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オヤジが着こなす40sヴィンテージPコートのディテールとコーデ

やっぱりオリジナルのヴィンテージが欲しい

ここ20年の間にアメカジ→クラシコ→アメカジと変動していった私ですが、その間ワードローブ1軍の座を長年キープし続けているのがPコートになります

Pコートはアメリカ海軍が出自のミリタリーアイテムですが、濃紺の色目とメルトンウールの質感が大人っぽいので、どんなスタイルにも馴染んでくれる万能なアウターだと思います。

私が所有するのは18年前に購入したエディション(トゥモローランドのオリジナルブランド)のPコートですが、古着オヤジとなった今はどうしてもオリジナルのヴィンテージ品が欲しいと考えるようになりました。

 

 

 

 

 

そこでアメカジオヤジのバイブル「Free&Easy」の海軍アイテム特集号をチェックしてみました。それにしてもこんなコアな内容で丸々一冊纏めるなんて、小野里編集長は本当に凄いです!

色々とPコートについて調べていくと、見た目のデザインは1910年代以降ほとんど変化がありません。しかし13スターのデザインだったボタンが30s以降はイカリのデザインに変更されます⚓️

しかし1910年代の個体はミリタリーマニア垂涎のアイテムで価格も10万円オーバーらしい…。となると、にわかヴィンテージミリタリー好きの筆者であればお手頃価格の40sでも充分に満足できるかなと笑。

 

 

 

 

 

ヴィンテージミリタリーを買うならEXTRA’S

ヴィンテージのPコートが気になっていた頃、ふと訪れたのが名古屋のヴィンテージミリタリー専門店のEXTRA’S GARMENT SUPPLY & CO. (以下エクストラズ)。

エクストラズは私の中で名古屋古着屋四天王と勝手に呼んでいるお店の一角を担っています。懇意にしている古着屋のオーナー方も口を揃えて「ハンパじゃない知識を持っている!」と言っていますので間違いありません。

なのでヴィンテージミリタリーウエアに関してはオーナーの膨大な知識を教えてもらいながら購入できるエクストラズで優先的に購入しています。

 

 

 

 

 

入店して一回りチェックしようとした瞬間、目に飛び込んできたのが気になっていたUS NAVALオリジナルのヴィンテージPコート。見るからにジャストサイズの予感が…。

この個体はいわゆる「10ボタン」と呼ばれる1950年代製までのデザインで、それ以降はボタンの数が2つ減って「8ボタン」に変更されてしまいます。

またウール生地に穴や汚れもない上、欠損しやすい取り外し可能なチンストラップも装着されており、サイズも38とジャストフィット。もう買わない理由が見つかりません笑。

 

 

 

 

 

40sヴィンテージPコートのディテール

実はこの個体は購入時にライナーの脇下が解れていましたが、購入と同時にエクストラズで修理に出してもらいました。

エクストラズではアメリカ軍で使用している糸を使ってリペアする程、本物に拘っています。ミリタリーウエア好きには是非足を運んでもらいたいショップです!

そして先日修理から戻ってきて私の手元に届きました。ここからは簡単にヴィンテージPコートのディテールについてチェックしてみようと思います。

 

 

 

 

 

まず年代を一番見分けやすいポイントは内側の布タグ、通称「織りネーム」になります(画像上)。

30sでは全ての文字が刺繍で縫われていましたが、40s以降は簡易なプリントに変更されます。ちなみにこの個体はF.J.HOSEという方に支給されたようです。

ボタンはイカリのデザインで、一般的に出回っているショットのPコートなんかも同じデザインです。しかし現行品とヴィンテージではウールの質感もシルエットも違うので、雰囲気は別物です。

 

 

 

 

 

メルトンウールの質感とシルエットについて

https://www.swat.bz/detail.html?id=000000003251

まずは生地の違いについて現行品の代表としてショットのPコート(画像下)と比べてみます。私の撮影テクニックでは上手く表現できませんが、ヴィンテージ品は表面の毛羽立ちがほとんどありません。

何故毛羽立ちが少ないかというと、現行品はメルトン生地を使っていますが、ヴィンテージ品ではKERSEY(カージー)と呼ばれる生地が採用されているのが理由になります。

このカージーはメルトンに比べギュッと圧縮されているので、表面の毛羽立ちも抑え込まれています。さらに現行品のメルトンより防風性や保温性は高いのですが、その分メチャクチャ重たい…。

 

 

 

 

 

shotto grand store tokyoオフィシャルサイト

現行品の代表、ショットの定番モデルとシルエットの違いについて比較してみました。まず目につくのがショルダーラインの違いで、ヴィンテージ品の肩は角ばっているのが分かります

また現行品の定番モデルに比べヴィンテージ品の方が細長いシルエットになっており、見た目は非常にスッキリしています。実際に着た感じもタイトなフィッティングです。

参考までに身長178cm/68kgの筆者がヴィンテージ品のサイズ38を着用しています。中にはデニムジャケットやテーラードジャケットは着られますが、それ以上の重ね着は厳しいタイトさです💦

 

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40代オヤジが着るPコートの大人コーデ

画像上はエクストラズで試着した時の一枚になりますが、リーバイス501ブラックデニムパンツ(後染め)を合わせています。

スリムシルエットのヴィンテージPコートにリーバイス501のような脚のラインが分かる細めのパンツはもちろん好相性なんですが、優等生すぎるコーデが普通すぎてつまらない。。

ここは同じアメリカ軍のアーミーチノを合わせて下半身にボリュームも持たせるのもアリか?そもそも上下ともミリタリーアイテムのコーデで変ではないか試してみると…

 

 

 

 

 

そこまで悪い組み合わせではなさそうです。しかしPコートがコンパクトなシルエットなので、ここまで太いパンツだとバランスがイマイチのように感じます。

これならリーバイス501のような5ポケットパンツの方が相性が良さそうですが、見た目が普通っぽすぎて合わせる気になりません。。

そこで私が合わせたいのがライトグレーのスウェットパンツ。実はネイビーのウールアウターと好相性なアイテムなんです!

 

 

 

 

 

以前書いたスウェットパンツの記事でも同様のコーディネートをしていましたが、ややカチッとした印象のPコートをスウェットパンツが崩してくれるのがお気に入りのポイントです。

またライトグレーのスウェットパンツを選ぶとグレーのウールスラックスに近い感覚で合わせられるので、非常にコーディネートが簡単です!

ジャケパンでもそうですが、ネイビージャケットにグレーのウールスラックスは鉄板の組み合わせなので、カジュアル服でも同様にネイビー×グレーは間違いない色合わせになります。

 

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US NAVALヴィンテージPコートまとめ

と言うことで今回はヴィンテージのPコートについて書いてきましたが、この定番デザインは普遍的で素敵だな〜と改めて感じました。

1940年代のヴィンテージとはいえ誰も注目していないので、相場は2万円前後と格安で購入できます。これこそが古着の醍醐味ですよね。

また古着仲間からPコートにチノパンを合わせる際にはポテっとしたボリュームのある靴を合わせれば似合うのでは?とアドバイスをいただきましたのでご参考まで。以上です!

 

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