アメカジの超定番ワークパンツ、ディッキーズ「874」のサイズ感と大人コーデ

若者に大人気！アメリカブランドの「作業着」

出典：BITTER STORE

当ブログを読まれているアメカジ愛好家の方なら一度は穿いたことがあるであろう超定番アイテムのディッキーズのワークパンツですが、恥ずかしながら筆者は一度も穿いたことがありません。その理由はUS ARMYのヴィンテージチノを愛用しているので、他のチノパンに興味がなかったからなんです。。

しかしここ数年若者の間でディッキーズのワークパンツが大人気だと古着屋のスタッフさんから聞いたのもあり、かなり興味が湧いてきました。さらに最近ハーレーダビッドソンのバイクを購入したので、ディッキーズをバイク用に穿くのもアリかな？と自分で自分の背中を押してみたりします笑。

ただし今どきの若者みたいに我々オヤジがルーズに穿いてしまうと、ただのだらしないオッサンか時代遅れのヒップホップ好きにしか見えません。やはり今トレンドのルーズフィットが許されるのは若者だけで、オヤジにはある程度フィット感のあるサイズ選びをしないと火傷しちゃいますので💦

 

 

 

 

 

出典：JOURNAL STANDARD relume

出典：Mac-House

まず初めに最近のディッキーズについつ調べてみたところ、大人気なバブアーのように様々なセレクトショップから別注品が展開されているじゃないですか！特に若者にターゲットを絞ってワイドシルエット化された別注が多く見られましたが、我々オヤジが穿くにはちょいと太すぎてコーデの難易度が高いかと。。

そんな数多くの別注ディッキーズの中で特に気になったのが、ジーンズショップのMac-Houseが別注したツータックチノになります（画像2枚目）。これなら我々オヤジがイタリアブランドのスラックスのように穿けますが、それならあえてディッキーズを買う意味がないので却下することにしました😅

と言うことで今回は奇をてらわずにディッキーズの超定番モデルである874を購入したので、このパンツのサイズ感やディテールについて書いていきたいと思います。また40代後半のオヤジである筆者がディッキーズ874を上手くコーデできるのか？についてもいつも通り検証していきます。

 

 

 

 

 

並行輸入品ならアンダー5,000円で購入可能

出典：Amazon

早速ディッキーズ874購入の為インターネットで検索したところ、masagonia調べで最安値だったのはAmazonで出店している並行輸入品の4,499円でした。こちらの商品は何故かカラーによって価格設定が違っており、筆者がチョイスしたブラックに関して最安値だったことを補足しておきます。

ちなみにユニクロのレギュラーフィットチノの定価が3,990円（TAX込み）を考慮しても、歴史のあるアメリカブランドのワークパンツが送料込み4,499円は正直言って破格だと感じました。しかもAmazonだと注文した翌日には商品が到着しちゃうんですから、Amazonは便利すぎて止められません！

また今回定番カラーのベージュではなくブラックを選択した理由ですが、先述の通りベージュのチノパンはヴィンテージUS ARMYを愛用しているのでカブってしまうから。逆にブラックのパンツは過去にユニクロUで販売されていたパンツしか購入したことがないので、再度チャレンジしてみたかったのです🔥

 

 

 

 

 

そしてAmazonから発送されて翌日届いたディッキーズ874ですが、送料をなるべく掛けないようお弁当箱サイズまでぎゅうぎゅうに梱包されていました笑。そしてパンツを取り出す為に袋を破ろうとした瞬間、目に飛び込んできた注意文書を読んでみたらなんと「臭い」と書いてあるじゃないですか！

ちょっと袋を破くのに躊躇してしまいましたが笑、臭かったら速攻で洗濯すれば済むことです。実際に袋から取り出したディッキーズのパンツの臭いを嗅いでみましたが、「正直これのどこが臭いんだろう？」と注意書きするほどのレベルの臭いはありませんでしたのでご安心ください🤗

またパンツはコンパクトに梱包されていましたが、ディッキーズ874の新品状態に入っているクリースはしっかり残っていました。この状態のまま穿けばスラックスのように綺麗めコーデに使えますし、洗いざらしで穿けばアメカジらしくカジュアルに穿けるので幅広く楽しめそうです！

 

 

 

 

 

 

 

超定番ワークパンツ874の歴史とディテール

せっかくですのでワークブランド「ディッキーズ」の歴史について書いていきますが、1922年にテキサス州で創業しているので今年で101年の老舗ブランドになります。その翌年の1923年に874の原型となる「カーキパンツ」が誕生し、1941年にアメリカ陸軍に900万着以上の制服を納入しています。

