初購入から23年経っても全く飽きないバブアー
あれは忘れもしない23年前の冬、当時まだ渋谷で営業していたアメカジ界では伝説のインポートショップ「ラブラドールレトリバー」の正月セールで購入したのが並行輸入モノのバブアービューフォートジャケット。
当時バブアーは今ほど人気はないどころか、むしろオイルの臭いで敬遠されていたアウターだったので、着ていたのはファッション好きの一部の人だけでした。その頃のオイルは今のオイルと違い、臭いが強かったですからね😅
このバブアーとの出会いから23年経ちますが、今日までにビデイル4着、ビューフォート3着、ゲームフェア、インターナショナル、ソルウェイジッパー、バーレーとトータルで11着のバブアーを所有してきました(完全に頭がおかしいですね笑)。
読者の皆さんもご存知の通りバブアーは数多くのモデルを展開しているだけでなく、同じモデルでもノーマルフィットとスリムフィットを用意してたりするので、どのモデルを選べば良いか迷う方もいるかと…。
そこで今回は私が今まで所有してきた現行モデルからヴィンテージまで幅広いバブアーの中で、我々オヤジ世代が着ても似合うモデルや使いやすいモデルを個人的な見解でご紹介したいと思います。
とは言えバブアーはイギリス本国では狩猟や乗馬の際に着るクラシックなアウトドアウエアとして扱われているので、本来であればオヤジの方が似合うハズなんですけどね笑。
古着のバブアーを通販で買うのは非常に危険
まず初めにお伝えしたいのは、2000年代初頭までのイギリス製バブアーに使われているオイルは現行と違い相当な臭いを発するタイプだってことです。もちろん臭いに関しては個体差が大きく、そんなに気にならないモノもあります。
しかし実際に現物を嗅がないと臭いかどうか分かりません。そんな中、私が安さに釣られてeBayでアメリカ人から購入したのが2クラウン時代のヴィンテージバブアー「ゲームフェア」になります。
画像からも伝わってくるかと思いますが、ヴィンテージのオイルドジャケット特有の雰囲気がたまりません!また襟のコーデュロイも現行モデルとは違い、枯れたブラウンカラーがヴィンテージ感を醸し出してます。
そこで早速届いたゲームフェアを梱包から出してみると…
ク、クサい…臭すぎる(°_°)
本当は臭すぎて着たくなかったのですが、せっかくなので羽織ってみたら中に着たシャツまで臭くなるほど強烈なニオイでした。。残念ながらすぐに梱包して手放したのは言うまでもありません😭
それ以降、私は古着やヴィンテージのバブアーは可能な限り現物をチェックしてから購入するようにしています。イギリス製のバブアーが全て臭いとは限りませんが、臭い可能性は非常に高いので、やはり通販はオススメできません。
あと臭いがどうしても気になる方は、残念ながらイギリス製ではなくなってしまいますが、現行モデルを選べばほとんど臭わないのでオススメです。オイルドジャケットの雰囲気は例えブルガリア製でも変わりませんからね🇧🇬
ど定番のビデイルJKTとビューフォートJKT
バブアーのラインナップの中でも、日本でど定番と呼ばれるモデルはビデイルとビューフォートで間違いないかと思います。ちなみに本国イギリスでど定番のモデルはボーダーのようです🇬🇧
かく言う私もビデイル4着とビューフォート3着も購入するほど魅力的に感じた両モデルですが、現在は1着も手元に残っておりません。その理由は街中でめちゃくちゃカブるからに他なりません。
もし今ビデイルを着るなら、通称「4つポケビデイル」と呼ばれる1980年代末まで作られていたモデルを古着で探して差別化を図るかと思います。でも見た目がビートたけしの鬼瓦権造っぽいんだよなぁ〜笑。
で、こちらは私の古着仲間が所有しているビューフォートジャケットの画像になります。ここ数年アウターはゆったり&ロングがトレンドなので、ビデイルよりビューフォートの方が今っぽく着られると思います。
またビューフォートにもスリムフィットの展開がありますが、今選ぶならジャストサイズを選んでもゆったりした見た目のレギュラーフィット(クラシックフィット)で間違いないでしょう。
一昔前まではバブアーでも身体のラインに沿ったスリムフィットがもてはやされていましたが、今見ると残念ながら古臭く見えてしまいます。トレンドとは移りゆくモノなので仕方ないですけどね。。
スペイやバーレーはコーデ難易度が高い
ここ2年くらいで一気にスターダムにのし上がったモデルがフライフィッシング用の超ショート丈ジャケット「スペイ」です。あえてインナーとのレイヤリングを楽しむ着こなしが若者の間で流行ってますね!
