滅多にない金沢出張のチャンスをフル活用
外回りの営業マンを生業にしている筆者ですが、いわゆるルート営業(決まった得意先にしか行かない)なので出張はほとんどありません。しかし10月にはたまたま神戸に出張してきたので、そのチャンスを活かして大阪のアメリカ村で古着屋巡りをしてきたことは以前の記事でお伝えした通りです。
その10月の神戸出張に続き11月には金沢に出張する機会が訪れましたが、2ヶ月連続での出張は正直疲れるので行くかどうか迷っていました。しかし11月と言えば金沢ではカニやブリが美味しいシーズンを迎える時期なので、たまには自分にご褒美として「回らない寿司屋」に行くのもアリと考え出張することに🍣
とは言えヴィンテージ古着愛好家の筆者は食にそこまで興味がないので、寿司を食べただけで満足できるわけがありません笑。そこでインターネットを使って「金沢 古着屋」と調べてみたたころ、金沢の中で若者が集まる堅町ストリートと言う繁華街にいくつかの古着屋があることが判明しました!
しかし堅町ストリートは出張先の金沢駅からはバスで10分徒歩で30分程度の距離があり、仕事の合間で行くとしたら移動時間を含めて1時間前後しか滞在できません。。本来であれば片町にある全ての古着屋をチェックしたかったのですが、さすがに1時間では不可能な上に中途半端な買い物しかできないと予想しました。
そこで今回は金沢に行ったら訪問したかった全国レベルで有名な古着屋「フォアモースト金沢」に一点集中攻撃をすることで、掘り出しアイテムを見つける作戦に打って出ることにしました。と言うか仕事での出張なのに仕事以上に古着屋巡りについて必死に考えている私は、やはり異常者なんでしょうね笑😂
ちなみに画像1枚目が堅町ストリートの街並みを撮影したものになりますが、都内と違い人通りが少ない(これで土曜日15時の買い物ゴールデンタイム)のでゆったりと買い物ができます。あと金沢の回らない寿司屋で食べたノドグロの焼き物やブリの刺身、カニの握りは最高に美味しかったです。では本編スタート!
金沢を代表する老舗のヴィンテージ古着屋
金沢駅に到着してすぐ片町方面へ向かうバスを探しましたが、さすが観光地だけあって周遊バスが多く出行しており200円で片町バス停まで行くことができます。そのバスに乗る多くの観光客は兼六園や近江町市場などが目的地になりますが、まさか古着屋を目当てにバスに乗っているのは私だけでしょう笑。
片町バス停を降りて3分ほど歩くと片町の繁華街に到着しますが、道路が石畳になっており「小京都」と呼ばれる金沢らしい街の作りになっています。その繁華街を金沢駅から反対方向に歩いていくと、前面がガラス張りでゴージャスな2階建の作りになっているフォアモースト金沢が見えてきました。
このフォアモースト金沢は本店が富山にあり、どちらの店舗も有名ユーチューバーが訪問しているので全国レベルで知られた古着屋となりました。個人的にフォアモーストと言えば60sまで存在したストアブランド「JCペニー」のハウスブランドを思い出してしまうのは、ヴィンテージ古着愛好家あるあるですかね?😅
まず入り口付近には多くのバッグが置いてありましたが、その中でも筆者も愛用しているオールドコーチが多くストックされていたのが印象的でした。また店内には多くの若者が来ておりましたが、オッサンは私以外にも常連さんと思わしき方が数名いるのはさすが老舗古着屋と言ったところでしょう。
続いて読者の皆さんも大好物なヴィンテージデニムを探してみましたが、残念ながらデニムジャケットはリーバイス70505bigEが数着あるくらいでした。またレジ前にはワンピースオブロックのレプリカデニム、店内奥にはニードルズのコーナーがあったりと、古着とドメブラをミックスして商品展開しています。
さらに店内を見渡すと大量のアウトドアアウターのコーナーがあり、筆者もハンドルネームにするほど大好きなオールドパタゴニアが多く置いてありました。ちなみに天井から吊るされているのはダスパーカーとスーパープルーマジャケットになりますが、オールドパタ好きの方には見応えのあるラインナップでした!
狙っていたラルフローレンのネイティブガウン
フォアモースト金沢は現在2階は営業されていないものの、店内が非常に広大なので見回るのも一苦労するほどです。そこでパッと上を見上げてみると、ネイティブ好きにはたまらない結構レアなアイテムであるラルフローレンのネイティブ柄ニットガウンが数着も天井から吊るされているじゃないですか!
私もこれまでに数年かけて色々な古着屋を巡ってきましたが、ここまでラルフローレンのネイティブガウンの数を揃える古着屋は中々見かけませんでした。これは恐らく高円寺にあるラルフローレンやRRLの古着を中心に展開している委託・買取の古着屋サファリ2号店と同レベルではないかと感じました。
このラルフローレンのネイティブ柄ニットですが、実はローレンタグのレディース向けの個体が多く、その中でも人気のある柄は基本的にローレンタグがほとんどです。その他にもポロカントリータグの個体もありますが、ローレンタグに比べて出現率はかなり少なくツチノコ的な存在だったりします💦
今回気になったのはブラウンベースの人気柄ですが、こちらの個体ももちろんローレンタグのレディース商品になります。ただしガウンタイプなのでボタンと違いメンズ・レディースの区別もないですし、スクエアでゆったりとしたシルエットなのでレディース感がほとんど…というか全く感じません!