さらに戦後にテキサス州で労働者向けにカーキパンツを販売したところ爆発的な大ヒットを記録し、カーキパンツを穿いた労働者が各地に赴任していくことでアメリカ中に広まっていきました。そして1967年にディッキーズの代名詞となる名作ワークパンツ「874」が誕生し、世界中の労働者に愛用されました。

実はディッキーズの通常ラインにはスケボー用モデルやスリムフィットモデルもありますが、どうせディッキーズを穿くなら50年以上の歴史を持つ874を選びたいところです。また874の歴史を知ることで、ヒップに付いた「THE ORIGINAL WORK PANTS」と書かれた紙タグが誇らしく見えますね！

 

 

 

 

 

それでは874のディテールを見ていきますが、まずウエストバンドの内側に「874 ORIGINAL FIT」のスタンプが押されているのが分かります。今どきの若い女の子が874のウエストを折り返して、このスタンプを見せるように穿くヘソ出しコーデのinstagramを見た時は、流石にドキッとしちゃいました笑。

続いてベルトループを見ていきますが、これが悪評の高い太くて上下幅が狭くベルトが通しづらい874の特徴的なベルトループになります。逆に言えば細いベルトをする場合には太いベルトループがガッチリとホールドしてくれるので、非常にラギッドなディテールと呼べなくもないんですけどね😅

そしてフロントはジッパーフライ&フロントホック仕様なので、だんだんトイレが近くなる我々40代オヤジでもスムーズに着脱できるので安心です。また先ほど文中に出てきたスケボー用モデルはこのフロントホックをメタルボタンに変更することで、スケボーのハードな動きに対する耐久性を上げています。

 

 

 

 

 

サイズ表の数値そのままと考えて良いサイズ感

ではインターネット購入で最も気になるサイズ感について書いていきますが、結論から申し上げるとメーカー公式のサイズ表の数値そのままのサイズ感なので安心して通販購入して大丈夫です。実は筆者もディッキーズ874を試着すらしたことがなかったので不安でしたが、数値を信じて購入して大成功でした！

股上に関しては概ねリーバイス501と同様にヘソ下辺りまでの深さがあるので、クラシックな腰回りの印象を与えてくれます。一昔前のイタリア系ファッションがブームの頃は股上が浅ければ浅いほどカッコいいとされていましたが、2023年現在では30cm前後の深い股上の方が男臭くてカッコよく感じます。

ちなみに178cm／67kgの筆者が選んだサイズはW31L32になりますが、レングスに関しては裾幅が実寸23cmと太いのもあって長めで良かったと感じています。これがノークッションのギリギリ丈を選んでいたら、おそらく歩くたびに裾がヒラヒラと踊ってしまい「寸足らず」な印象になるでしょう。。

 

 

 

 

 

またディッキーズ874の気になるシルエットですが、極太のUS ARMYチノとは違い太ももがやや細めで膝下ストレートかつ裾幅が広いのでややフレアに見えるのが特徴です。もし他のパンツに例えるならリーバイスのスタプレストや519のように、細身でありながら膝下ストレートのパンツに似ています。

さらに874の太い裾幅（23cm）を考慮すると合わせる丈は、ハーフクッション〜1クッションのほど良く長めの丈にした方が無難かと考えます。やはりノークッションで合わせるパンツの裾幅は17〜20cmまでが似合うと思いますので、リーバイス501でギリギリの裾幅（W31で20cm）になります。

もし購入時のレングスが長い場合はロールアップして穿いた方が良いかについてですが、実は874のサイド脇割のロック糸が白色なので悪目立ちしてしまいます。個人的にはお直し屋さんでハーフクッション〜1クッションの長さで裾上げしてもらい、新品時と同じタタキ処理で仕上げてもらうかなと🤔

 

 

 

 

 

アメカジオヤジの綺麗めワークパンツコーデ

それではアメカジオヤジの筆者が超定番ワークパンツのディッキーズ874をどう着こなすかについて、ニーズの有無に関わらず毎回お約束なので検証していきます笑。まず合わせる靴はいつもなら革靴を合わせていますが、このブラック874に革靴を合わせると重たくなりすぎるので白スニーカーをチョイスしました。

ちなみに筆者が画像で履いている白スニーカーは、過去記事でもご紹介したバンズのシボレザーバージョンのオーセンティックになります。もちろん白スニーカーであればキャンバス素材でも問題ないかと思いますが、レザースニーカーになると俄然アダルトな雰囲気が出せますのでオススメです！

