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30年前に購入したリーバイス501XXギャラ入りと赤耳付き505bigEを実家から回収してきた

1990年代に購入したヴィンテージ古着たち

ある日70代になる実家の母親より「ウチにある汚い洋服をどうにかしなさい!」と連絡が来たので、重い腰を上げて30年前に購入したヴィンテージ古着たちを引き取りに行ってきました。第一次古着ブームが発生した1990年代には大量の古着を購入しましたが、結婚して実家を出るタイミングでほとんど譲ってしまいました。

恐らくこのブログの読者さんも同じような環境だったと思いますが、古着バブルが弾けた2000年代初頭に多くの人がヴィンテージ古着を手放していました。実際に筆者も当時まだ開業したばかりの高円寺サファリに多くのヴィンテージ古着を持ち込み、かなり格安価格で委託販売に出したのを覚えています。

大量に購入して方ヴィンテージ古着の中でも思い入れの強いアイテムだけはどうしても手放せず、30年近く実家で眠り続けていました。まず出てきたのがナイキのTシャツ2枚(4連ロゴTはAnvill社ボディのブート)とゴローズの二つ折り財布ですが、ブルーのナイキTは当時流行ったピタTのサイズ感なので今では恥ずかしくて着られません笑。

 

 

 

 

 

続いて出てきたのが今年マイブームとなっているヴィンテージスウェット(略してヴィンスエ)ですが、ハーフジップの個体はフェイクαでネイビーの個体はヴィンテージキングで購入したことをハッキリと覚えています。実は1990年代初頭の頃はヴィンスエ人気が非常に高くリブ長を着ていると街中で注目されました!

特にこの2着は当時着まくった思い入れのあるヴィンスエなので捨てることはおろか譲ることすらせずに保管し続けましたが、残念ながら当時カッコいいとされたピタっとしたサイズ感なので今着るとダサいかも。。それでも青春時代を思い出す一着として保管して、棺桶に一緒に入れてもらう予定です笑。

そして最後に出てきたのが今回のタイトルにある30年前に購入したヴィンテージのリーバイス501XXギャラ入りと赤耳付き505bigEになります。この2本のデニムパンツのディテールや当時流行ったサイズ感を思い出しつつ、30年ぶりに洗濯して2023年現在でも穿けるのかレビューしていきます👖

 

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友人から譲ってもらって手に入れた501XX

まず1本目にご紹介するのは、筆者が19歳の頃に手に入れたリーバイス501XXギャラ入りモデルになります。ギャラ入りとは紙パッチに「Every Garment Guaranteed」と記載されたモデルの通称で、1955年〜1962年までのディテールでその後ギャラ無しの紙パッチに移行していきます。

またオフセットされたセンターループは革パッチ最終モデル〜ギャラ無し最初期モデルのディテールですが、紙パッチが欠損している501XXの年代を見極める際にセンターループがズレている=ギャラ入りモデルと判断されることが一般的です。これは501XXだけでなく501ZXXでも同様になります。

このデニムは1994年にファッションリーダーだった友人が穿いていたモノで、頼み込んで譲ってもらった一本になります。ちなみに30年前はダメージが入っていたり大雑把なリペアが入っている方がノーダメージのジーンズよりカッコいいとされていたので、この個体も友人がミシンを使って大雑把にリペアしています。

 

 

 

 

 

実は第一次古着ブームの頃から501XXは人気かつ高額アイテムだったので、まだ10代だった筆者には手が出ない高嶺の花でした。また当時は腰バキや更にズリ下げて穿くケツバキが大ブームだったのもあり、501XX特有の解れたアーキュエイトステッチがトップスに隠れることなく見せつけられるのでした!

