サイトアイコン クラシコブログ

ユニクロのドライカノコポロシャツはラコステL1212の代用品になれるか?

定価1万円台後半の高級ポロシャツブランド

夏の時期になると古着屋も衣替えをするかの如く半袖の商品に入れ替えますが、その中で必ずラインナップされる商品がポロシャツになります。このポロシャツの生みの親はフランスのテニスプレイヤーであるルネ・ラコステ氏であることは有名な話なので割愛しますが、今では世界中で愛されるアイテムとなりました。

我々アメカジ愛好家は当然アメリカブランドが大好物のはずなのに、何故かポロシャツだけはフランス製ラコステL1212が頂点の位置付けになっていると感じます。実際に同じポロシャツでもポロラルフローレンの方が相場も低いですし、人気の面から見てもフレンチラコの方が断然上になります。

その理由として考えられるのはポロシャツの元祖ブランドでありながら完成されたデザインが秀逸だからではないかと推察します。特に古着のフレンチラコに関しては年々タマ数が減ってきているのに対し、若者たちから支持されて争奪戦になっているのも古着屋で高騰している理由になります。

 

 

 

 

 

出典:Lacoste.jp

残念ながらフランス製のラコステL1212は復刻モデル等の企画がないと新品で入手することはできず、並行輸入モデルを選んだとしてもフランス企画ペルー製のL1212になってしまいます。では同じデザインであれば、より縫製レベルの高い日本製ラコステL1212の方が良いと考えてしまいます。

実際に筆者がフランス製と日本製のL1212を購入して直接比較した過去記事がありますので、詳しくはそちらをご覧になっていただくと日本製ラコステの良さが理解できるかと思います。しかし古着ではなく新品で日本製L1212を購入するとなると、実は16,500円と鹿子素材のポロシャツとしては高額な価格になります。。

そこで今回は「ポロシャツに1万円台後半もお金を使いたくないよ!」という読者さんの為に、庶民の味方であるユニクロのドライカノコポロシャツを購入し、ラコステの代用品として使えるのかレビューします。実は現在セール価格でラコステの10分の1の値段で買えますので、気になる方は最後までお付き合いください。

 

 

 

 

 

 

 

7月中旬でセール価格のUNIQLOポロシャツ

早速ご近所のユニクロ店舗に訪問しドライカノコポロシャツを探してみると、なんと既にセール価格となっているではないですか!まだ関東地方は梅雨明けすらしておらず、夏本番はこれからだというのに。。アパレル業界は季節アイテムの入れ替えスピードが本当に早いと感じました。

実際に訪問したユニクロ店舗のマネキンはモノトーンカラーで秋コーデされていましたが、まだ今日から学生たちの夏休みが開始したばかりなので違和感がハンパないです笑。とは言えお目当てのポロシャツがたったの1,290円で買えてしまうのはお財布に優しいので、貧乏リーマンの筆者には大変助かります😅

このドライカノコポロシャツは無地が8カラー、ボーダー2パターン、襟ライン入りが4カラーで展開されています。ボーダーポロシャツはコーデの難易度が高そうだし、襟ライン入りはフレッドペリーみたいな雰囲気が好みではないので、ここは手堅く無地シリーズの中から選んでラコステっぽく着たいところ。

 

 

 

 

 

出典:UNIQLO

そもそもポロシャツというアイテムは我々オヤジがそのまま着てしまうとリアルに「休日のお父さん」にしか見えないので、カラーとサイズ選びが非常に重要になります。個人的にはコーデしやすいホワイトかブラックを選びたいと考えますが、ホワイトは「B地区が透けて見える」問題があるので却下することに笑。

では定番カラーのネイビーやグリーンはどうかというと、実はネイビーは無難なカラーすぎてオシャレに見せるのが意外と難しいカラーだと感じています。またグリーンに関してはそもそも難易度が高いカラーなので、筆者レベルのオヤジが着てオシャレにコーデできる自信が全くありません😭

よって消去法で今回選んだカラーは、毎度お馴染みのブラックになります。以前購入したユニクロのオープンカラーシャツの時もブラックを選択しましたが、ここ数年のトレンドから鑑みてもカラー選びで迷った場合はブラックを選んでおけば間違いなく今っぽいコーデを作れるのでオススメカラーです。

 

 

 

 

 

ユニクロS・M・Lとラコステのサイズ比較

ここではユニクロのドライカノコポロシャツとラコステL1212のサイズ感について直接比較していきます。まずSサイズを試着しましたが、ピタッと身体にフィットしてラコステのサイズ2同様のサイズ感でした。これは10年前のクラシコイタリア系ファッション全盛期に選んでいたサイズ感なので、当然却下することに…🙅‍♂️

続いてMサイズを試着してみると中々悪くないフィット感で、ほど良くゆとりのある身幅や提灯袖のふっくら感も良い感じです(画像2枚目の右)。このサイズ感はラコステL1212のサイズ3に似ており、我々オヤジが着てもだらしなく見えないだけでなく、キチンとして見えるのでドレス感すら醸し出されています。

しかし昨今のゆったりシルエットブームが継続している現在に見ると、このMサイズ程度のゆとりでは今っぽいコーデに見えないのが残念なところです。。もしポロシャツを無難に着こなしたいのであればMサイズが最良の選択になると思いますが、オシャレに見せる為に1サイズ上を試してみることに。すると…

 

 

 

 

 

予想通りですが、Lサイズのゆったりとしたシルエットであれば今っぽいコーデに対応してくれそうです!特に最近のポロシャツコーデで定番となっているタックイン&ボタン全留めスタイルですが、このくらい身幅にゆとりがないとタックインした際にふんわりとしたブラウジングを作れません。

