20年ぶりに入手したスウェット
社会人になって数年後、クラシコ系ファッションの門を叩いてからかれこれ20年…その間一度も手を付けてこなかったアイテム、それがスウェット類。
スウェットシャツはもちろん、スウェットパーカ、スウェットパンツとスウェットと名がつくものは全て避けてきました。理由はカジュアル過ぎてオシャレに着こなす自信がないから。
そんな私が20年の時空を超えて(大袈裟w)手に入れたスウェットがこちら。レミレリーフ謹製の両Vダメージ加工スウェット。今回はこのスウェットのディテール紹介とともに、大人のスウェットコーディネートについて検証していきます。
ヴィンテージと見間違えるレミレリーフ
私の好きな数少ないドメスティックブランドの一つがレミレリーフ。ポケットTシャツも秀逸な作りで、色違い・型違いで8枚所有するほどファンだったりします。
私がレミレリーフを選ぶ理由は3点。
①ヴィンテージ品と見間違うレベルのこだわり抜いたダメージ加工
②ヴィンテージプラスαの大人も着られるデザイン性
③ヴィンテージ品にはない日本人体型にモディファイしたフィッティング
確かに「ヴィンテージ品のデッドストックの雰囲気を再現」という点ではオアスロウのデニムやカバーオールの生地感が大変素晴らしいと思います。
しかし着込まれた雰囲気のダメージ加工まで加えた上記3つの条件を揃えるブランドはレミレリーフ以外になかなか見つかりません!
実はこのスウェットを見つけたのは古着屋。最初は本物のヴィンテージスウェットかと思って手に取ったらレミレリーフだったと言うくらい、生地の雰囲気やステッチのダメージ具合はヴィンテージそのものです!
このスウェットの特徴は、チャンピオンのリバースウィーブのようにサイドリブが付いている事。これにより横方向の縮み防止と動きやすさを実現しています。
ちなみにヴィンテージの両Vスウェットでサイドリブ仕様なんて見たことがないので、もしかしたらデザイナー後藤氏のオリジナルデザインかも知れません。
「ありそうでなかったものをみんなに見せたいし、自分でも見たいんです。」と後藤氏がフィナムのレポートで答えられているので、あながち間違いではないと思います。
https://www.houyhnhnm.jp/mag/remi-relief/index04.html
写真上は私のスウェットで下の黒スウェットはフィナムで取材中に出てきたモノ。見比べてみるとパーツ同士を縫合する部分やリブの端にできたダメージ加工がほぼ同じように再現されてます。
この個体差の少ないダメージ加工の技術こそ本物のプロの仕事だとデザイナーの後藤氏がレポートで話されてましたが、これが出来るのも日本の職人さんのレベルが高いからでしょう!
そんなジャパンメイドに拘ったレミレリーフの縫製・染め・ダメージ加工に関するフィナムのレポートは以下にリンクを貼りましたので、興味のある方は是非お読みください。
オヤジが普通に着たらパジャマになる
敢えて普通にデニムパンツと合わせてみましたがいかがでしょう? これからTSUTAYAに立ち読みしに行く雰囲気しか感じません(笑)
いくらモノが良いとは言え、カジュアルアイテムの代名詞スウェットを大人が着こなすにはある程度のテクニックが必要かなと。
個人的にはスウェット単体で着ることはなさそうです。それならクルーネックニット単体で着た方がオシャレに見えますから。それくらい難易度が高いです、スウェットは。
ちなみに178cm/70kgの私が着ているスウェットはSサイズで、かなりピッタリでゆとりのないフィッティングになります。更に8枚所有しているTシャツも全てピッタリフィットのSサイズ。レミレリーフを検討している方の参考になれば幸いです。
大人のスウェットコーディネート
もしスウェットを着るなら、スラックス系パンツと革靴でドレス感を出したいところ。ここをデニムとスニーカーにした瞬間、ただのアメカジ好きなオッサンに陥りますから😅
またトップスもデニムジャケットやデニムのカバーオールを合わせるのはアメカジ臭が全開になるのでやめた方が良いかと。とにかくスウェットとデニムの組み合わせをオシャレに見せるのは難易度MAXです。
同じアメカジアイテムでもガバッと羽織れるシャツ系のトップスにした方が「熟れ感」が出て使いやすい(写真右)。更にミリタリー系トップスならウールパンツとの親和性も高く落ち着いて見えるので、我々大人でもスウェットを着こなしやすい組み合わせです(写真左)。
デニムと合わせる場合は工夫が必要
ただし、どうしてもデニムパンツと合わせたい場合はベストを使うなどひと工夫しないと野暮ったさが出てしまいます。逆にベストを使うことでロングTシャツやカットソー感覚で着られるので、スウェットを意識しないで着られます!