その当時は良い感じのヴィンテージデニムを穿いている人とすれ違った後に、お互いヒップポケットを確認する為に振り返るという嘘みたいな現象が原宿界隈で起こってました笑。それくらい我々オヤジ世代にとってイエロー綿糸のアーキュエイトステッチは宝物のようなディテールになります。

また501XXは隠しリベットやコインポケットの赤耳など、特有のディテールを眺めることで所有欲を満たしてくれます。ちなみにこの個体は腰バキできるようウエストサイズは36インチとビッグサイズなので、今現在穿くとしたらベルトでウエストをギュッと絞らないとズリ落ちてしまうでしょう。

 

 

 

 

 

昔は4万円台で購入できた赤耳付き505bigE

続いてご紹介するのは、30年前の筆者が18歳の頃に渋谷の古着屋フィールドラインで購入した60s赤耳付きのリーバイス505bigEになります。筆者と同年代で関東圏にお住まいの古着愛好家ならご存知かと思いますが、フィールドラインはメトロゴールドやスラップショット近くのビル2階にあった名店になります。

1993〜94年当時は現在のようにヴィンテージ古着が大人気だったので、501bigEのデニムパンツは5〜7万円が相場でした。もちろん30年も昔なので現在ほどヴィンテージデニムが枯渇していなかったので、いくつかの古着屋を探せばそこそこ色残りのあるbigEは簡単に見つけることができました。

当時学生だった筆者は引っ越しのアルバイトやお昼代を浮かせて5万円ほど貯め、人生初のリーバイスbigEデニムパンツを求めて原宿〜渋谷の古着屋巡りを敢行しました。その最中でフィールドラインに置いてあった漂白剤の色抜けがあるおかげで4.5万円とリーズナブルな価格設定になっている505bigEを発見しました👖

 

 

 

 

 

30年前の第一次古着ブームの頃も現在と同じで、やはり505より501の方が断然人気が高かったので正直買うかどうか迷いました。しかし購入した時は画像よりも断然濃かったしノーダメージだったのもあった上に、5万円未満では満足できる501bigEを見つけられなかったのもあり購入に踏み切りました。

また当時フィールドラインの店長から「赤耳付きの505は中々見つからないよ」と言われましたが、あれから30年の間に赤耳付きの505は数える位しか見つけられていないので嘘ではなかったです笑。しかしこの個体はボタン裏の刻印5でタロン42ジッパーと普通のディテールなので、どんな条件だと505に赤耳が付くのかは不明です。。

そして30年前に購入した505に20年ぶりにご対面しましたが、501とは違い505はカッパー(銅製)ボタンとリベットを採用しているので経年変化による青サビが発生していました。こうして昔に購入したヴィンテージデニムと再会して感じたのが、いかに綺麗な状態で現在までキープすることの難しさです💦

 

 

 

 

 

30年放置したデニムの皮脂汚れ落としに挑戦

ここからは読者さんのお目汚しをしてしまう画像が連発しますので、汚物を見たくない方はスルーしてください笑。洗濯するのは恐らく25年ぶりくらいになるかと思いますが、どちらにしても長期間放置してきたデニムパンツは皮脂汚れが茶色に変色してしまい見た目にもメチャクチャ汚らしいです。。

また臭いに関しては不思議と臭くない…と言うか気にならないレベルでしたが、茶ばんだ皮脂汚れを除去すべく登場するのは45℃の熱湯&ワイドハイターPRO(粉タイプ)になります。これまで筆者が洗濯してきた経験からお伝えすると、酸素系漂白剤はデニムのインディゴは落とさず汚れだけを除去した実績があります!

そして早速お湯&ワイドハイターPROを混ぜた溶液に漬け込んでいくと、みるみるうちにドブのような茶色に変色していくではないですか!しかも洗濯前は臭いが気にならなかったのに、何故かワイドハイターPROに漬け込んだら臭さが解放されたのか?笑、洗面台周りが臭くて死にそうになりました🤮

 

 

 

 

 

 

さすがにワイドハイターPROで一度洗っただけでは30年分の汚れは全然除去しきれなかったので、もう一度ワイドハイターPROを投入した上で粉洗剤(今回は漂白剤入りニュービーズを使用)を加えて洗浄力をパワーアップさせて手押し洗い&10分間の漬け込みを実施してみました。待つこと10分、すると…

