モノトーンブームで活躍中のブラック革靴
実は以前までカジュアルスタイルでは黒革靴を避けてきた筆者。実はクラシコイタリア系ファッションを通ってきた人間というのは「黒=モード」や「黒=礼服」と刷り込まれているので、中々ブラックアイテムに手を出しづらいのです。
しかし昨年秋に初めてカジュアル用に黒革靴(UA別注パラブーツのビットデッキモカシン)を購入したところ、自分でもビックリするくらいヘビーローテーションで履きまくっております。
その理由は昨今のモノトーンブームだけでなく、想像以上に色々なアイテムと合わせやすいから。グレーのウールパンツはもちろんのこと、色落ちしたデニムと合わせても全くといっていいほど違和感がありません。
また冬の時期になったら白ソックスを合わせれば寒さ対策だけでなく足元にアクセントができるので、コーディネートが単調にならずに済みます。
そんな訳で購入してから5ヶ月近く履きまくったパラブーツのビットデッキシューズですが、そろそろ黒革靴をローテーションしたい願望が出てきました。
また初めての黒革靴がビットが付いたタイプだったので、二足目は定番デザインのコインローファータイプにしようと考えました。むしろ購入する順番としては逆なような気が…😅
ブラックローファー候補4選の中からチョイス
黒革のコインローファーと言われて、革靴愛好家が真っ先に思い浮かべるブランドはオールデンとJMウエストンで間違いないでしょう!
かく言う私もすぐ思い浮かびましたが、とにかくどちらもお値段が高い…。特にウエストンのローファーは8万円くらいで買えたのに、今では税込み121,000円まで高騰してますから💸
またオールデンのコードバンローファーはビームスプラス別注99161のバーガンディを所有していますが、雨に気を遣うので出番が少ないのが玉に瑕。
そして最近ヴィンテージ古着で爆買いして金欠なので、高額なオールデンとウエストンは早々に候補から脱落していきました。。
と言うことで改めて低価格帯で探してみると、候補は2ブランドに絞られました。一つは所有するビットデッキシューズと同じブランド、パラブーツのCORAUX(コロー)。
非常に端正な顔立ちのコインローファーで、しかもバースと同じフランス軍に採用されたラバーソール仕様なので雨の日も余裕で履けます。しかもお値段が3万円弱と手が出しやすい価格帯なのも魅力的です!
ただ今回はアメカジに合わせたいので、もっとバタ臭いローファーが欲しいところ。更に探してみるとローファーの元祖なのに激安なブランドを発見!それが今回購入したG.H.Bassのローファーなんです!
BASSにはローガンとラーソンの2タイプあり
何故バスのローファーがこんなに安いのかは分かりませんが、オールデンやウエストンのグッドイヤーウェルトとは違いマッケイ製法なのでコストが抑えられている可能性はあります。
またアッパーに使われている皮革はガラスレザーのようなチープな艶を放っており、本格靴好きにはウケが良くなさそうです。まぁ、見た目はハルタのローファーと大して変わりませんから笑。
このバス、コインローファーはローガンとラーソンと呼ばれる2種類のタイプを用意しており、サドル(飾り状の革)の縫い付けがビールロールか否かの違いがあります。
たかがサドルの縫い付けの差とは言え、想像以上に見た目の印象が変わるディテールでもあります。どちらかと言うとビーフロール仕様の方がカジュアルな印象を与えます。
どちらのタイプにするか迷いましたが、手持ちのパラブーツがビーフロール仕様だったので今回はドレッシーな見た目のローガンを選択しました。
ちなみに題名にも書いてある通り、バスのローファーは並行輸入品であればネットショップで1万円台前半の激安価格で購入可能です。もちろん貧乏リーマンの私は並行輸入品を購入しました🤗
1万円台で買えるバスのクオリティとディテール
先日ネットショップでポチったバスのローファーがこちら。私は10,800円で販売しているお店から買いましたが、とても1万円代とは思えない外箱の作りと梱包の丁寧さです。
また靴が型崩れしないよう簡易的なシューツリーが入れられている配慮も嬉しいポイント。更にWeejuns(バスローファーの名称)のロゴが入った靴ベラが付属するなどお得感が満載!
