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大須の人気ヴィンテージ古着屋Archaicの入荷日に潜入(2024年2月書き直し版)

約3ヶ月の休業を経て復活したArchaic

名古屋で単身赴任をしていた約6年の間に行った古着屋の中で最もお気に入りのお店があります。そのヴィンテージ古着屋の名前は大須にあるArchaic(アーカイック)で、人気お笑い芸人のYouTubeに取り上げられるほど素晴らしい買い付けをしてくる古着屋なんです!

そのお店が夏前に店内の在庫を一斉にセール価格にして売り切ってしまい、我々常連の古着愛好家たちの為に?アメリカへ買い付けに旅立って行きました(この記事を書いたのはコロナ真っ只中の2020年10月になります)。

やはり委託販売より海外から買い付けしてるお店の方がオーナーの個性も出ますし、何よりアメリカ人がリアルに着ていたアイテムをそのまま買えるのは委託販にはない魅力があります。私も初めて体験した古着屋の入荷日の熱量と楽しさが文面から伝われば幸いです!

 

 

 

 

 

開店前に約20名の行列が発生する人気ぶり!

そんな一番お気に入りの古着屋Archaicが9月中旬に買い付けから戻ってきてお店を再開するとの情報が入ってきました。もちろん私の古着仲間も大好きなお店なので、復活祝いも兼ねて初日に訪問することにしました。

古着仲間と言えば鉄板のメンバー「西の爆買王」も含まれており、彼は昼の10時台には名古屋入りするほどの気合の入りようです!

そして12時の開店に合わせて、もしかしたら開店前の「並び」が発生してることも考慮し、余裕をもった開店1時間前の11時にお店に向かうと…

 

 

 

 

 

もう並んでるやん(ToT)

我々が到着した頃には、既に8名の方がならんでるじゃないですか!しかも先頭の方は東京から来ており、朝7時からスタンバイしていると風の噂で聞きました😳

これが人気古着屋の入荷日なんだ…。確かにinstagramでpostされたヴィンテージの入荷アイテムを見たら、並んででも欲しくなる気持ちは同じ古着愛好家として理解できます。

ちなみに今回の入店ルールはコロナ感染リスク対策の為、並んだ順番に7名が最初に入り出た人数分だけ入店できるスタイルでした。私達は9番目だったので、第一集団の方が2名抜けないと入れません。

 

 

 

 

 

我々の愛するこのArchaicはビルの2階にあり、ガラス張りの店内は外階段からも様子が伺えます。すると先頭集団が何を手にしたかも分かってしまうので、私の狙っていたブツが取られないか内心ヒヤヒヤでした笑。

中にはゴリゴリの濃紺リーバイスを肩に掛けながら店内を見回る方や、オーナーとの雑談を楽しみながら入荷日を楽しむ先頭集団の常連客もいました。

古着屋だってつまるところは接客業なので、商品の質の良さはもちろんですが最後はオーナーの人柄があってこそ常連客が付くか否かが決まるんだな、と改めて感じました。

実は名古屋には商品の質は非常に良いけど塩対応すぎて読者の方に全くオススメできないお店もあるので、「接客」は非常に大切なファクターだと感じてます。

 

 

 

 

 

私のお目当てはLLビーンのデラックストート

今回一緒に参列したのはいつものメンバーで、西の爆買王と中日本のNOS王ことオルネカルネさんと3人で参加。どちらも基本的には古着マニアの変態です😂

そんな彼らが「先に入ってください!」と年功序列を重んじる日本文化をアピールしてきたので、遠慮することなく9番目に入店。

一目散に向かったのは当初から狙っていた80s LLビーンのデラックストートと呼ばれるキャンバスのトートバッグ。しかもバキバキの美ユーズドだったので先頭集団に持って行かれると諦めてましたが、なんと無事に私の番まで残っててくれました!

おそらく先頭集団の狙いは数本入荷した濃紺リーバイスのヴィンテージデニムだったので、LLビーンのバッグは眼中になかったのでしょう。内心「めっちゃラッキー!」と思ったのは言うまでもありません。

 

 

 

 

 

実はこれで3個目となるLLビーンのBOAT&TOTEですが、ボディが色物のデラックスシリーズは初めて入手しました。春夏は生成ボディが気分ですが、これからの季節には暗い色目のカラー物の方が秋冬コーデに合います

ちなみに生成ボディの相場は1万円台前半とヴィンテージLLビーンとしては比較的お手頃価格で買えますが、このデラックストートになるとタマ数が圧倒的に少ないので相場が倍以上にアップします⤴️

価格はコンディションによってかなり幅がありますが最低でも3万円、高いと6万円台で取引きされてます。今回購入した個体はバキバキの美ユーズドでありながら3万円台後半で買えたので、コンディション・価格ともに大満足です!

