パラブーツはアメカジに合うフランス靴
アメカジに合う革靴ブランドは?と聞かれたら、オールデンやレッドウイングなどのアメリカブランドを選ぶかと思います。しかし天邪鬼な筆者が選ぶとしたら、J.M.ウエストンとパラブーツのフランスブランドを強くプッシュするでしょう。
もちろんデニムパンツや軍パンにオールデンの組み合わせは素敵なのですが、素朴なデザインに上質な革を使ったフランス靴との組み合わせを今は好んでいます。なんとなく足元をフランス靴にした方がアメカジコーデにスマートさが加わるような気がします。
パラブーツは現在までにバース(画像右)、ランス(画像左)、UA別注ビットモカシンと3足購入しましたが、そろそろ追加したい病が発症し…笑。ということで今回は雪国にも対応できることを前提に購入した、パラブーツのミカエルについてレビューします。
サイズ表記がミカエルだけ全く違う問題
以前購入したパラブーツのバースやミカエルのサイズは7、7ハーフのようなUK=イギリスインチで表記されています。しかしミカエルだけはEU=ヨーロッパサイズ表記なので、パラブーツ他モデルのジャストサイズが参考になりません。。
筆者も昔は革靴マニアを自称していたので笑、日本のcm表記とUSサイズ表記の関係や、UKサイズはUSサイズのハーフ下がイコールであることは知っています。しかしEU=ヨーロッパサイズ表記だけは通ってこなかったので、これは困ったな…。
そこでインターネットでググってみたところ、USインチ/UKインチ/EUサイズ/cmのサイズ表を纏めてくれているサイトを発見。もちろんメーカーによってサイズ感が変わるのであくまで参考ですが、以下に日本人に多いサイズの表を記載しておきました。
- US7.0 / UK6.5 / EU41 = 25.0cm
- US7.5 / UK7.0 / EU41-42 = 25.5cm
- US8.0 / UK7.5 / EU42 = 26.0cm
- US8.5 / UK8.0 / EU42-43 = 26.5cm
- US9.0 / UK8.5 / EU43 = 27.0cm
ミカエルのサイズ感が全く分からなかったのもあり、久しぶりに実店舗でお買い物しようと訪れたのがユナイテッドアローズ。全身古着コーデではとても入店しづらかったので笑、仕事帰りにスーツ姿で試着しに立ち寄ってきました。
筆者のパラブーツのジャストサイズは、バースとUA別注ビットモカシンが7ハーフ、ランスが8です。見た目のデザインや同じノルヴィージャン製法のランスが最もサイズ感が近いのではないかと考え、UK8インチ=EUサイズ42を試着してみました。
するとUK8インチでジャストサイズだった筆者にEUサイズ42はほとんど同じフィット感で、珍しく他のサイズを試すことなく決定しました。またミカエルはランスと違い靴紐でフィッティングを調整できる分、ランスよりサイズ選びが楽に感じました。
ミカエルのディテールとワラビーとの違い
ミカエルのディテールをチェックしていきますが、基本的には過去記事に書いたパラブーツのランスとほぼ同じだと考えて問題ありません。アッパーに使われている革は撥水性の高いリスレザーで、ソールはパラブーツオリジナルのマルシェIIなのも同じです。
またミカエルもランスと同様に、登山靴に採用されるノルヴィージャン製法でアッパーとソールが縫われています。このノルヴィージャン製法は水の浸水を防いでくれる上に撥水性の高いリスレザーと防水性が高いので、雪国で履くのに申し分のない一足です!
そしてパラブーツのリスレザーを履き下ろす前の儀式として、表面に付着したブルーム(革に含まれた油分やロウ分)をブラッシングで落とす作業が発生します。逆に言えばクリームを入れる作業は必要ないので、1〜2分ブラッシングしたらプレメンテは完了です。
このミカエルを購入しようと考えた時に頭に思い浮かんだのが、似たようなデザインであるクラークスのワラビーです。どちらも袋状に形成された2穴のモカシン縫いという特徴は同じですが、最大の違いはクレープソールかノルヴィージャン製法のゴツいラバーソールかです。
またアッパーも全体的にミカエルの方がボリュームがあるので、太いパンツを合わせた時に両者の違いが出てくると感じます。逆にジャストサイズのデニムパンツを合わせる場合は、ミカエルでもワラビーでも大きな差はないでしょう。
今回ワラビーではなくミカエルを購入しようと考えた最大の理由が、最近よく穿いている太めの軍パンやウールスラックスに合わせたいから。やはりソールのボリューム感がコーデに与える影響は大きいと、ミカエルを購入して改めて感じました。
スニーカーのような履き心地と防水性
ランスはソックスの厚さでフィット感を調整するのが正解な靴でおることに気付くのが遅れ、一度サイズ選びを失敗しています。その点ミカエルは同じ轍を踏まないよう、ランス同様にソックスの厚さで調整できるよう少しゆとりのあるサイズを選択しました。
とは言えランスはソックスの厚さでいくら調整しようにも限界があり、足が靴内で前方に動くことでつま先辺りがとても窮屈に感じます。その点ミカエルは靴紐でガッチリとホールドできるので、足が前方に動くのを抑えて快適に履けるのです!
