ユニクロも作るビッグシルエットのパンツ
数年前に若者の間で発生したビッグシルエットのブームですが、今年に入っても終わる気配が全くありません。街中で見かける若者は男女ともにダボっとしたサイズのスウェットやパンツを選んでファッションを楽しんでいます。
もちろん我々オヤジ世代が若者と同じように上下ともビッグシルエットのアイテムを着てしまうと、ただのパジャマか部屋着にしか見えないことは言うまでもありませんし、見ていて痛々しいでしょう…笑。
もしオヤジがビッグシルエットのアイテムを取り入れるとしたら、レングスをノークッションに調整すれば洒落て見えるワイドパンツの方が難易度は低いかと思います。そんな中、ユニクロで発見したのが我々世代には超懐かしいアイテムであるペインターパンツです。
1990年代に発生した第一次古着ブームの頃はヴィンテージのペインターパンツも人気が高く高値で取引きされてましたが、現在のヴィンテージ界はリーバイス1強となってしまいペインターパンツはそこまで注目されていません。
しかしビッグシルエットを好む若者たちに注目されることでペインターパンツの人気が復活しました。実はアメカジオヤジとしてはジーンズだけでなく他のアメカジアイテムにも日の目を浴びてほしいと考えていたので、この人気復活は非常に喜ばしいことです!
と言うことで今回はユニクロも作るほど人気が高まっているペインターパンツについて書いていきます。と言ってもユニクロ品ではなくヴィンテージや古着のペインターパンツについて書いていきますので悪しからず😅
まだお買得なヴィンテージのデニムペインター
ではヴィンテージのデニムペインターパンツの相場について見ていきますが、25年以上前の第一次古着ブームの頃と比べてほとんど値段は変わってません。もちろん40s以前のLeeやボスオブザロードのような超レアな個体は見つかったとしても高額すぎて手が出せないでしょう。
しかしSWEET ORRやCARTERSといったアメカジ古着愛好家の間でまあまあ名前が知られているワークブランドのペインターパンツであれば、40〜50sのヴィンテージ品がノーダメージかつ色残りがしっかりした個体でも4〜5万円で買えてしまいます。
もしこれが同じ年代のヴィンテージリーバイスのデニムだったら、確実に一桁違ってくるでしょう。そう考えると、いかにヴィンテージのデニムペインターパンツがお買い得なアイテムであるかが分かります。
出典:REX ONE
このデニムペインターパンツ、実はお洒落に着こなすのが難しいアイテムだったりします。リーバイスのヴィンテージジーンズは穿くだけでサマになるのが魅力ですが、ことペインターパンツはそう簡単にいきません。
まずサイドに入った白いトリプルステッチが目立ちラギッドに見えるだけでなく、極太なストレートシルエットがどうしても野暮ったく見えてしまいます。これが少しでもテーパードが掛かっていたら、もう少し見え方も違ってくるのでしょうが。。
また色落ちしたデニムペインターパンツの場合、ジーンズのようにヒゲが入らない上に太もも部分がメリハリのある色落ちにならないので、ぼんやりした印象になります。やはりペインターパンツを取り入れるのは無理か、と諦めかけましたが…。
オキドキで見つけた白いペインターパンツ
先日私がリペアで預けたヴィンテージデニムを引き取りに渋谷のオキドキへ訪問しましたが、その時目に飛び込んできたのが大量の白いペインターパンツたち。実は難易度の高いデニムペインターの替わりに白いペインターを探していたのです。
オキドキのオーナー曰く、「今若い子たちの間で白いペインターパンツが流行ってるんですよ」とのこと。もちろん40代半ばの筆者が若者の流行なんて全く知りませんでしたが笑、私も探していたのでまさに渡りに船ってなもんです!
オキドキでは80〜90sのカーハートとディッキーズを中心に買い付けしており、その中にはUSA製もあればホンデュラス製もあったりと様々です。アメカジオヤジの筆者としては、もちろんUSA製のマイサイズを掘り出したいところです🇺🇸
しかもコンディションの良い個体ばかり買い付けしており、中にはデッドストックもチラホラ見かけます。さらにデッドストックなのにカーハートが11,000円でディッキーズが5,500円と激安や価格設定なのもビックリです(2022年時点)。
ちなみに画像上左の赤丸で囲っているのはカーハート100周年記念モデルのタグです。カーハートの創業は1889年なので、100周年モデルは1989に発表されたモデルということになりますが、特にレアでもないらしく価格も通常モデルと変わりません😂
今回はこれらの白ペインターパンツの中からマイサイズのディッキーズを発見したのでお持ち帰りしました。もし私と同じように白ペインターをお探しの方は、激安価格で販売しているオキドキにチェックしに是非とも行ってみてください!