そしてトップスは最近パンツにタックインするスタイリングが多かったですが、少しでも白の面積を増やしてブラック874の重たさを軽減したいので白Tシャツをタックアウトして合わせました。さらにオフホワイトがベースのLLビーンBOTE&TOTEを持つことで、白の面積を増やして春っぽさを演出したつもりです☘️

 

 

 

 

 

そしてインナーのTシャツをタックアウトして着るなら、ショート丈のデニムジャケットより断然ミドル丈のトップスの方が相性が良いのでは？と考えコーデしてみました。まずはミリタリージャケットのコーデですが、オリーブグリーンとブラックを組み合わせがラギッドすぎて季節感が全然出ません💦

逆に春の季節感を出すべくオフホワイトのカバーオールを合わせてみましたが、それはそれでモノトーンコーデみたいになってしまうので季節感が全く出ない結果になりました笑。そこで筆者が最も気に入ったコーデが色落ちしたデニムのカバーオールとブラック874の組み合わせになります。

実は色落ちしたデニムのカバーオールに合わせるパンツとなると、ウールスラックスやデニムパンツくらいしか洒落て見えません。その点ブラック874のほど良い太さ&ダークカラーとボリュームのある色落ちデニムカバーオールとの相性が想像以上に良かったのが今回の一番大きな収穫でした！

 

 

 

 

 

 

 

追記：洗濯後の縮み検証とクリースの入れ方

購入後にクリースの入った新品状態のまま遊びに穿いていってしまった筆者ですが、せっかくですので初洗い後の縮みとクリースの入れ方について追記していきます。まずディッキーズ874に使われているのはT/Cツイルと呼ばれるポリエステル65%コットン35%の通気性と耐久性に優れた生地になります。

筆者の経験上ポリ混なので縮みはほとんど発生しないと予想していましたが、こちらは完全に予想通りでした。ディッキーズ874は40℃のお湯で初洗濯し天日干しで乾燥後も1mmすら縮まなかったので、もし874の購入を検討されている読者さんはメーカー公表のサイズ表の数値を参考に選べば問題ありません！

ちなみに筆者はオシャレ着用中性洗剤を使って初洗いを施行しましたが、ブラック874は黒い染料が洗濯水に出てきてしまいます。ベージュ874であれば他の洗濯物と一緒に洗濯機で洗って問題ないかと思いますが、カラー物874に関しては色移りのリスクを考慮して単品で手洗いすることをオススメします。

 

 

 

 

 

そして洗濯＆乾燥後のディッキーズ874のクリースについてですが、実は完全には無くなっておらず60〜70%くらい折り目が残っています。よってディッキーズ874に再度クッキリとクリースを入れ直す際に残った折り目がガイドラインとなるのでアイロン掛けがしやすかったことをご報告します！

ちなみに先述の通りT/Cツイルには化学繊維（ポリエステル65%）が含まれているので、直接アイロンを当ててしまうとテカリが出る可能性があります。よって筆者の場合、薄いハンカチをディッキーズ874の上に置いてからアイロン掛けすることで直接アイロンに触れないよう工夫しております。

またベージュやグレーとは違い、ブラック874はホコリなどの小さなゴミ汚れがめちゃくちゃ目立ちます。そこで100円ショップで購入したカーペット掃除用のコロコロローラーでホコリ汚れを除去しましたが、ブラック874の購入を検討している方にはマストアイテムだと感じましたのでご参考まで🤗

 

 

 

 

 

超定番ワークパンツのディッキーズ874まとめ

と言うことで今回はアメカジの超定番ワークパンツ、ディッキーズ874のサイズ感と大人コーデについて書いてきました。サイズ感に関してはメーカー公表のサイズ表通りのフィッテングで、リーバイス501のW31がジャストな筆者が874のW31をAmazonで購入して見事にジャストフィットでした！

またUS ARMYチノの40sの極太ドカンシルエットや50sの少しテーパードしたシルエットとは違い、太ももは細めで広い裾幅に向かって膝下ストレートなのでフレアに見えるシルエットが新鮮でした。そしてセンタークリースの有無に関しては、筆者としてはクリースを入れて上品に穿きたいと考えています。

最後にコーデに関してですが、今回購入したブラック874の場合はホワイトアイテムを多く取り入れて、ブラックパンツの重い見た目とのバランスを取れば思ったより上手く着こなすことができます。特に色落ちしたデニムカバーオールとの相性がめちゃくちゃ良かったのが個人的な新発見でした。以上です！