その効果のおかげなのか、あれだけ分厚いマルシェIIのラバーソールが足に着いてきてくれる感覚があり、まるでローテクスニーカーを履いているような感覚になります。あと靴紐は2穴しかないので、脱ぎ履きが非常に楽なのも好ポイントです。
続いて雪国に住んでいる筆者にとって最も重要な防水性ですが、リスレザーが雨や雪を弾いた上でマルシェIIのラバーソールが雪道でもしっかりグリップ。さすがに雪が30cm以上積もってしまうと厳しいですが、10cm程度の雪道なら充分に対応可能です。
また「雪道を歩いたら水が靴内に染み込んでくるのでは?」と不安に感じましたが、実際には堅牢なノルヴィージャン製法のおかげで水の侵入をシャットアウト。さらにノルヴィージャン製法はソール底面にウェルトのステッチが入らないのも雨や雪に強いポイントです。
元々ノルヴィージャン製法は登山靴やスキーブーツに用いられる製法なので、雪国に強いのも納得です。この防水性と堅牢な作りにも関わらずスニーカーのような履き心地を両立しているパラブーツのミカエル、ブランドを代表するモデルだけはあるなと感心しました!
デニムから極太パンツまで何でも合う
ミカエルを購入する前は「きっと軍パンくらいにしか合わせられないだろうなぁ」と予想していましたが、これが良い意味で見事に裏切られました笑。試しにデニムパンツに合わせてみましたが、筆者が想像する以上にミカエルとの親和性が高いのです。
その理由としては、ボリューム感のあるアッパーとソールにノルヴィージャン製法のゴツいステッチが見た目のラギッド感を構築しているので、デニムパンツと相性が良いと考えます。このラギッド感は同じデザインのクラークス ワラビーでは得られません。
参考までにミカエルに合わせているのはファミマのソックスのような少し厚めのタイプを選んでいます。ユニクロの50足ソックスのような薄手〜普通厚のタイプでも問題ないのですが、厚手ソックスの方がより足にフィットする上スニーカーっぽい履き心地が得られます!
続いては本命の組み合わせである太めの軍パンをミカエルに合わせてみましたが、想定通り好相性でした。今回合わせたUS NAVY M-51カーゴパンツは極太と呼べるシルエットですが、ゴツくてボリュームのあるミカエルであれば極太パンツともバランスが取れます。
さらにドレス感のあるウールスラックスではどうか?と試してみたところ、基本は黒の革靴なので違和感なく合わせられました。むしろウールスラックスにローファー系の革靴を合わせるより、ミカエルを合わせた方がアメカジMIXコーデが成立しやすいかもしれません。
ここまでで色々なパンツに合わせてきて感じたのが、ミカエルはただの短靴ではなくブーツが短くなった靴の印象を受けました。系統としてはレッドウイング・アイリッシュセッターの短靴バージョンに近く、ここまでラギッド感のある短靴は稀有な存在でしょう。
一生履く予定パラブーツミカエルまとめ
ということで今回は、まるでスニーカーのような履き心地のパラブーツ ミカエルについてレビューしました。同じパラブーツのランスでは感じられなかったフィッティングと柔らかい履き心地は、同じ製法とソールを使用しているのに不思議なほど違いました💦
また柔らかい履き心地とほど良いフィッティングに貢献する為に、個人的には若干ゆとりのあるサイズを選んで厚めのソックスを合わせることをオススメします。ランスの記事でも書きましたが、要するにパラブーツはスニーカーのサイズ選びと同じ感覚で選べば大丈夫です。
さらにミカエルは合わせるパンツを選ばない汎用性の高い靴なので、デニムパンツからウールスラックスまで何でも合ってしまいます。ちなみに筆者はミカエルがとても気に入ってしまったので、ここに一生履くことを誓います笑。以上です!
