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ヴィンテージリーバイス501のシルエットを徹底比較(XX・BigE・レギュラー)

パンツ

同じウエストサイズでも全く別物

梅雨に入ってジメジメとした日が続いてる中、雨の日に穿きたくないのがジーパン。ベトベトして重たく感じるし、肌に纏わりつくのが気持ち悪いですもんね。

そんな季節にお届けするのも恐縮ですが、デニムパンツの年代によるシルエットの違いについて比較してみます。もちろん全てリーバイスになります…と言うかヴィンテージのパンツはリーバイスしか持ってないので😅

梅雨が明けて夏になったらTシャツ一枚に合わせて穿くだけでサマになるヴィンテージデニムですが、同じウエストサイズでも年代によってシルエットは全く別物なりますので注意が必要です。どの年代のシルエットがご自身の好みかの参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

「土管」シルエットの50sリーバイス501XX

今回は私が所有するヴィンテージリーバイスの中で年代違いの3本を比較します。ただし501「66」モデルはBigEとシルエットがあまり変わらないので今回は除外。その替わりに通称「レギュラー」と呼ばれる90s USA製の501を加え比較しました。

先ず最初に登場するのは1953〜1954年に作られた通称「53モデル」と呼ばれるリーバイス501XXから。私の個体はビーフジャーキー状に縮んだ革パッチが完全に残っておりベルトループもセンターにセットされている事から、製作された年がある程度予想できます。

写真上では501BigEと重ねてヒップポケット周辺を比較してますが、コットンのアーキュエイトステッチだけでなく色味も含めて全くの別物に見えます、我々古着愛好家には。しかしヴィンテージに興味がない人が見たら、どちらもただの「リーバイスのジーパン」にしか見えません笑。

 

 

 

 

 

革パッチ時代の501XXをジャストサイズ(ウエスト実寸30インチ)で穿いた画像がこちら。ウエストはベルト無しで穿けるタイトフィットですが、シルエットはほぼテーパードしない所謂「土管」シルエットになります。

この501が作られた1950年代ではデニムパンツは完全な作業着として作られていたので見た目のスマートさやファッション性は一切考慮されておらず、このような無骨なシルエットになってます。

裾幅も22cmもあるので、穿いた感覚としてはベイカーパンツやペインターパンツに近い雰囲気を感じます。画像ではローカットのスニーカーに合わせてますが、この裾幅だとブーツに合わせた方が似合いそうです。まぁ、ブーツ持っていませんけど…笑。

 

 

 

 

 

ザ・テーパードストレートな501BigE

続いては1970年前後に作られたリーバイス501「BigE」モデル。何度かmasagoniaフリーマーケットに出品したけど売れずに残ってるので、このパンツは私の元を離れたくないんでしょう😂

先日記事にも書いたリーバイス911ピケパンツが発売されたのは1960年代なので、その頃からデニムパンツがファッションアイテムとして認知されたと考えられます。この個体が作られた1970年には完全に若者のアイコンになっていたので、シルエットもスタイリッシュに変化しています。

また同時期にはリーバイスの2枚看板であるスリムストレートの505も登場(写真下)。しかしジャストサイズで穿くとタイトフィットな505は穿く人の体型を選ぶので、やはり501が万人に支持されるパンツで間違いないです。

 

 

 

 

 

こちらが501 BigEを穿いた画像になります。太すぎず細すぎずの中庸なシルエットはいつの時代に穿いても、どんなアイテムとも相性が良いエバーグリーンな一本です。

裾幅は20cmとXX時代に比べると周囲で3〜4cmも細くなっているので、スニーカーとの相性はもちろんローファーやブーツまで幅広く合わせられるのが魅力的です。またリゾルト710がこの時代のリーバイス501を意識して作ってますが、画像を見るとBigEや66モデルのシルエットの秀逸さを改めて感じます。

参考までにウエストの実寸が同じサイズのリーバイス505と比較してみましたが(写真下)、太もも〜裾にかけてのタイトさが501と505では全くの別物。綺麗めアイテムを合わせるクラシコ系ファッションやスキニーが好まれるストリート系ファッションをされてる方には505の方が合いそうです。

 

 

 

 

 

リアルアメリカンなUSA製501レギュラー

最後は1990年代のリーバイス501で、我々古着愛好家から「レギュラー」と呼ばれるUSA製の一本。私が学生時代に販売されていた501なのでヴィンテージじゃないと思ってましたが、今では「ポストヴィンテージ」として古着屋でもてはやされてます。

