入るとそれすら無くなります。しかし一番大切な「UNION MADE IN USA」の文字は燦然と輝いております🇺🇸

先日リーバイス501レギュラーを購入しましたが、つい手にとってしまうほど気に入ってます。その理由はおそらくアメリカ製のオリジナルだからだと自分では分析してます。

それほど我々アメリカ古着愛好家にとってMADE IN USAは非常に重要なファクターだと感じてます。何故なら古き良き時代のアメリカ人が作ったアメリカ製品に憧れているからです。

 

 

 

 

 

大人っぽく綺麗めに着こなしたい

私なら濃紺カバーオールをどう着こなすか。本当はKenji氏のようなタイドアップスタイルに合わせてみたい気持ちもあるのですが、今の私のファッションレベルではまだ難しいかなと。。

ここはお気に入りのバンドカラーの白シャツをウールパンツにインしてタッセルローファーを合わせた「大人の休日スタイル」に合わせてみたいところ。

一昔前であればシャツのボタンを2つ開けて胸元の肌を露出する所謂「胸元ガッバーナ」スタイルが定番でしたが、今やるとセクシー過ぎるのでシャツの中にTシャツをインして重ね着コーデを楽しみたいです。

またポケットチーフの代わりにバンダナを胸ポケットに挿すことで大人の休日スタイルとしてのドレス感が高まり、ただのレプリカデニム好きオヤジに見られることはないしょう(多分ね笑)。

 

 

 

 

 

インナーをシャツではなくカットソーにする場合、オッドベストを使うことでカバーオールと上手く繋げられるによう工夫してます。カバーオールはジージャンと違いアウター感が強いので、Tシャツの上にそのまま着てしまうとイマイチですから😅

ちなみに私の場合はオルテガのチマヨベストを使っているので、ネイティブ柄がアメカジ色を強めてしまいますが、ベースカラーをブラックにすることでコーデ全体を引き締めています

またカバーオール自体はネイビーですが、それ以外のアイテムを全てモノトーンカラーだけで纏めると大人っぽい綺麗めなカジュアルスタイルが作れます。

更に袖まくりは小洒落て見せる小細工としてお約束のテクニックですが、袖をまくるだけで熟れて見えるから不思議です!もちろん寒くなったら出来ないので、今のうちに袖まくりして楽しんでます。

 

 

 

 

 

Leeの濃紺カバーオールまとめ

今回購入した70s Leeのカバーオール、ヴィンテージとしての価値は大したことありませんが、「気軽に着られるUSA製オリジナル古着」として活躍してくれそうです。

そんなフランクに付き合える一着ですから、購入後すぐビヨンデックスで洗濯して約45年の間に蓄積した埃などの汚れを除去。写真上のように汚れだけをガッチリ落としてくれる優秀なデニム専用洗剤です!

それにしても数年前に購入したビヨンデックス、お値段は4,290円と決してお安くないですが、結構頻繁に使ってる割にあまり減らず何気にコスパの高い商品だな〜、と改めて感心してたりします👌

大人の休日スタイルにも使えるLeeの濃紺カバーオール、気になる方は是非古着屋に足を運んでみてください!ちなみに私はこの濃紺コンディションの個体を3万円程度で購入してますので、買われる際の参考にしていただけたら幸いです。

 

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