夏の超ど定番アイテム
6月も中旬に入りましたが、既にうだるような暑さになってきました。本当はサテンジャケットの記事を書こうと思ってましたが、この暑さじゃ誰も興味を持たないだろうと急遽変更(笑)
と言うことで今回は夏の超ど定番アイテム、ラコステのポロシャツの中でも最もスタンダードなL1212モデルについて書いていこうと思います。
ラコステというブランドはご存知の通り創業者の名前から付けられてますが、人の名前のブランドでここまで有名なのはラコステ以外にラルフローレンくらいしか思いつきません。
またポロシャツと言えばポロ ラルフローレンとラコステが人気を二分し、ポロシャツ業界を2ブランドで席巻し続けています。その魅力とサイズ感、コーディネートについてオヤジ的視点でお伝えします。
汗をかく夏に快適な鹿子素材
ラコステのポロシャツは高校生の頃から着ていますが、アメカジとかクラシコとかジャンルに関係なく着続けてきました。その理由はどんな格好にも合わせられるシンプルなデザインと吸湿性の高い鹿子素材が快適だから。
特にラコステの鹿子素材は繊維の長いスーピマコットンを採用しており、更に44番手という細い番手の糸で編み上げられているので、吸湿性が高いだけでなくしなやかで優しい肌触りが味わえます。
画像のラコステは全て10年以上前に購入し今でも着続けておりますが、テニス用のスポーツウエアが出自なので耐久性も抜群です。普通に着ていれば余裕で10年選手に育ってくれます。また濃色だと当然色褪せますが、そのフェードしていく色の雰囲気が良いのもラコステの鹿子生地の特徴です。
L1212とアイゾットラコステの違い
写真上の「CHEMISE」と書かれたタグは通称「フレンチラコステ」と呼ばれてますが、必ずしもフランス製ではないので私は正式名称のL1212と呼んでいます。
写真下は「アイゾットラコステ」と呼ばれたモデルで、既に生産中止されていますが古着屋でよく見かけるかと思います。こちらはアメリカのIZOD社がライセンス契約して生産したモデルで、言うなればバーバリーブラックレーベルみたいな(笑)。
ライセンス品とは言え、もちろんラコステのクオリティはクリアしてますし何ならアイゾットラコステはUSA製なので、むしろアメカジ好きなら積極的に選びたいモデルかもしれません。ちなみにアイゾットラコステは1990年代に生産終了となりました。
このL1212(フレンチラコステ)とアイゾットラコステの違いは生産国とタグだけではなく、見た目にも大きな違いがあるのです。それは…
下:アイゾットラコステ
後ろ身頃の着丈が全然違います!
前後の裾の長さが同じL1212に対し、アイゾットラコステはポロ ラルフローレンと同様に後ろだけ長くなってます。これはポロシャツをパンツにINした際にシャツが飛び出しづらくする為の仕様だと考えられます。
しかしパンツからタックアウトして着るとお尻が隠れる程に長いので、後ろ姿はだらしなく見えます。オーバーサイズをダボっと着る若者のストリートファッションであれば、アイゾットラコステのタックアウトスタイルも成立すると思います。
しかし我々オヤジ世代がやると、単にだらしない「休日のダサいオッサン」にしか見えませんから笑。ここは前後の着丈が同じで、タックアウトして着た時のバランスの良いL1212を積極的にオススメします。古着屋やネット通販でラコステの古着を購入する際の参考になれば幸いです。
オヤジが選びたいL1212のサイズ感
実はラコステを着るのは約5年ぶり。当時の感覚で「サイズ2がジャストだろ〜」と思って着てみましたが、実際には当時緩めのフィッティングだったサイズ3の方が今ではジャストサイズに。。
体重は大して変化してませんが、恐らく肉のつき方やフィッティングの好みが変わってしまったんでしょう…。ちなみに178cm/67kgの筆者でサイズ2を着ると、全体的にパツパツのフィッティングでB地区はモチのロンで浮き出します😂
参考までに以下に平置き採寸きた実寸を記載しましたが、両サイズで着丈2.5cmと身幅が周囲で7cm違うと流石に着た時の印象が全然変わってきます。
サイズ2
着丈:62.5cm
身幅:42.5cm
肩幅:39cm
サイズ3
着丈:65cm
身幅:46cm
肩幅:40cm
という事で我々オッサン世代がだらしなく見えずにスッキリしたシルエットを得たい場合は、身長170cm前後の方ならサイズ2を、175〜180cmの方はサイズ3をオススメします。
ラコステL1212の大人コーディネート
本当は私の不躾なコーディネート画像を載せる予定でしたが、あまりにもピタピタなフィッティングが恥ずかしいのでzozotownよりお借りしました。
デニムと合わせると野暮ったくなりがちなポロシャツですが、今トレンドのオーバーサイズをパンツにINするスタイリングだと洒落た雰囲気になります。しかしこのスタイル、若者には似合えど我々オヤジには相当難易度が高いコーデかと思います。
そこで我々オヤジ世代としては、ジャストサイズのポロシャツを綺麗めに着た上でゆとりのあるパンツを合わせて全体のバランスを取りたいところです。
襟を立てて着るのはダサい時代に…
こちらは悪い例として、2014年7月にアメブロの記事で使った私の画像を載せます。当時はイレブンティというイタリアのブランドが流行っており、襟の裏に入った「蝶のイラスト」を見せるべく襟を立てて着るのがスタンダードでした(懐かしいw)。
あれから時は流れ年号も令和に変わった今、襟を立てて着るのはオヤジゴルファーか石田純一くらいしか居なくなりました。またinstagramでラコステのコーディネートを探す中で襟を立てたpostは本当に皆無…。
ここ数年はジョンスメドレーなどのクラシックなニットポロが復活してますから、その流れから襟は普通に折って着るのがスタンダードになったと考えられます。そもそもニットポロは生地が柔らかすぎて襟が立ちませんから笑。
と言うことで既に誰もやってないとは思いますが、もしポロシャツの襟を立てて着ている方がいたら即刻お辞めになることを強くオススメします😅
オヤジが着こなすラコステまとめ
5年ぶりにクローゼットから取り出したラコステL1212。時代の流れと共にフィッティングの好みが変わったり襟を折って着るのがスタンダードになったりと環境が変わるだけでL1212自体は不変でスタンダードなアイテムだな、と記事を書くことで改めて感じました。
言うなればデニム界のリーバイス501、ローファー界のJMウエストン180シグネチャー、スニーカー界のコンバースオールスターと同じように、ポロシャツ界のシンボル的な存在がラコステL1212なのです。
今年は大人の節度を保つべく、ピタピタフィッティングではなく程よくゆとりのあるジャストサイズを選んで襟を折って普通に着たいです。ただしデニムと合わせると「普通の休日のオッサン」に見えがちなので、軍パンかグルカショーツを合わせるのがオススメです。以上です!