こんなレギュラーごときが(失礼w)、デッドストックだと2〜3万円もするんだから驚きです。もちろんユーズドであればリサイクルショップで6,000〜10,000円で買える手軽さは残ってるので一安心です。

色落ちに関しては全くタテ落ちなんかしてくれず、ザラザラとムラになって落ちる様は悪く言えばケミカルウォッシュジーンズに近いかも。しかし、このダサい色落ちこそファッションに無頓着な1990年〜2000年頃のアメリカ人をリアルに感じることができます🇺🇸

 

 

 

 

 

こちらは古着屋で購入した時の試着画像です。レギュラーはスカスカに色が抜けてもサマになる不思議な魅力を持っていますが、おそらく荒々しい色落ちと薄い色目の相性が良いんでしょうね。これがタテ落ちするヴィンテージデニムの場合、色が薄過ぎると貧相に見えてしまいますから…。

現行モデルと言えば、約25年前に発生した第一次ヴィンテージブームの頃、プロペラ・バックドロップ・ラブラドールリトリバーのスタッフさんは流行にとらわれず色落ちしたレギュラーをジャストサイズでカッコ良く穿いてたのを今でも思い出します。

その頃の原体験から、オッサンになった今あえて現行モデルをジャストサイズでカッコ良く穿きたい衝動に駆られて購入した訳です。他人から見たら「普通のジーパンを穿いたオッサン」に見られても構わない変な拘りをレギュラーに持ってたりします笑😅

 

 

 

 

 

で本題のシルエットですが、BigEや66前期に比べて腰回りと太もも周辺がよりタイトにモディファイされてます。膝から下のシルエットはほとんど差がないように感じますし、実際裾幅も20cmとBigE時代から変化してません。

やはりスリムストレートの505との棲み分けなのか、細くなったとは言え多少のゆとりがある501の太もも周りはタイトフィットな505とは明らかに違います。私は両モデルとも大好きですが、今の気分は完全に501に偏ってます。

その理由として、多少ゆったりした501の方がコーディネートを組んだ時に熟れて見えるからではないかと推察します。逆に505の方が断然スタイリッシュなのですが、今の私は「抜け感」を重視しているので505だとカッコ良すぎるのです。

 

 

 

 

 

LEVIS501XX・BigE・レギュラー比較まとめ

と言うことで今回はLEVIS501のXX・BigE・レギュラーの3モデルを比較してきました。この記事を書いている6月に穿くなら色落ちしたレギュラーが気分ですね。ヴィンテージデニムはシルエット云々の前に、インディゴの色味がブルーではなくネイビーなので春夏っぽい色味ではありません。

また夏に穿くと汗で臭くなるので洗濯は必須。デニムの色を極力落としたくないヴィンテージデニムの場合は穿くにしても気を遣いますが、レギュラーはスカスカに色落ちしてもサマになるので気にせず洗濯可能なのも積極的に選びたい理由の一つだったりします。

あとは私のプロペラ・バックドロップ・ラブラドールリトリバーのスタッフさんへの憧れから、自然とクローゼットから現行モデルを取り出してしまうんでしょう。まさか25年経った今も憧れ続けるとは思いませんでしたが笑。

 

 

 

 

 

世間で言われている通り、同じウエストサイズでも501XXの方が太く現行モデルになるにつれスリムにモディファイされていったのを改めて確認できました。

その中でも現行モデルはタマ数もめちゃくちゃ豊富ですし、デッドストックだと2〜3万円しますがユーズドならネット通販で6,000〜10,000円で買えてしまうリーズナブルな存在。

確かにタテ落ちもしないし色味もブルーっぽいので見た目に深みがありませんが、逆にリゾルトっぽい色味なのでデニムを育てるのが苦手な方は現行モデルのヒゲ落ち個体を購入するのもアリかと思います思います。

私はカットオフしちゃってますが、普通にちょいロールアップして穿いてもサマになるので、興味のある方は古着屋かネット通販で探してみてください。ちなみに178cm/68kgの筆者でパッチ表記W31・L32がジャストサイズです、ご参考まで。

 

コメント

  1. Explorer より:

    おはようございます。相変わらずスタイルがバツグンで羨ましい限りです 私はまだギリギリ赤耳までしか惹かれませんが、時代は変わりますね。あ、ブラックならレギュラーでもいいかなぁ

    • masagonia masagonia より:

      exploreさん、おはようございます。
      渡辺も昔は66までしか惹かれませんでした笑
      今は逆に現行が気分で、ヴィンテージは大好きだった雰囲気系より濃紺を探すようになっちゃいましたね。
      歳とったら好みも変わりますね(^^;)

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