フォアモースト金沢ではラルフローレンのネイティブ柄ニットの値段も都内の古着屋に比べるとお安く設定されているので、サイズさえ合えば欲しいと思い試着させていただきました。この個体はLサイズだったので、ただでさえ大きめな作りのガウンなので残念ながら私にはオーバーサイズでした。。
改めて試着した画像を見ると、スーツ姿でネイティブ柄ニットを着ている変態的なオッサンにしか見えませんね笑。残念ながらこのニットは諦めたものの、この膨大な古着の中から素晴らしい出会いがあるのではないか?いや、むしろ金沢土産として何としてでも古着をゲットして帰ると心に決めたのでした🔥
裏原ブームで人気が出たECWCS迷彩パーカー
ラルフローレンのネイティブ柄ニットを諦めた後に店内を見回してみると、我々40代オヤジ世代には懐かしいUS ARMYのECWCS(エクワックスと読みます)GEN1ゴアテックス迷彩パーカーが数着置いてあるのを発見しました。ちなみにGEN1はGENERATION1の略で、要は第一世代のECWCSの意味になります。
何で我々オヤジ世代には懐かしいかと言うと、実は1990年代中頃に発生した裏原宿ブームの時に2GO達がECWCS迷彩パーカーを着ていたのをキッカケに流行ったからなんです!当時グッドイナフやエイプの洋服はプレ値で取引きされてましたが、このECWCSは古着屋で1万円代で購入できました。
かく言う筆者も当時は貧乏学生だったのでエイプとかは買えず、ECWCS迷彩パーカーを着て裏原ブームに乗っかっていました笑。このECWCSは日本語にすると「極冷気候衣料システム」の略で、防水性・保温性・耐久性の高い寒冷地仕様の為バイク用アウターにピッタリではないかと考えていました🏍
そこで今回は4着あるECWCS迷彩パーカーの中からM/SHORTの個体を試着させていただきました。参考までに178cmの筆者がSサイズを着ると身幅がタイトになってしまい、寒い日に中に厚手のインナーを着込むことができません。その点Mサイズであればフリースジャケットを着られるくらい余裕があります。
しかもフォアモースト金沢では25年前とほとんど変わらない価格帯でECWCS迷彩パーカーを販売してくれており、私が試着した個体も税込み1.5万円と非常にお買い得に感じました!しかもサイズ感もコンディションも良かったので本気で買おうとしましたが、古着仲間に相談したら別の候補品で全会一致となり断念。。
まあECWCS迷彩パーカーは近所のリサイクルショップでも見かけるくらいタマ数も多いですので、次に見つけた時に買えばいいかなと考えて「とあるブツ」を優先することにしました。とその前に、ECWCS迷彩パーカーが気になっている方はフォアモースト金沢がお安く販売しているのでオススメします!
ベスト対決を制したエディバウアーのダウン
フォアモースト金沢の滞在時間がいよいよタイムアウトになりそうになった時に見つけたのが、現在若者に人気のバブアーのファーライナーになります。どうやら今どきの若者はファーベストとしてコーデするのが流行っているみたいですが、オヤジ世代の筆者は寒さ対策でバブアーに装着したいだけなんです笑。
実はバブアーのファーライナーは2000年代にモデルチェンジされており、以前のボタンで取り付けるタイプからジッパーで取り付けるタイプに変更されています。私が所有するバブアーは全て90sの個体だからボタンタイプのファーライナーでないと取り付けられないので、残念ながら古着で探すしかありません。。
しかし若者にとってはアウターベストとして使えるのもあってか、古着のファーライナーなのに1.5万円もしてしまいます。。とは言えファーライナーを取り付けたら防寒性もアップし真冬も着られるので、試しに今回の金沢出張で着ていた4ポケットビデイルジャケットに装着してみようかな?なんて考えていました。
しかしバブアーのファーライナーに待ったをかけたが、アウトドア古着コーナーで発見した80s黒タグ・エディバウアーの名品「カナディアンベスト」になります。実は私、インナー仕様のダウンベストを探しており、その候補の一つにエディバウアーのダウンベストがノミネートされていました。
現在のエディバウアーはアパレルブランドとして認知されていますが、実は1936年に初めてダウンジャケットを開発したアウトドアブランドが出自なんです!なのでエディバウアーの前身であるバウアー時代のダウンジャケットやダウンベストはヴィンテージ品として評価され、高値で取引きされています。
今回見つけた個体はエディバウアー時代のモノになりますが、古着愛好家の中でも人気のあるモデルで意外とレアなアイテムだったりします。さらに試着させていただくとジャストサイズだった上、古着仲間達も「このベスト一択でしょう!」と全会一致で太鼓判を押してくれたこともあり即決しました💴
石川の名店フォアモースト金沢へ訪問まとめ
と言うことで今回は仕事で金沢に出張した機会をフル活用し、石川県にある有名な古着屋フォアモースト金沢に突撃訪問した内容について書いてきました。このフォアモースト金沢は若者のお客さんが多い中でも常連のオヤジも来ており、さすが金沢の地で15年以上も経営している古着屋だけはあるなと関心しました。
また広大な店内には数多くの古着が陳列されているので、全部見回すには小一時間は掛かりそうですが逆に見応えがあります。さらに嬉しいことに都内の古着屋に比べるとお値段も安めに設定されているので、私も思わず財布のヒモが緩くなってしまい80sエディバウアーのダウンベストを購入してしまいました😂
ただしゴリゴリのヴィンテージデニムを求めている古着愛好家の方にはそこまで満足度が高い古着屋ではなく、どちらかと言えば70s〜90sのレギュラー古着やアウトドア系古着が好きな方にオススメの古着屋になります。また金沢に旅行や出張で行く機会があれば是非とも再訪問したい良店でした。以上です!