またトップボタンを留めて着る場合でもネック周りにゆとりがないと首が苦しくなるので、その点でもLサイズなら指3本くらい入るゆとりがあるので合格です。このユニクロLサイズはラコステL1212のサイズ4相当のサイズ感になるので、170cm後半の標準体型の方ならゆったり着られるでしょう。

ちなみにポロシャツのタックイン&ボタン全留めスタイルが流行ったのは、数年前に人気が復活したジョンスメドレーのニットポロがキッカケかと推察します。当時はあんなお爺さんが着ていそうなアイテムなんかダサいと思っていましたが、今では1着欲しいと思ってしまうんだからトレンドって怖いです笑😅

 

 

 

 

 

ドライカノコポロシャツの生地感とディテール

激安で購入できるユニクロのドライカノコポロシャツですが、クオリティ的にラコステの代用品になれるのか検証していきます。まずデザインについては2ボタン・提灯袖のL1212と全く同じなので、見た目としては胸部分にワニのロゴワッペンが付くか付かないか位しか差がありません

しかし生地に目を向けてみると両者には違いがあり、ラコステL1212には最高級コットンであるスーピマコットン100%が採用されております。この生地は上質な光沢感とソフトな肌触りがあるのに対し、ユニクロのはコットン72%ポリエステル28%の速乾性生地を採用しております。

名前にも「ドライ」と入っている通り触り心地は非常にサラッとしており、汗をかいてもベタつかず快適に過ごせそうです。またポリエステル混合の弱点である生地の見た目の安っぽさに関しては、鹿子織りをすることでマットな質感を得ているので、ぱっと見はコットン100%のように見えます。

 

 

 

 

 

続いてボタンのディテールを見ていきますが、ラコステは高級な黒蝶貝を採用しているのに対しユニクロは黒蝶貝のように見えるプラスチック製ボタンを採用していますが安っぽくは見えません。しかし一点だけ残念なのは、ボタンに「UNIQLO」と刻印を入れてしまうことでダサくなっている点です笑。

その点ラコステのワニマークのワッペンに関しては長年の歴史と認知度が高いのもあって不思議と嫌らしさがありません。これはラルフローレンのポニーロゴやリーバイスの赤タブ、バブアーのピンバッジ等、アイコンが世界的に認知されたブランドだけが許される特権のようなものだと感じます。

続いてラコステL1212と言えば裾サイドのスリット(切れ目)が有名ですが、ユニクロもしっかり踏襲しています。また前面と背面の着丈もL1212同様に同じなので、タックアウトして着た時にだらしなく見えないのは良ポイントです。とは言え筆者がポロシャツを着る場合はタックインするので関係ないですが💦

 

 

 

 

 

アメカジオヤジのブラックポロシャツコーデ

それではブラックカラーのポロシャツがどれだけ使えるかについて、アメカジオヤジの筆者が実際にコーデする中で検証していきます。まずはクソ暑い真夏に着る場合はポロシャツ単体でコーデすることになりますが、残念ながらハーフパンツと合わせてしまうと子供っぽく見えてしまいます。。

もちろんご近所に行くくらいならポロシャツ+短パンコーデで全く問題ありせんが、もしお出掛けする際にポロシャツを着るなら合わせるパンツはロング丈の方が大人っぽく見えるのでオススメです。その際タックアウトして着てしまうと着丈が長すぎる場合はだらしなく見えてしまう可能性があります。

よって個人的にはタックインしてベルトループが隠れるくらいブラウジングすることで着丈が短いポロシャツのように見せるテクニックを使っています(画像1枚目)。このブラウジングにボタン全留めスタイルを合わせると、だらしなく見えないどころかドレス感のある大人のアメカジスタイルに見えます。ただしボタン全留めは蒸し暑く感じるのでご注意を🥵

 

 

 

 

 

続いては夏が終わり秋に移行する端境期にポロシャツを使う場合は、インナーとして使うことでアメカジコーデにドレス感を加えることができます。またメンズドレスクロージングの世界でここ数年定番アイテムとなっているネッカチーフをポロシャツに合わせると、更にドレス感が高まります。

ちなみに筆者はシルクのネッカチーフにお金を掛ける余裕がないので、収集しているヴィンテージバンダナを替わりに使っています。バンダナをネッカチーフ替わりに使う場合4一辺が40cm台だと結べない可能性があるので、50cm以上ある大判サイズのバンダナを選ぶことをオススメします。

最後に合わせるパンツについて検証していきますが、個人的にデニムパンツを合わせるとダサくなる…と言うかオシャレに見せるのが難しいと感じました。ここは無難に白パンツやグレースラックス、ブラックと相性の良いセージグリーンの軍パンを合わせると簡単に熟れて見えるので是非お試しください。

 

 

 

 

 

 

 

ユニクロのドライカノコポロシャツまとめ

と言うことで今回は7月なのに既にセール価格となっているユニクロのドライカノコポロシャツが、ポロシャツ界の王様ブランドであるラコステの超定番モデル1212の代用品として使えるのかについて書いてきました。結論としてはラコステにそこまで強い拘りがない方であれば充分使えるポロシャツだと感じました。

その理由としてはワニのワッペンが無いだけでデザインはほぼL1212と同じなので、タックイン・アウトどちらのスタイリングにも使える点が素晴らしいからです。更に気になる生地の雰囲気も鹿子織りになることでポリ混合の安っぽい質感が上手く消されており、コーデによっては上質にさえ見えます。

ただしユニクロのポロシャツは購入したばかりで洗濯を繰り返した後の質感の変化については未知なので、その点だけは不安が残ります。とは言えたったの1,290円で購入できる(7月27日まで)ポロシャツだしサラッとしたドライ生地が気持ちいいので、この夏に一度試してみる価値はあるかと思います。以上です!

モバイルバージョンを終了