さらにイギリス製の90s初頭までのオリジナルはタマ数が非常に少ないのも相まって、古着屋での相場は10万円前後まで高騰する異常事態に。。ソルウェイジッパーも人気ユーチューバーが着たら値段が一気に上がりしたもんね⤴️
とは言えトレンドに乗っかってスペイに手を出すのは個人的にオススメしません。まず着丈が短すぎて着こなすのがめちゃくちゃ難しいのと、こんな短ランジャケットをオヤジが着たら恥ずかしい感じになってしまうかと笑。
なのでヨージヤマモトとかのデザイナー系ブランドを着こなせるようやファッション偏差値の高い方は別として、私のような素人が手を出すと火傷をするリスクが高いので、まずはビューフォートなどの定番モデルから購入するのが得策です。
続いて乗馬用の超ロング丈コート「バーレー」ですが、コイツも中々着こなしの難易度が高い一着です。178cmの筆者が着ても膝下15cm位までよ着丈があるので、かなり着る人を選ぶアウターだと感じています。
私が購入したバーレーは90s初頭のイギリス製になりますが、ヴィンテージオイルドコート特有の枯れた雰囲気の面積が多すぎて浮浪者っぽい見た目になるのが玉に瑕。合わせるパンツをドレス感のあるウールパンツ等にしないと全体のバランスが取れません。
もしロング丈のバブアー購入を検討されている方には、綺麗な雰囲気かつ着丈が短くモディファイされた現行バーレーか古着ならボーダーがオススメです。オリジナルのバーレーは私の好みですが着丈が長すぎるので、万人にオススメできるアウターでは決してありません😅
探し続けているインターナショナルJKT
最後はスティーブン・マックイーンも愛用したことで有名なバイク用ライダースジャケットの「インターナショナル」になります。またイギリス軍(NATO)のモーターサイクリスト(バイク部隊)に納入していたのも有名な話。
実は2年前の年末に原宿の老舗古着屋サンタモニカ表参道店でマイサイズのインターナショナルに遭遇していたんです。なのにその時は何故か血迷ってスルーしてしまい、それ以降インターナショナルにほとんど出会っていません😭
このジャケットはバブアーには珍しく標準カラーがブラックなので、非常にクールな着こなしができるのが特徴の一つ。更に使われている生地もムーアランドと同じヘビーウエイトコットンを採用しているので、真冬の寒さにも対応してくれます。
個人的にビデイルやビューフォートなんかの定番モデルは古着じゃなく新品の現行モデルでも問題ないと考えていますが、このインターナショナルだけはどうしてもイギリス製の古着で手に入れたいんです!
特にオイルドクロスの枯れた雰囲気に拘っているからとかではなく、古着が欲しい理由はただ一つ。新品のインターナショナルだと金ボタンがピカピカし過ぎて悪目立ちするからなんです。。
それに比べて古着は金ボタンもエイジングされてツヤが消えているのと、ライトブラウンのコーデュロイとくすんだ金ボタンとのカラーリンクがとても魅力的。これは古着のインターナショナルしか持ち合わせていないディテールになります。
ちなみに現在進行形で「INTERNATIONAL SUIT」表記タグの90sインターナショナルを探してますので、見つけた方は是非ご一報ください(2022年現在はゲット済みです!)。
オヤジにオススメしたい2つのモデル
ここでは本題の「我々アメカジオヤジが選ぶべきバブアー」について、バブアーを11着所有してきた筆者の独断と偏見で書いていきます。色々なご意見はあるかと思いますが、クレームは一切受け付けておりません笑😅
そして「古着で購入するオールドバブアー」と「新品で購入する現行バブアー」の二つのジャンルから選んでいきます。古着でオススメなのは、タマ数が圧倒的に多いボーダーの中から美ユーズド品をチョイスすることです。
先述した通りイギリス本国での定番モデルはボーダーであり、アメリカも恐らく同様の傾向があるかと思います。よってアメリカに買い付けしている古着屋でも多くのボーダーをピックアップして日本に仕入れています。
このボーダー、今トレンドの長めの着丈&ゆったりとしたシルエットなので、羽織るだけで今っぽいスタイリングが作れます。しかも相場は2〜3万円と手を出しやすい価格帯なのもボーダーをオススメするポイントになります。
もし私が「新品の現行バブアー」を購入するなら、値段の安いビューフォートジャケット並行輸入品を選ぶかと思います。正規輸入品との違いは日本語のギャランティチケットや説明書が付属するかしないかくらいですから。
また先程オススメしたボーダーを新品で購入する場合、並行輸入品でも6万円は超えてきます。既にイギリス製ではないバブアーに5万円以上も出すのは気が引けますが、4万円で新品が買えるなら許容範囲かなと。
また新品のオイルドジャケットはラギッド感が薄くクリーンな印象なので、問題なくスーツにも合わせられます。しかもビューフォートはスーツのジャケットをすっぽり覆う着丈なのでON/OFF兼用できるのも、新品購入を検討する理由の一つになります。
こんなことを書いてたら、本当にビューフォートを買い直したくなってきました笑🤤
今年も大人気のバブアーオイルドJKTまとめ
と言うことで今回はオヤジが購入すべきバブアーのモデルについて筆者の独断と偏見で書いてみました笑。結局選んだのは日本での定番モデルとイギリス本国での定番モデルという、何とも当たり前のチョイスでした😅
しかし定番モデルと呼ばれるだけあって、目新しさはないものの飽きずに長く着続けられるスタンダードなデザインが魅力です。
ちなみに画像上の左がビューフォートで真ん中がボーダーですが、右のバーレーほど見た目のインパクトは無いものの、悪目立ちすることなく自然に羽織れる着丈やシルエットなので末長く愛用できそうです。
また古着で購入する場合はボーダー(画像左)を、新品で購入する場合はビューフォート(画像右)をオススメしました。その理由はボーダーの新品価格が高いので4万円前後で買える並行輸入モノのビューフォートをプッシュしました。
とは言え、どうしてもイギリス製のビューフォートが欲しい方(私もそっち派ですが)は古着屋で探すのもアリかと思います。ビデイル・ビューフォート・ボーダーの3モデルはタマ数も多いので見つけやすいと思います。
逆に「どうしてもあの臭いと古着は苦手…」と言う方は積極的に新品のバブアーをオススメします。現行モデルは臭いの少ないオイルを使用しているので、そこまで気になりませんから👌
以上、オヤジが購入すべきバブアーのモデルについてお届けしました〜。