まだまだ皮脂汚れが出てきて洗濯水が汚水に変色しますが、これ以上洗うとデニムの色が薄くなってしまう危険性があるので2度洗いで終了することにしました。その後デニムに潜んでいるであろうバイ菌を除去する目的と薄くなっているデニムを縮てめ生地に剛性感を持たせる目的でコインランドリーへ向かいます。

そしてガス式乾燥機で1時間ほどしっかりと乾燥させた結果ですが、そこまでゴワゴワとした生地感にはならず期待した成果は得られませんでした。むしろベランダで直射日光に当てて自然乾燥させた方がバリッとした仕上がりになるので、その後再度洗濯してベランダで干したことは言うまでもありません笑😂

 

 

 

 

 

 

 

腰バキしていたデニムを今穿いても大丈夫か?

左:30年分の汚れが付いた洗濯前、右:ワイドハイターPROで2度洗濯後

ワイドハイターPROで2度洗濯して皮脂汚れを除去できた505bigEと501XXですが、腰バキしていたサイズのヴィンテージデニムを2023年現在に穿いたらどう見えるのかについて検証していきます。まずはウエスト34インチの505bigEから穿いてみましたが、30年前の学生時代だった頃は確かに腰バキできていました。

しかし30年経ってオヤジ体型になった現在では少しウエストが緩いものの普通に穿けてしまうことが判明しました笑。ちなみに筆者の30年前の体重は58kgとガリガリガリクソン体型でしたが、2023年現在はダイエットして66kgと標準体型であるものの、当時に比べると8kgも太っていることになります🐷💦

またこの個体は腰バキして2クッション位になるようなレングスだったので、ウエスト位置で合わせて1ロールアップすれば今っぽいレングスで穿けます。そして見た目としてはフェードした部分の黄ばみが汚らしく見えるものの、ゆったりしつつもテーパードしたシルエットが新鮮なので今穿くのもアリだと感じました!

 

 

 

 

 

続いてウエスト36インチのケツバキ仕様のリーバイス501XXギャラ入りモデルを穿いてみましたが、さすがにベルトをしないとズリ落ちてしまうほどブカブカでした。そこでベルトでギュッと絞ってウエスト位置で穿いてみたものの、極太な上に土管ストレートなシルエットなのでどうにもカッコよく見えません。。

さらにケツバキ仕様501XXの後ろ姿がどう見えるのか確認したところ、ヒップの面接が広すぎて左右のポケットが離れてしまいお尻が大きく見えてしまいます。やはり我々オヤジがヴィンテージデニムを穿くなら、なるべくジャストに近いウエストサイズを選ばないとスタイリッシュな見た目は得られません。

また30年前はカッコよく見えたダメージやリペア跡ですが、2023年現在ではただ汚らしいデニムにしか見えません笑。さらにこの個体に刻まれたヒゲやハチノスも部分的に見ると素敵ですが、汚れやダメージと合わさることで汚らしさが助長されます。。よってこの501XXにはこのままクローゼットで眠りつづけてもらうことにしました💤

 

 

 

 

 

30年前に購入した501XXと505bigEまとめ

と言うことで今回は実家の母親より引き取り命令を下されて回収してきた、ケツバキ仕様のリーバイス501XXと腰バキ仕様の赤耳付き505bigEについて書いてきました。まず30年放置してきたデニムの皮脂汚れについては、熱湯&ワイドハイターPROで2度洗いしても完全に除去はできませんでした。。

そしてビッグサイズのヴィンテージデニムを現在穿けるかついては、腰バキのサイズ感(34インチ)であれば問題ないがケツバキのサイズ感(36インチ)はデカすぎてカッコ悪いと個人的に感じました。また同じビッグサイズでもテーパードシルエットの505の方が革靴と合わせやすく、現代的なコーデがしやすかったです。

そして当時流行ったダメージやリペア跡についても、ただ貧乏臭く見えるだけなので綺麗に再リペアする必要があります。よって結論を言うと汚いビッグサイズのヴィンテージを穿くくらいなら、シルエットが綺麗でジャストサイズのレプリカデニムを自分で育てた方が熟れ感も清潔感もあって良いでしょう。以上です!

 

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