スポンサーリンク

一生穿き続けたい、90s リーバイス501「レギュラー」リジッドを購入

パンツ

濃紺デニムの無い生活は考えられない

先日当ブログで読者さんの元へ旅立っていったウエアハウスDD1001。と言うことで今、残念ながら私の手元には濃紺デニムが1本もありません。

別に無くても困るアイテムじゃないと思ってましたが、かれこれ5年以上リジッドから育てる生活をしてきた私にとって濃紺デニムは言わば「相棒」みたいな存在になってました。

実は濃紺デニム、普通に穿くと全くお洒落に見えないし季節感もなく野暮ったい見た目ですが、それでも尚魅力的なリジッドデニムが恋しいのであります(笑)

と言うことで今回は、いよいよ手に入れたUSA製90sリーバイス501「レギュラー」モデルのリジッドを購入したので、ディテールやシルエットについて紹介していきたいと思います👖

 

 

 

 

 

行きつけの古着屋で突然の出会いが…

単身赴任の私にとって、何の予定もない休日は古着屋巡りの絶好のチャンス。そんなこんなで、気付いたら行きつけの古着屋が何店か出来ていました。

その中でも私が名古屋で特に行くお店を勝手に「名古屋の古着屋御三家」と呼んでますが、今回501レギュラーを購入したのはもちろんその中の一店舗だったりします(床のカーペットがヒント!)。

この日もフラッと訪問し、instagramで入荷予告していたUS ARMYジャングルファティーグパンツについて話を聞いたり、壁に掛かってたヒゲ落ちのリーバイス501BigE初期モデルを試着したりと楽しんでました(写真上)。

すると入り口付近のレギュラー古着コーナーに気になる濃紺デニムを発見。もしやこいつはUSA製501レギュラーか、それとも2000年代以降のメキシコ製か?

 

 

 

 

 

しかし値札を見てすぐにUSA製だと判明しました。メキシコ製ではこの値段は付かないので。現在の501レギュラーのデッドストックは相場が3万円前後とじわりじわり高騰してきてます💸

しかしこの個体はオーナー曰く「一度水を通っている」と判断し、値段も程よくしているとのこと。確かに2万円ちょいならオリジナルとはいえ気軽に穿くことが出来るし、なんならレプリカより安いですから😅

ただし難点が一つ。ウエストがいつも穿いてるのより1サイズ小さいのよ…。実は80s以降のリーバイスはクオリティコントロールがしっかりしてるので、サイズ感にほとんど個体差がありません

しかしオーナー曰く「とは言え作ってるのアメリカ人だからw。これはW30でも大きめの作りだから穿けるかもしれませんよ?」と悪魔の誘惑が…。せっかくなので試すだけと試着してみました。

 

 

 

 

 

まだ縮みきってないリジッド状態を購入

試着してみた結果…なんと余裕で穿けるじゃないの!

いや、おかしい…。私が所有してる色落ちした1サイズ上の501レギュラーより緩く感じるという事は、もしかしたら水は通っているものの大して縮んでないのでは?

この個体の紙パッチには501の後ろにXXと記載されてるので、未洗いで糊付けされたリジッドモデルで間違いありません。それがこんなに毛羽立ってるということは水を通している確実な証拠になります。

しかし最初のオーナーが乾燥機にぶち込まなかったおかげでギュンギュンに縮むことなく、1サイズ上がジャストの私でも余裕で穿けたのだと推察できます。

 

 

 

 

 

これから更に縮む可能性があり、もしかしたら小さくて穿けなくなるかもしれない…。そしたら手放して買いなおせば良いか!という気持ちで購入に至りました。

現在人気があるアメリカのヴィンテージ古着はメルカリ・ヤフオクである程度の値段で売れるので、リスクが少なくチャレンジできることは何度か書いてきました✒️

しかし今回購入したリジッドの501レギュラーは出来れば自分で穿き込んでみたい!やはり二度と作ることができない90sのUSA製リーバイス501には、そう思わせるだけの魅力がたっぷりあります🇺🇸

 

 

 

 

 

1990年代製501「レギュラー」のディテール

ディテールを書くほど大した内容のないリーバイス501レギュラーですが、せめて生地の雰囲気と内タグの読み方くらいはお伝えしておこうかなと😅

まずはこの毛羽立ちが強い生地から。私のブログでも人気の高い記事であるリゾルトはこのレギュラーの雰囲気にとても近いと感じました。

私が学生時代はこの毛羽立ちがダサく感じて嫌でしたが、約30年の時が流れた今見ると懐かしく感じると共にアメリカ製だと強く主張しているようにも見えます🇺🇸

ちなみにこのUSA製501レギュラーに対してタテ落ちとか綺麗な色落ちは全く期待してません笑。どちらかと言うとあまり洗わず濃くて毛羽立った状態を長く楽しみたいなと。

 

 

 

 

 

これが501レギュラーの内タグになります。この個体は90s初期なので紙タグ仕様ですが、90s後半〜最終モデル(2002年)までは刺繍タグに変更されます。しかも日本企画の501だと漢字で「米国製」と刺繍されているのでテンションが下がります⤵️