更にアッパーのレザーを見ていくと、ハルタのローファーとほとんど変わらない質感w。しかし艶やかで安っぽいレザーの方が今っぽいコーデに見えるから不思議です。
ソールはレザー製(新品時はめちゃくちゃ滑りやすいので要注意)でマッケイ製法で縫い付けられていますが、コバはグッドイヤー製法のように張り出しています。
本来マッケイならイタリア靴のようにコバをギリギリまで削ってドレッシーに見せるのが普通ですが、バスはアメリカ靴らしくオールデンのようなドッシリとしたデザインに纏めています🇺🇸
またアッパーに使われているガラスレザーのような牛革はノーメンテでも問題なさそうですが、一応靴好きとしてサフィールの乳化性クリームでプレメンテしてあげました。
並行輸入品と正規輸入品のサイズ感の違い
ネットショップで購入する際に気になるのはサイズ感が分からないこと。また大手デパートの靴売り場に置いてあるバスのローファーは国内正規輸入品になるのでソール等の仕様が違います。
私は並行輸入品と正規輸入品のどちらも試着したことがありますが、サイズ感の違いはほとんどないと感じました。ただしソールにクッション材が入った正規品の方が、履き始めから柔らかく快適に感じるでしょう。
また見た目のボリューム感を表現する為に同サイズのオールデンローファーと並べてみました。どちらもUS8ハーフですが、オールデンが馬鹿デカく見えるほどバスの作りは細くてコンパクトです。
バスのフィッティングで個人的に一番気を付けてほしいポイントが、急カーブしたヒールカップの形状によるアキレス腱への噛みつきです。
オールデンとの比較画像を見ても違いは一目瞭然。バスがEウィズでオールデンがDにもかかわらずバスの方がヒールカップのカーブがキツく履き口が狭いのが分かります。
ここで実際に履いた画像を載せましたが、指を入れる隙間がないほどタイトなフィッティングなので、フットカバー(素足風ソックス)がズリ上がってしまいます。
これまで4回ほど履きましたが、数時間履いているとアキレス腱の下あたりが噛みつかれて痛くなります。まぁ、これから履き込むことで革が馴染んで解消されるとは思いますが。。
アメカジオヤジのブラックローファーコーデ
バスのローファーはアメリカのIVYリーガー御用達アイテムだったので、同じく愛用されたボタンダウンシャツや濃紺デニムパンツと合わせてIVYスタイルを楽しみたい気分🇺🇸
またブラックのコインローファーは艶やかな黒レザーがフォーマルな印象を与えるので、シャツをパンツインして上品に纏めると簡単にコーデできます。
しかしシャツ+ジーパン+コインローファーのスタイルはアメトラとしては定番ですが、一本間違えると「休日のオッサンスタイル」にしか見えない危険性があります笑。
ここはダサく見えないよう各アイテムのサイズ感を意識した上で、MIXコーデとしてトップスにラギッドなアイテムを持ってくると小洒落た雰囲気が出せるのではないかと考えます。
先程のIVYスタイルを少し意識したコーデとは違い、こちらではいつものジージャン+チノパンのアメカジコーデに合わせてみました。
個人的には特に違和感なくアメカジコーデに溶け込んでいると感じており、流石アメリカブランドのローファーだなと感心しました🇺🇸
やはりバスがコインローファーをデザインした元祖のブランドであり、コバの張り出しや雑な作りなど随所にアメリカを感じさせる要素こそがアメカジとの親和性を高めているのでしょう。
ローファーの元祖G.H.BASSまとめ
と言うことでG.H.BASS(バス)ローガンのディテールやコーデについて書いてきましたが、1936年に発表されたローファーの元祖モデルを1万円台で購入できるなんて、アメカジ好きなら買わない理由はないです!
また気になる並行輸入品のサイズ感ですが、履き心地は違えどフィット感は並行輸入品も正規輸入品もほぼ同じなので、安心してネットショップで購入できます。
ちなみにサイズ選びですが、私はオールデンと同じレングスで問題なしでした。ウィズはオールデンのDよりバスのEのほうが断然タイトフィットなので、私はEウィズをチョイスしましたのでご参考になれば幸いです。
「並行輸入品のバスのソールは履き心地が硬い」とネットのクチコミで見たことがありますが、実際はマッケイなのでソールの返りが良く長時間履いても足裏が痛くならないレベルです。
さらにコーディネートのし易さは流石コインローファーの元祖と言ったところですし、かのマイケルジャクソンが名曲「スリラー」のMVで履いたなど逸話が尽きないのもバスの魅力。
また並行輸入品ならネットショップで13,800円から購入できるので、まだお持ちでない方は是非試してみてください。元祖ローファーのブランドが1万円台で買えるならハッキリ言って激安だと思います。以上です!