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リーバイス1st・2nd・3rd前期後期のディテールの違いと最近の相場2025年版

デニムジャケットが楽しめる季節が到来

11月に入ると朝晩はかなり肌寒いので、長袖のトップスやアウターの出番がやってきました。とは言え長袖トップス一枚のコーデではシンプル過ぎて物足りなさを感じてしまいます。。

そこで我々ファッション好きとしては、重ね着を楽しめる羽織り系のトップスが活躍してくれます。パッと思い出されるアイテムはP-41やM-43のようなミリタリー系トップスや、デニムジャケット・カバーオールのようなワーク系トップスになります。

これらのトップスのほとんどがお尻が隠れるくらいの着丈になりますが、その中で唯一腰くらいのショート丈なのがデニムジャケットになります。デニムジャケットのコーデではパンツがほぼ全て見えることで脚長効果が期待できますし、何よりショート丈なので軽快に見えます!

 

 

 

 

 

そのデニムジャケットの中でも特に人気が高いのが、ヴィンテージ古着のリーバイス1st(506XX)・2nd(507XX)・3rd(557XX)の3つのモデルになります。最近ではこれらの人気が高すぎるので、3rd以降の70505bigEも5万円前後まで高騰しました💸

ヴィンテージデニム愛好家である筆者は高騰前に購入したので1st・2nd・3rdを買い揃えられましたが、2025年現在では難しいかもしれません。特に1stの異常なまでの人気と高騰ぶりは目を見張るレベルですし、古着屋に出てきても40万円はくだりません。

そこで今回は折角1st・2nd・3rdの3モデルを所有しているので、各モデルのディテールやここ数年の相場について書いていきたいと思います。実は3モデルとも前期・後期モデルを所有したことがあるので、購入する時に前期・後期を見極める為チェックすべきポイントもレビューします。

 

 

 

 

 

最低でも40万円以上必要な506XX

まず最初にご紹介するデニムジャケットは、大人気継続中のリーバイス1stこと506XXになります。特にビッグサイズの1stともなればどこの古着屋でも100万円以上のプライスタグを掲げており、需要と供給のバランスが全く取れていない売り手市場のデニムジャケットです。

ちなみに筆者が2017年に購入したサイズ40縮みの個体(画像左の色薄)は10万円で買えましたが、もしこの薄色の個体がお店に出されたら50〜60万円すると思います。そう、2025年現在の1stに関しては色残りよりもサイズの方が重要視されていて価格にも反映されています。

ここで1stの前期・後期のディテール差を見ていきます。前期はボックスステッチとボタンの位置がズレていてバックルバックが針シンチなのに対し、後期ではステッチとボタンが並行になりバックルバックはスライド式に変更されています。

 

 

 

 

 

出典:ヤフオク!

それでは2025年の1stはいくら位あれば買えるのかを見ていきますが、相場は先述した通り色残りではなくサイズによって大きく変わってきます。8年前は50〜60万円で購入できたTバックこと506XXeに関しては、2025年現在ではどんなに色が薄くても最低200万円以上は必要に…。

その価格帯はハーレーのバイクや新車の軽自動車が買えてしまうので、デニムジャケット1着に払うのはとても現実的ではありません。しかしビッグサイズはもちろんのことサイズ38〜40のジャストサイズの1stすら枯渇してきていますので、もし手に入れるなら今がラストチャンスかもしれません。

またサイズ38と40でも相場が20万円近く違っていますが、サイズ38で最低40〜50万円、サイズ40で最低60〜70万円は必要になってきます。気になるサイズ感ですが、実寸38は身長170cm台前半の方にジャストで、実寸40は170cm台後半の方にジャストなフィット感になりますのでご参考まで。

 

 

 

 

 

 

 

まだ球数はあるので選べる507XX

続いてご紹介するの2ndことリーバイス507XXになりますが、このモデルは第一次古着ブームの頃から大人気で高嶺の花だったのをよく覚えています。3rd以降のデザインとは明らかに違っており、一目で「2ndだ!」と分かるのも人気の理由になります。

この2ndでは真横に付けられていた1stの袖の付け方が立体的な付け方に変更され、バックルバックが廃止された代わりにサイドアジャスターが装備されました。また胸ポケットも2つになって利便性が増しており、胸ポケットのリベットが廃止されバータックに変更されました。

やはり人気の面では片ポケットやバックルバックなど特徴的なディテールが魅力的な1stには敵いませんが、それでも2ndのデザインは大変魅力的で現在の相場は最低30万円以上となっています。また革パッチが付いた1953〜54年の前期モデルは球数も少なく価格に反映されています。

 

 

 

 

 

この革パッチの前期モデルですが、ほとんどの個体で革パッチが欠損しています。そこで前期・後期モデルを見極めるディテールとしては、ウエストバンド下側のステッチがシングルであれば革パッチ、チェーンであれば紙パッチの可能性が高いと言われています(画像1枚目)。

また胸ポケットのバータックの色が黒であれば革パッチの可能性が高く、その後紙パッチの頃にはオレンジに変更されます。更にフロントヨーク(第2ボタンの上辺り)の縦に走るステッチが一直線であれば紙パッチ、L字に折れて縫われていたら革パッチだと言われています。