内タグの裏面に色々と数字が羅列されてますが、まず「546」という数字は工場の番号を示しています。「524」だとエルパソ工場ですし、一番有名なのは「555」のバレンシア工場ではないでしょうか。

更に右横にある赤丸で囲った4桁(この個体は3桁)の数字は製造年月を示しています。左2つの数字が月で右2つの数字が年を表しており、この個体の場合は90s初期の紙タグなので1990年4月製造だと分かります。

 

 

 

 

 

1990年と言えば私が中学2年生の時ですから、その頃はお金も無かったので激安ワゴンセールで買えた国産ブランドのボブソンやビッグジョンしか穿けませんでした😂

そう思うと、当時情報も雑誌や先輩からしか得られずダサい坊やだった中学時代の私が、30年後になって当時売られていたリーバイス501を穿くんだから、人生なんて分からないもんです笑。

ちなみに写真上はファッション誌「Free&Easy」2008年2月号の1ページですが、USA製501レギュラーが製造終了した5年後には15,540円のプレ値が付いてるのが分かります。

現在では2008年当時の倍以上の相場3万円台で取り引きされてるので、そう考えると我々オヤジ世代もレギュラーだからといって馬鹿にできなくなってきましたね…。

 

 

 

 

 

リジッドをお湯で縮ませる儀式

ジャストから1サイズ下なのに余裕で穿けるってことは、まだまだ縮みきってないと予想した私。しかし乾燥機までかけてしまうとウエストがキツすぎて穿けなくなるリスクが大きい…。

と言うことで、今回はお湯を使ってほどほどに縮めていく作戦を取りたいと思います。脱水後は天日干しで乾燥させますが、一体どれくらい縮むのか不安でいっぱいです😂

まずは洗面台に43°Cのお湯を501レギュラーにぶっ掛けながら溜めていきます。ある程度デニムが漬かったらお約束のデニム用洗剤ビヨンデックスを5プッシュして10分間放置します。

前のオーナーが本当に洗ったのか分からないですから、自負の手で確実にクリーニングしてから気持ち良く穿きたいってもんです。そして10分後…

 

 

 

 

 

これ墨汁ですかね?笑

洗濯液が真っ黒ですやん…。デニムの色を落とさないので有名なビヨンデックスを使ってもこれだけ色が出るってことは、普通の化学合成洗剤を使ったら相当色が落ちちゃいそうです。

リーバイスが66後期モデルに入った1978年頃からデニムの染料を天然インディゴから硫化染料に変更したと、どこかで読んだことがあります。なのでこの黒い洗濯液の色は硫化染料の色味だと推察されます。

この5年間リジッドデニムはレプリカブランドしか穿いてこなかったので、洗濯液はもちろん天然インディゴから出されるネイビーでした。なのでこの黒い色味の洗濯液は正直かなり衝撃的でした😅

その後、香り付けに柔軟剤を入れて3分放置したら、脱水機で軽く1分回して天日干しします。色々な古着屋のオーナーが言うには、最も縮む理由は脱水機にかけることらしいです。その機序は分かりませんが、古着のプロが言うんだから間違いないでしょう。

 

 

 

 

 

天日干し乾燥後どれだけ縮んだか

最近巷ではリジッドデニムに「糊付け」して鬼ヒゲが出るように育てる手法がプチブレイクしており、かく言う私も3年前にRRLのリジッドデニムでチャレンジしたことがあります。

しかし糊付けして穿き込むと腰周りのヒゲが強烈に付き過ぎてしまい見た目が不自然…と言うか派手な柄みたいになってしまい私の好みではないことが判明したので、それ以来やらなくなりました😅

むしろ今は柔らかい肌触りと良い香りの服が好み(って一般的には当たり前かw)なので、積極的に柔軟剤を使ってます。

しかし14ozある501レギュラーのデニム生地は柔軟剤を使ってもゴワゴワと硬いので、裏返しにするのもちょっと大変だったります。やはりレギュラーとは言えセミヴィンテージなので、日焼けさせずに天日干ししたいところです。そして乾燥後…

 

 

 

 

 

クララが立ったよ〜笑。

毎度お馴染み「アルプスの少女ハイジ」のクララ状態ですわ。柔軟剤を使ったにもかかわらずガチガチに立つんだから立派なもんです。確かにウエアハウスのバナーデニム(13.5oz)より肉厚な生地だと感じます。

逆に言うとこれくらい生地が厚めで硬いので、糊付けしなくても勝手にシワが定着しそうです。とは言え履き心地もゴワゴワなので、馴染むまではデニムとの戦いになりそうな予感が…。

で肝心のお湯でどれくらい縮んだかと言うと、股下89cm→85cm、ウエスト(平置き)40cm→38cmになったので、縦横に4cmずつ縮んだ計算になります。裾上げ前にお湯で縮めておいて本当に良かった〜、危ない危ない😅

 

 

 

 

 

誰にでも似合う普遍的なシルエット

元々レングス36インチと長い股下でしたが、お湯で縮ませても股下85cmと長すぎるので裾上げをすることに。ちなみに裾上げはいつもお願いしている名古屋は大須にあるリペアショップgo fitに依頼しました。

go fitではユニオンスペシャルのミシンを使ってチェーンステッチでその日のうちに仕上げてくれるので、急いでいる人にもオススメのお店です。ちなみにチェーンステッチでの裾上げは1,250円(税込)と良心的な価格設定なのもオススメポイントです!