今回はオルテガのチマヨベストを使いましたが、流石にこの上にシャツ系トップスを羽織らないと近所の子供達から「インディアンおじさん」なんてあだ名を付けられちゃうかもしれません(笑)😂
単体で見るとカッコ良いスウェットですが、着るとなると難しいことを改めて再認識しました。そこでスウェットの替わりにオシャレに着られるカットソーはないか?とすぐに思い出したのがこちら。
https://zabou.org/2017/02/27/156275/
皆さんご存知フランスのブランド、セントジェームスの「ウェッソン」。こちらのアイテムはアメカジ好きにとっても大定番アイテムだったりします🇫🇷
このボートネックからチラッと見えるインナーTシャツの色がアクセントとなって洒落感が高まります。ウェッソンならどんなパンツにも合いますし、一枚で着てもサマになるので強力にプッシュしたいアイテムです。
…ってスウェットの着こなし記事のはずなのに何故か最後にセントジェームスを推すという摩訶不思議な現象が(笑)
ちなみに私が学生だった20年前は定価7,800円で買えたウェッソン。現在の定価は11,880円まで価格が上昇しましたが、1万円以上出して買う価値がセントジェームスにはあります!その魅力については改めて記事にします✒️
大人のスウェットコーディネートまとめ
途中セントジェームスに脱線しちゃいましたが、我々オッサンがオシャレにスウェットを着こなす事の難しさを記事を書きながら改めて感じました。
その中でミリタリートップスとウールパンツとの組み合わせなら、大人でもスウェットを上手く着こなせることに気付けました。
逆に言えば、そのコーディネート以外だとオッサンがオシャレに着こなすのは難易度が非常に高いってことです💦
ここでハッキリ言います。もはや同年代でスウェットとデニムのコーディネートをカッコ良く着こなせる人間はキムタクしかいません!
ピンクに退色した60sのラグランスリーブスウェットに(おそらく)リーバイス501XXとレッドウィングのペコスブーツのコーディネート…完全に我々の青春時代そのもの。
しかもペコスブーツの色をオロラセットにすることで、退色した赤いスウェットとカラーリンクコーデになっている所が泣かせます😂👍
でも絶対に真似しない方が良いです。我々がやったらただの古着好きなオッサンにしか見えないので(笑)
以上、オヤジが着こなすスウェットコーディネートでした。
コメント
お疲れ様です。レミレリーフさん、なかなかのこだわりですね。ヤスリがけしてると思いますが、ダメージがリアルすぎ(笑)。
うーん、USNとかのロゴが入ったものにするか、身体をパンプアップするか……。なかなか、難しいですね。
しんのすけさん、こんばんは。
ロゴの入ったスウェットは更に難易度が高そうですね(^_^;)
ミリタリートップスに合わせて適当に着ようと思います!
masagoniaさん
お疲れ様です。今回の記事、とても参考になりました。
私はここ1年位でクラシコ系のカチッとした服装から、アメカジやブリティッシュトラッドへの浮気が加速しています(笑)
10年以上も購入していなかったパーカーを4着も購入したり、人生初となるバラクータG9を購入したりと散財しているものの、どうしても単なる40代オヤジの休日着になってしまっていました。でも、masagoniaさんのコーデをヒントにさせて頂き、オヤジの休日着を脱したいと思います(笑)
それはそうと、私の勘違いかもしれませんが、以前の記事で、もともとクリースがついてないパンツに綺麗なクリースをつける方法を載せてらっしゃいませんでしたっけ?もし私の勘違いでなければ、再度記事をアップして頂けますでしょうか。
ともさん、おはようございます。
パーカー4着にバラクータとは、かなりカジュアルにシフトされましたね!
個人的には大人カジュアルにする為には靴とパンツがキーになるのでは?と思ってます(^^)
クリースの記事、書いた覚えがあります(笑)
改めて記事にしますね!