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一生モノとの出会い、90sグローバーオールのダッフルコート「キングストン」

運命の出会いは突然に…

それはつい先週末の出来事。いつもデニムの修理を依頼している、神のようなパーフェクトリペアを施してくれる代々木八幡駅近くの古着屋オキドキに訪問した時のこと。もちろん目的はデニムのリペアである。

不幸にもデニムリペアの神様「おいちゃん」さんが不在であった為、修理の受付けだけ済まして帰ろうとしました。しかしせっかくオキドキに来たので店内をチェックすることに。これが運命の出会いの始まりだったのでした笑。

 

 

 

 

 

今シーズン気になっていたアウター

以前ベルテッドコートについて記事を書きましたが、その時からヒザ丈のロングアウターに興味があり、その中でロング丈のダッフルコートも新鮮だなぁと感じてました。

ただしフードの付いたアイテムはピューテリーのダウンコートを抜かせば、この20年弱着たことがありません。ダッフルコートが自分に似合うのか?着こなせるのか?そして学生っぽくならないのか?と不安が先行します…😅

しかし、「ダッフルコートは元々イギリス海軍が採用していたミリタリー物なので古着アイテムにも合うのでは?」と、一度試着してみたい気持ちになりました。

 

 

 

 

 

更にダッフルコートで有名な英国ブランドであるインバーティアのHPに、「ホンモノのダッフルコートというものは年齢を重ねれば重ねるほど格好良く着られるようになるのではないか」と書かれている点に感銘を受けました。

気付いたら私も初老と呼ばれる40代も中盤を超えていますので、そろそろダッフルコートをカッコ良く着られるのかな〜と勝手に妄想しちゃいました笑。

そしてインバーティアのダッフルコートは古着屋でも中々見つからないので、買うならセレクトショップで新品を狙うしかありません。しかし貧乏リーマンの筆者に15万円オーバーのダッフルコートは高嶺の花ですので、今回購入したのは古着のグローバーオールになります。

 

 

 

 

 

 

 

イギリスの老舗ブランド、グローバーオール

ここで話は古着屋オキドキでグローバーオールのダッフルコートとの出会いに戻ります。店内奥に進んでいくと、6着ほどのダッフルコートがハンガーラックに掛かっています。

ちなみにオキドキは量より質を重視するセレクトが有名な古着屋ですので、どれもコンディションの良い美品が並びます!そのダッフルコートの中で半数を占めるのが老舗ブランドのグローバーオール。

しかも日本人にフィットするサイズ38(M相当)が3着が、それぞれ色違い・生地違いで陳列されていたので、イメージ確認の為にそれぞれの個体を試着させてもらいました。

 

 

 

 

 

定番モデル「512」を試着

まず1着目に試着したのが2000年代のデッドストック品で、創業から3年後の1954年に誕生した「512」という定番モデルになります。512はウール・ナイロン混合のメルトン生地は分厚くザラっとした手触りで、防寒性も高く極寒の地・北欧の漁師たちの仕事着がルーツだと感じさせます。

また512と同レベルの現行モデルにモンティというモデルがありますが、モンティは木製トグル・麻ループなのに対し512は水牛トグル・本革ループを採用しています。やはり昔のモデルのほうが使われているパーツも1ランク上で、贅沢な仕様になっていますね。

実際に着た印象ですが、178cm/70kgの私でサイズ38はゆとりのあるフィッティングになります。また着丈は膝の真ん中辺りまであるロング丈となっているので、今トレンドであるロング丈アウターとして活用できそうです。袖丈に関しては長過ぎず短過ぎずの丁度良い長さでした。

 

 

 

 

 

こちらは先程と同じ512で90sのユーズド品のチャコールグレーの個体ですが、試着した感じは先程のキャメルと同じサイズ38なのでフィット感はほとんど変わりません。また先程のキャメル同様に512のメルトン生地が硬いのでセットインスリーブの肩が落ちずに少し角ばったショルダーラインになります。

ちなみに商品の買付けをされているオーナーにお話を伺ったところ、海外では袖丈が詰められた個体がかなり多いらしく袖丈がオリジナルの個体を探すのが大変とのこと。そう言った現場の貴重な話を聞くと、グローバーオールのユーズド品をネット通販で買うのはリスクが高いと感じます。。