 

 

 

 

 

実はリーバイス501、赤耳が脇割りに変更されたタイミングで裾の処理もチェーンからシングルステッチに変更されてます(写真上)。

ただでさえヴィンテージ感のないレギュラーなので、せめて裾くらいはチェーンステッチにしてロールアップした時に雰囲気だけでも楽しみたいところです笑。

ちなみにgo fitでは綿糸とポリエステル製のスパン糸の2種類を用意しているので、そのデニムに使われてる糸に合わせて糸を使い分けてくれます。

今回購入した501レギュラーはもちろん全てスパン糸で縫製されているので、裾のチェーンステッチも同じ種類のスパン糸で仕上げてもらってます。

 

 

 

 

 

お湯で縮めた上にチェーンステッチで裾上げして仕上がった私の501レギュラーがこちら。どうでしょう、極々普通のテーパードストレートのシルエットに見えるかと思います。

アメリカ人はもちろん私のようなO脚日本人でも、言い換えれば誰でも似合う普遍的なシルエットは66〜レギュラーまでの501で完成されたように個人的に感じてます。

ちなみに写真はお湯で縮めた後に3日穿いた状態なので、腰周りにシワが入ってます。正直初日は吐きそうになる程ウエストがキツキツでしたが、2日目以降はデニムが伸びてきたので平気になりました😅

 

 

 

 

 

このレギュラーはいつもより1サイズ下なので所謂「リゾルト林さん推奨サイズ」になりますが、リーバイスでもしっかり生地が伸びますし、林さんもその経験からリゾルトでもキツめのサイズを推奨されているのでしょう。

逆にこれくらい腰周りがタイトじゃないとヒゲも入らないですし、何より綺麗なテーパードストレートのシルエットが手に入らないので、私はジャストより1サイズ下を伸ばしながら穿く作戦もアリだな、と今回初めて感じました!

ちなみに写真上のバックシャンですが、ガッツリお尻が食い込んでいるのが分かります。。まぁジャストサイズでデニムを穿いたらこうなりますよね…笑。

また80s〜90s前半のレギュラーは股上が深くヒップポケットの位置も高めに付いているのが特徴。このデニムが作られた当時はGAPやGUESSのバギーパンツ(懐かしい!)が流行った時代だったので、その影響を受けているようです。

 

 

 

 

 

一生穿き続けたい501レギュラーまとめ

と言うことで、思い入れが強い為に超長文でお届けしたリーバイス501レギュラーのリジッドデニム購入編、最後までお付き合いいただきありがとうございました🙏

写真上は501の66モデル(写真右)と並べてシルエットを比較してみました。やはり70s前半に501の普遍的で美しいシルエットは完成されており、90sのレギュラーまで受け継がれているのが良く分かります。

ただし色落ちに関しては66のような美しいタテ落ちは期待できませんので、あくまで毛羽立ったデニム生地の雰囲気とシルエットを楽しむのがUSA製501レギュラーの醍醐味だと個人的に思ってます🇺🇸

 

 

 

 

 

ちなみにこの個体はパッチ表記でレングス36インチ(購入時の股下89cm)とロングレングスだったので、お湯で4cm縮めた上に9cmも裾上げしました。

「そんだけ詰めたら裾が太くなるんじゃないの?」と不安になる読者の方も多いかと思いますのでお伝えすると、気になる裾幅は19.5cmとリーバイス501の裾幅では一般的な数値で全く問題ありませんでした!

もしレングスの長い501レギュラーの購入を迷われてる方がいましたら、10cmくらいはガッツリ裾上げしてもシルエットに影響はほとんどないと、私の実体験をもってお伝えしておきます。以上です!

 

コメント

  1. 加藤 より:

    なんと!私も名古屋!
    しかも、たまに行く古着屋ではないか!
    いつか、お会い出来ると良いなぁ。
    ちなみに大須はアーカイックさんも
    オススメ、ま、知ってるか…!(^_^;)

  2. ハヤッチ より:

    そろそろご不要のアイテムがたまられたのではないでしょうか(笑)
    恒例のフリマ開催楽しみにしてます♪

    • masagonia masagonia より:

      ハヤッチさん、こんにちは。
      そろそろフリマやろうと思ってたところです!
      さすが嗅覚が鋭いですね〜(笑)
      今月末あたりを予定してますので是非ご参加ください(^^)

  3. トモロヲ より:

    この時代の501は何故かXX表記。
    よくわからない時代でした。
    アメ横行けば398か5千円も出せば新品が買える時代でした。
    今は3万もするのですか。驚きを隠せません。

    • masagonia masagonia より:

      トモロヲさん、コメントありがとうございます。
      私もアメカジのスタートが高校1年の時に行ったアメ横なので、4〜5,000円で山積みされてたイメージが強いです!
      でも…もう30年前の話ですからね(^^;;

タイトルとURLをコピーしました