 

 

 

 

 

 

 

古着愛好家の憧れ501XX「47モデル」

私の二番目の狙いは今回の入荷日で目玉商品の一つでもあるリーバイス501XX「47モデル」の中でもサイドステッチの長い初期の個体。しかも色が濃い目でヒゲ落ちと非常に魅力的な一本だったのです。

私もヴィンテージ古着愛好家の端くれ。ジージャンは片面タブが標準で装備されて506XXを含めて8着持ってますが、ジーパンは片面を持ってないのでいつかは欲しいマニア垂涎のアイテムになります。

もちろん目玉商品なので目立つように壁に掛けられてましたが、このヒゲ落ちの一本は絵になりますね。何故か先頭集団が誰も手を出さずに残ってたので、この珠玉の一本を試着させてもらうことに…

 

 

 

 

 

実寸はW30・L30インチとのことで、ウエストはキツキツながらもなんとか穿けましたがレングスは残念ながら足りず…。まぁ安い買い物ではないので妥協はできないですからね。

すると私の一つ前に並んでいた私より背も低くスレンダーな方が「どうでしたか、47片面は?」と聞かれたので、貴方ならジャストかもしれない事をお伝えすると早速試着されました。

そして…ビックリするほどのシンデレラフィットじゃないですか!私は彼に「二度とこの価格でジャストフィットでヒゲ落ちの47モデルは買えないと思いますよ」と優しく背中を押してあげると、彼はATMへお金をおろしに走ってました🏧

でも非常に羨ましい話です。私だってレングスが足りてれば確実に買ってた一本ですから。そしてこのイベントを通して見ず知らずの方とも楽しく買い物ができる機会になった入荷日のイベントに感謝しています!

 

 

 

 

 

レアアイテム!40s Leeショップコート

こちらは購入した訳ではないのですが、まだ残ってたら買うか悩むくらい欲しいレアアイテム。それが写真上の40s Leeのショップコートになります。

以前フランス製アトリエコートの記事でも書きましたが、アメリカブランドのショップコートは車の整備工場などで使われていたので、コンディションが悪いモノが多い上に残存数も圧倒的に少ない…。

そんな中、こちらはヘラクレス同様に中々出てこないLee謹製であり、ベージュのヘリンボーン生地も多少の汚れはあれどヤブレ等は皆無とコンディションも上々。

しかも背面の腰あたりにはヴィンテージLeeの象徴でもある「ハウスタグ」が鎮座してるではないですか!更に背中に書かれたショップの名前はもちろんチェーンステッチで刺繍されており、40〜50sであることを物語ってます。

 

 

 

 

 

せっかくなので試着させてもらうと、これがまたシンデレラフィットだったんですわ〜。フランス製アトリエコートと比べるとラギッド感が強く、いつものアメカジコーデに馴染みやすいのもショップコートの特徴。

ボタンはもちろんLeeの刻印が入った鉄製ドーナツボタンが使われており、全体の雰囲気からレプリカとは明らかに違うオーラみたいなものが醸し出されています!

最近のヴィンテージ古着はリーバイス1強でLeeやラングラー、その他ワークブランドが過小評価されてるように思うのは私だけではないハズ…。そろそろブログでフリマやってお金が出来たら、このショップコート買おうかな?

 

 

 

 

 

初見!60sリーバイス840BXXカツラギ

出典:昭和最終世代

古着仲間でコンディション重視のNOS王ことオルネカルネさんが選んだのが、これまたヴィンテージデニムしか興味のない方は絶対に選ばないツイル生地の60sリーバイス840B。かしかもXX表記の個体は私にとっては初見だったりします。

私もコロナ前にベルベルジン静岡でピケ素材の60sリーバイス911B(オフホワイトのパンツね)のデッドストック品を購入しましたが、知らない人が見たら普通の服にしか見えないところが、我々古着マニアにはたまりません!

しかも彼の個体も私の911B同様に紙パッチが完全に残っており、肝心の「XX」表記もしっかり読むことが出来ます。この頃の紙パッチは割れやすいので、完品なのも購入の決め手かと。

この840BXXをもしなんでも鑑定団に出したら「大切になさってください!」と言われるほど希少なアイテムだと思います。ただしハンマープライスは大したことないですが笑😂

 

 

 

 

 

こちらが日本人として平均身長で痩せ型のオルネカルネさんの着用画像になります。この840Bだけでなくピケ素材の940Bもかなり着丈が短い作りなので、インナーに着るシャツはタックインしないと相当はみ出すことになります。。

元々彼はタックインのスタイルが得意なので、この手の着丈が短いジャケットもサラッと着こなせますが、通常パンツからシャツを出して着ている方にはあまりオススメできないジャケットです。

それにしてもオフホワイトのジャケットは爽やかに見えるだけでなく、デニムパンツとの相性もバツグンなので今の時期にとても使える一着です。かく言う私もLeeのウエスターナーを愛用してますから!