デッドストックで購入した80sディッキーズ
こちらが家に連れて帰ったディッキーズの白ペインターパンツになりますが、嬉しいことに紙フラッシャーの付いた1980年代のUSA製デッドストック品になります。とにかく白いワークウエアは汚れが目立つので、できる限りミントコンディション品を選びたいですね。
そんな中マイサイズのデッドストック品と出会えたのはラッキーでしたが、その上6,600円というメキシコやホンデュラス製の現行品と変わらない価格設定なんだから買わない理由はありません。
ちなみにディッキーズの生産国は右フロントポケット裏面のスレーキに記載されています。また生産された年代については、80sの場合タロン42ジッパーが使われているのですぐに判断がつきます(90s以降はディッキーズオリジナルジッパーに変更)。
左:カーハート、右:ディッキーズ
ペインターパンツと呼ばれるパンツのディテールとしては、サイドに付いたハンマーを引っ掛ける為のハンマーループと刷毛や筆を入れるツールポケットが付くのが見た目で特徴的なポイントになります。
デニムペインターの場合、パーツを取り付ける為にホワイトステッチが多用されることでラギッド感が増してしまいます。しかし白ペインターの場合はステッチカラーが同色なので悪目立ちせず白スラックス感覚で穿けます!
参考までにカーハートとディッキーズのシルエットの違いを比較しましたが、カーハートの方が股上が深くシルエットも太いです。私はキレイめに白ペインターパンツを穿きたかったのでディッキーズを選択しました(画像下)。
アメカジオヤジの白パンツコーディネート
実はアメカジ古着に戻ってきてからホワイトデニムはあまり穿かなくなりましたが、その理由は大好きなデニムジャケットとの相性がそこまで良くないから。ホワイトデニムを合わせるならオリーブグリーンの軍パンを選びます。
またデニムジャケットにはそこそこボリュームのあるパンツの方が全体のバランスが取れるので、白パンツも脚にフィットしたホワイトデニムではなく太いパンツを選べばデニムジャケットと相性が良くなると考えました。
逆にホワイトデニムはアーミージャケットやサファリジャケットのような襟のついたトップスに合わせると、脚のラインが綺麗に見えるシルエットとホワイトカラーが持つ清潔感から非常に上品なコーデに纏まると思います。
ゆったりシルエットのロングコートに太めなシルエットの白ペインターパンツとデニムジャケットを合わせたコーデを組んでみましたが、上下のバランスが取れただけでなく色目に春夏らしさが加わり爽やかなコーデに纏まりました。
画像上はミルクパンツことUS NAVYフードハンドラーパンツを合わせていますが、古い年代のモデル特有の全くテーパードが掛かっていない土管シルエットなので若干バタ臭く見えますね。。
その点、80sディッキーズの白ペインターパンツは嬉しいことに若干テーパードが掛かっているので、センタークリースを入れてダブル風にロールアップすれば白スラックスっぽく綺麗めに穿くことができます。これは今シーズン活躍してくれる予感がします。
人気が復活したペインターパンツまとめ
と言うことで今回は、ルーズフィットブームで人気復活したペインターパンツについて書いてきました。ペインターパンツと言えばデニム生地やヒッコリーストライプ柄が定番ですが、筆者のオススメは春らしい季節感もあり綺麗めコーデに使えるホワイトカラーです!
また今回購入した80sディッキーズの白ペインターパンツはデッドストック品だったので、幸いにも気になる汚れもありせんでした。しかし古着で綺麗な個体を探すのは一苦労だという方は、無理せず現行の新品を購入するのもアリかと思います。
この白ペインターパンツはセンタークリースを入れることで白いコットンスラックスに見えるので、アメカジコーデに加えることでドレス感を与えてくれます。しかも古着でも現行品でも6,000円前後で買えますので、気になる方は気軽にチャレンジしてみてください。以上です!
コメント
ペインターパンツと言えば(私にとってはですが、)ヒッコリー・ストライプのイメージでしたが。ホワイトも新鮮で良いですね。
kojiさん、こんにちは。
ヒッコリーストライプのイメージでしたか!
私はデニムのイメージですね(^^)
白ペインター使えそうな予感です!!
クリースとロールアップで古いペインターパンツとは思えないほど上品になってますね!私もアイロン引っ張り出してこようかな。。
くまさん、こんにちは。
実は自分でクリースを入れたのではなく、デッドストック状態の時点でクリースが入るよう折り畳まれてただけなんです笑(^_^;)
でもキレイ目なパンツに見えますので是非!