ただし国内正規品&お直ししてない個体であればC to Cで買うのもアリだと思いますので、ネット通販で購入される際は実寸を要チェックすることをオススメします。ただしサイズ感が難しいので、どこかの古着屋で試着してから通販購入が宜しいかと思います。

 

 

 

 

 

最上級グレード「キングストン」

オキドキで最後に試着したのが画像の「キングストン」と呼ばれるグローバーオールの中で最上級のモデルになります。こちらは90sの個体になりますが、当時から定価の販売価格が高かったので定番モデルの512に比べると圧倒的にタマ数が少ないとオキドキのオーナーが仰っていました。

最上級モデルは何が違うかと言うと、まず使われてる生地が他のモデルより圧倒的に上質になります。定番モデルの512はウール・ナイロン混合のメルトン生地なのに対し、キングストンはヘリンボーン織りの上質なウール100%生地を使用しています。

こちらの個体は大人らしいチャコールグレーのカラーが魅力的で、綺麗めなコーデはもちろんのことモノトーンコーデもこなしてくれそうです。またブラックやネイビーよりヘリンボーン織が分かりやすいのも、キングストンのオーナーとしては嬉しいポイントです!

 

 

 

 

 

このヘリンボーンの生地は体温で温められた空気を溜め込むことが出来るカットパイルウールという織り方なので、保温性が非常に高いのも特徴です。さらにウールカットパイルは512で使われているウール×ナイロンのメルトン生地に比べて圧倒的に軽いのも特筆すべきポイントかと思います。

今回キングストンと定番モデルの512を着比べてみましたが、着心地の軽さは大袈裟でなく別物でした。またこのヘリンボーン生地は別名シェブロンとも呼ばれており、昔のエルメスや現行のインバーティアでも採用されたジョシュア・エリス製の生地も同様にシェブロンになります。

 

 

 

 

 

512とキングストンの試着比較

画像は178cm/68kgの筆者がキングストンを試着した画像になりますが、定番モデル512との見た目の違いは後述するとして先ずはキングストンの生地がとても素晴らしく筆舌に尽くしがたいことをお伝えします(ちょっと大袈裟かも笑)。

生地感は512とは比べ物にならないほど柔らかく、触り心地は上質な毛布のように滑らかで気持ち良いのが特徴です。もちろんウールコートにありがちなチクチク感とは無縁の肌触りです!

確かに「レアなだけでなく生地のグレードも考慮すると512に1〜2万円プラスしてでもキングストンを買った方が良いですよ」とオキドキのオーナーに猛プッシュされましたが、購入後そのまま着て帰った段階でその理由がすぐに分かるほど素晴らしい生地感です。

 

 

 

 

 

左:定番モデルの512右:キングストン

ここから512とキングストンとの見た目の比較に入ります。どちらも同じサイズ38ですが、画像を見てお分かりの通り定番モデルの512と最上級モデルのキングストンでは肩の落ち方が全然違います。

メルトン生地の512は硬い生地感の為、セットインスリーブのショルダーラインが落ちずにやや角張ってしまいます。それに対しキングストンが採用するカットパイルウールは非常に柔らかいので、肩に沿うようにショルダーラインが落ちているのが分かります。

このキングストンのショルダーラインは最近トレンドの肩を落として着るオーバーサイズコートの雰囲気に近く、キングストンであれば30年前のダッフルコートでも今っぽく着られると感じました。

 

 

 

 

 

グローバーオールのダッフルコートまとめ

と言うことで今回は古着屋OKIDOKIで思いがけず出会ってしまったグローバーオールのダッフルコート「キングストン」について書いてきました。古着屋の相場で定番モデルの512が1万円代、キングストンでも3万円台で購入できるので、どうせだったらキングストンを強くプッシュしたいです!

逆に新品しかダメな方は、フィッティングが現代的にアップデートされたニューキングストンが発売されてます。ニューモデルでもカットパイルウールで織られたヘリンボーン生地の素晴らしさはオールドモデルから確実に受け継がれていますので、新品でも楽しむことができます。

また画像は現行モデルのニューキングストンのスリムフィットになりますが、柔らかいヘリンボーン生地のおかげでショルダーラインが角ばらず丸くなだらかなので、今っぽく着ることができそうです。以上、90sグローバーオールのキングストンについてお届けしました!

 

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