現在ビッグサイズがトレンドなので、ハギが付いたサイズ42以上の個体だと50〜70万円します。ただし2ndはサイズを上げても着丈は変わらないでビッグサイズを着こなすのが難しいかもしれません。個人的にはサイズ38〜40のジャストサイズを30万円台で購入することをオススメします🤗

 

 

 

 

 

1st人気に便乗して高騰した557XX

最後にご紹介するのは1962年〜1967年の5年間しか製造されない短命モデルで、この4〜5年で一気に価格が高騰した3rdこと557(XX)になります。何故XXがカッコなのかと言うと、1966年以降の557後期モデルではXXが付かず「557」に変更されるからです。

その後70505にモデルチェンジしますが、デザインはそのままで着丈だけ長くされたのでパッと見で3rdと70505の違いが分かりません。また3rdは1stや2ndと同じように着丈が短く着こなすのが難しいので不人気でしたが、Gジャンブームの影響で3rdも一気に高騰しました💸

3rdの前期・後期を見極めるディテールですが、胸ポケットのフラップ裏面の生地がライトオンスなら557XXで表面と同じ生地なら後期の557になります。他には袖のカフスにコの字ステッチが入っていれば557XXで、ボタン裏刻印が「17」であればギャラ入りが確定します。

 

 

 

 

 

気になる557XXおよび557の相場ですが、やはりXXが付く前期モデルの方が高く濃いめだと40万円を超えてきます。しかし後期モデルの557になるとコンディションの良い個体でも20万円前後で購入できます。ちなみに6年前に筆者が購入した557は35,000円でしたから、5倍くらい高騰したことになります。

また557XXと557の両方を所有する筆者の感想ですが、色味はXX生地を使用している前期モデルの方が深みのあるインディゴの風合いを味わえると感じました。もちろん前期と後期の相場は倍くらい違ってきますが、XX生地を使ったモデルの中で最も安いのは魅力的かと思います。

しかし557XXに30万円支払うのであれば2ndを買った方が満足度が高いかもしれないですし、20万円で557を買うなら見た目が変わらない70505を10万円で買っても満足度はそこまで変わらないかも笑。やはり3rdは2025年になっても相変わらずマニア向けのモデルだと思います😅

 

 

 

 

 

各モデルのサイズ感とコーデについて

それでは1st・2nd・3rdそれぞれにマッチするコーデについて検証していきますが、最初にお伝えすると1stと2ndの見た目の雰囲気はほとんど変わりません笑。まず合わせるパンツはデニムONデニム(上下デニムの意味)にしない限りどんなパンツとも好相性かと思います!

またここ数年「太いシルエットのパンツ」と「カットソーのタックイン」が定番ですので、それらを取り入れれば簡単に纏められます。もちろんTシャツをタックアウトして着てデニムジャケットとレイヤードするのもアリかと思いますが、着丈の差を出した方が今っぽく見えます(画像2枚目右)。

さらに軍パンのようなアメカジアイテムを合わせるとコッテリしたコーデになるで、なるべくシンプルかつ色の数を抑えるとスッキリと纏まるかと思います。またレター入りのスウェットやTシャツは難易度がめちゃくちゃ高いので、私のようなファッション素人の方にはオススメしません💦

 

 

 

 

 

続いては557(XX)のコーデについて見ていきます。この557から始まったトラッカージャケットと呼ばれるデザインは70505に引き継がれ非常に長く作られてきました。よってデニムジャケットの代名詞的なデザインなので、合わせるパンツはもちろん選びません。

しかし唯一違う点を挙げるとすれば、557はタイドアップのインナーが最も似合うデザインだと言っても過言ではありません。やはりボックスシルエットの1stや2ndと違い、ウエストのシェイプが効いた557には色気があるので、ドレス系アイテムとの親和性も非常に高いです!

また先述の通り557と70505は見た目の違いがほとんど無いので、もし3rdまで手を出す予算の無い方は70505bigEでも同様に楽しめます。実際に画像2枚目の右は70505を、左は557を着用していますが、言われなければどっちがどっちだか着ている本人でさえ分かりません笑😂

 

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大人気リーバイス1st・2nd・3rdまとめ

と言うことで今回はリーバイスの1st・2nd・3rdそれぞれの前期後期モデルのディテール差や2025年現在の相場について調べてみました。1stや2ndが尋常じゃなく高騰していますが、昔は不人気だった3rdさえも6年で5倍も高騰したバブル市場となっております💰

もはや1stは金待ちの投資対象となってしまい、我々古着愛好家が簡単に買えない相場になりました。。なので2025年現在にヴィンテージリーバイスを狙うとしたら、個人的には万円台30万円前後で2ndを探すか8万円台で買い目の70505bigEを探すことをオススメします。

では3rdはどうなの?と聞かれたら、XX生地が使われた557XXが20万円前後だったらアリだと答えます。また後期の557はbigE生地になるし着丈が短くコーデしづらいので、557に大枚を叩くなら70505bigEで充分でしょう。以上です!

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