オルネカルネさんの捕獲アイテムは他にもいくつかありますが、書き切れない為ここで終了。厄介なのは「西の爆買王」が購入したアイテムが多すぎて、どれを紹介すれば良いのか迷うこと笑。

 

 

 

 

 

「西の爆買王」が狙うのはLEVI’S505bigE

今年に入ってから既に相当なお金を名古屋市に落とし、河村たかし市長から感謝状をもらってもおかしくない西の爆買王。そんな彼の辞書に「節約する」という単語はないようです笑。

今回の入荷日でヴィンテージのデニムジャケット7着とデニムパンツ9本が入ってきましまが、それらの中でも濃い目のリーバイスが今回の目玉商品と言っても過言ではないでしょう。

そのヴィンテージのデニムパンツ9本のうち、西の爆買王が狙っていたのが写真上のリーバイス505BigE。ご覧の通り全体的に濃い上、美しいヒゲ落ちがたまらない一本です🤤

このパンツ、サイズがやや大き目なので先頭集団に持っていかれることもなく、無事にナカジー氏の入店を待っていてくれました。そして早速試着すると…

 

 

 

 

 

めっちゃええやん!(西の爆買王、心の叫び声)

確かに505はテーパードストレートで細めの作りなので、501より上のサイズで穿いた方がサマになります。西の爆買王にとってこのサイズは505としてはシンデレラフィットになるでしょう。

またこの個体のヒゲ落ちが素晴らしく、残念ながらレプリカデニムを頑張って穿き込んでも同様の雰囲気は絶対に出せません。こうなるとヒゲ落ちの個体はアート作品に近い価値観になるので、マイサイズの個体と出会えたら即決をオススメします!

と言うことで西の爆買王は値札をまともに見ることもなく、更に価格も気にせずレジ台へキープしていきます。ちなみにリーバイス505BigE購入は爆買い序章に過ぎず、この後はいつも通り暴れまくるのでお楽しみに笑。

 

 

 

 

 

枯渇しているUSMC P-44 HBTジャケット

今回のArchaic入荷日で西の爆買王が最後に購入したアイテム、それが40s USMC P-44 HBTジャケットになります。「このお店で」ってことは、実は違うお店でもヴィンテージを購入してるので、その話はまた別の記事で(もう一回じゃ書ききれんわ笑)

P-44とはUSMC、所謂マリンコと呼ばれるアメリカ海兵隊のジャケットで、このHBT(ヘリンボーンツイル)の雰囲気がたまらなくカッコいいのは以前私のダックハンターカモでご紹介しましたね。

こちらはそのオリーブグリーンバージョンになりますが、柄以外の違いではフラップ付きの胸ポケットが装着されます。しかも「USMC」のステンシルが入るのでめっちゃカッコいい!

また私のダックハンターより状態も良く、ミントコンディションと呼んでも差し支えない良品です。スチール製のドーナツボタンも表面のラッカー塗装に剥がれもなく、ぱっと見はレプリカに見えるほどです笑。

 

 

 

 

 

この個体はサイズ38と日本人にジャストなフィッティング。また袖に入った階級を示すステンシルがとにかくカッコいい!私も同様のステンシルが入ったシャンブレーシャツを持ってますが、めっちゃ気に入ってます。

既に○○万円に到達している爆買王の買い物ですが、特に気にすることなく追加購入です。やっとの思いでLLビーンのデラックストートとUS ARMYの巾着バッグの2点を購入した私の買い物が霞んで見えてきました😂

ちなみに上の写真、ジャケットだけでなくジーパンもレプリカに見えますが、こちらは501ZXXのドス黒濃紺デニムパンツです!もう誰が見ても全身レプリカ野郎にしか見えないほど凄まじいコンディションの個体を普通に着るのが爆買王のポリシーです。

 

 

 

 

 

 

 

大好きな古着屋Archaic伝説の入荷日まとめ

ということで今回は名古屋は大須の人気ヴィンテージ古着屋Archaicがコロナ禍の中アメリカに買い付けに行ってヴィンテージピースを揃えた入荷日に参加した様子をお届けしました。その結果としては、一緒に参加した古着仲間それぞれがお目当てのアイテムを買えて大満足で終わりました。

最後にまとめると、オルネカルネさんはループシャツと60sリーバイス840BXXカツラギジャケット、爆買王はリーバイス505BigEのヒゲ落ちとLeeウエスターナーロングetc(多すぎて書ききれんわ笑)、そして私はLLビーンのデラックストートとパーソナルエフェクトバッグを査収しました。

ちなみに人生で古着屋の行列に並んだのは、1994年に初復刻されたエアジョーダンIを買う為に真冬の中ガタガタ震えながら並んだ原宿のトマホークチョップ以来26年ぶりです。それでも今回は並ぶだけの価値はある入荷日だったと感じましたし、またArchaicの入荷日には並びたいです。以上です!

 

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