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やっと手に入れたヴィンテージバブアー縦型4ポケット初期モデルのビデイルジャケット

アウター

これまで4着購入したバブアーの定番モデル

かれこれ23年前、渋谷にあったアメカジのセレクトショップ「ラブラドールリトリバー」で初めてバブアーを購入しましたが、それからバブアーを着ない年はないほど愛用してきました。当時はまだバブアーを着ている人は僅かしかいなかったので、オヤジっぽい見た目と臭さは理解されない時代でした💦

ちなみに当時正規輸入の新品バブアーはアウトドアショップのA&Fカントリーでしか買えませんでしが、2022年現在では多数のバブアー専門の路面店が出店しています。さらに様々なセレクトショップが別注モデルをリリースしており、秋冬になればバブアーを着た若者が街に溢れるほど人気を得ています!

あの臭いバブアーを着ても街中を大手を振って歩けるなんて20年前にはとても考えられなかったですが、バブアー愛好家としては気兼ねなく着られるので何とも嬉しい状況です。そんな筆者のバブアー購入履歴ですが、ビデイル4着・ビューフォート3着・ソルウェイ・バーレー・インターと合計10着も買ってました笑。

 

 

 

 

 

バブアーには素敵なモデルが多くありますが、その中でも一番人気の定番モデルなのがビデイルジャケットで間違いないでしょう。その人気の理由は何と言ってもコーディネートしやすいヒップまでの着丈と、背面に装備されたサイドベンツが見た目のアクセントになるのも人気の秘訣かと考えます。

画像のビデイルジャケットは筆者が最も長く所有したスリムフィットモデル(ビデイルSL)になりますが、ほど良い着丈の長さのおかけでカバーオールやミリタリージャケットのように単品でも使えます。もちろんジャケットの上に重ね着してアウターとしても活用できるので、秋〜冬まで着られます!

そんな優秀アウターのビデイルジャケットですが、フィット感の好みが変わったのと金欠が重なったので数年前にメルカリでサヨナラしてしまいました。そしてこの度ビデイルジャケットがヴィンテージの個体で久しぶりに筆者のワードローブに舞い戻ってきたので、現行品との違いを含めてチェックしていきます。

 

 

 

 

 

乗馬用として登場したビデイルJKTの歴史

出典:Pinterest

まずはビデイルジャケットの歴史について見ていきますが、ビデイルは乗馬用ジャケットとして1980年に誕生したモデルで42年の歴史があります。ご存知の通りバブアーは今から120年以上も前の1894年に創業していますから、その中でビデイルは比較的若いモデルになることが分かります。

ちなみにビデイルと双璧をなす人気モデルのビューフォートジャケットですが、ハンティング(狩猟)用モデルとしてビデイル誕生3年後の1983年にデビューしております。筆者もビューフォートを3着購入してきましたが、テーラードジャケットやスーツの上に着るのに丁度良い着丈なのが人気の秘訣かと。

また乗馬やハンティングは英国貴族が嗜むスポーツであることから、イギリス王室のエディンバラ公、エリザベス女王、チャールズ皇太子の3名から英国王室御用達の証であるロイヤルワラントが授与されているのは有名な話です。残念ながら今年エリザベス女王が他界されたので、今後は2ワラントに戻るそうです。。

 

 

 

 

 

出典:ヤフオク!

バブアーがロイヤルワラントを授与されたのは1979年にエディンバラ公から認定されたのが最初になりますので、通称1ワラントタグは1979年製から付けられます。その後1982年にエリザベス女王から認定されて2ワラントになりますので、1ワラントの時代はわずか4年の短い期間しか作られませんでした。

その後1987年にチャールズ皇太子が認定することで現在も使われている3ワラントタグに変更されます。先述の通りビデイルジャケットは1980年に誕生したモデルになりますので1ワラント〜3ワラント全ての個体が存在することになります。とは言え1ワラントの個体は非常に少ないので、そう簡単に見つかりませんが😅

実は1ワラント〜3ワラントはタグ以外の見た目は全く同じなので、コンディション重視の方には年式の新しい3ワラントがオススメです。私が今回購入した個体は1988年製の3ワラントになりますが、一応このタグまでを「ヴィンテージバブアー」と定義するのが現在の古着業界の定説となっています(画像2枚目)。

 

 

 

 

 

 

 

4ポケットビデイルの2022年時点の相場

それでは4ポケットビデイルジャケットの相場を見ていきますが、最初にお伝えしておくと大人気のスペイソルウェイジッパー以外のヴィンテージバブアーは総じて高騰しておらず5万円以内で購入可能です。ただし人気は不明ですがレアなだけでプレミアム価格になっているロングショアマンは例外ですけど笑💦

よって4ポケットビデイルの最初期モデルに当たる1ワラントの個体であっても、5万円前後もあれば見つけることができます。ただし現存する個体数が圧倒的に少ないので、サイズやコンディションが理想的な個体に出会える確率は非常に少ないです。。その点2ワラントの方がヤフオクやメルカリで散見できます。

この2ワラントは1ワラントよりも長い5年間製造されていただけでなく1ワラントより後年のモデルになるので、残存する個体は結構多いと古着屋巡りをしていて感じます。特にヴィンテージ古着に特化した古着屋じゃなくても、若者向けのレギュラー古着をメインに扱う古着屋でも見つけられるほどです。

 

 

 

 

 

そして3ワラントの4ポケットビデイルですが、正直コンディションとサイズで相場が大きく変わってきます。またここ数年の若者による古着ブーム&バブアーブームの影響で相場が上がり、3年前であればセカストで2万円台で買えた3ワラントが2022年現在では4万円前後まで高騰しています(画像1枚目)。

ちなみに筆者が購入したのはヤフオクで何週間も売れずにいた個体になりますが、売れない理由は45,000円という価格設定が高いと感じられたからだと推察します。しかもネット通販でバブアーを購入する際の最大の注意点は、あの特有の臭いをチェックできないことなんです。

とは言えここまでオイルが残ったコンディションの良いマイサイズの4ポケットビデイルと出会えるチャンスはそう簡単に無いと判断したので、多少高くてもいいやとポチりました。そして届いたビデイルは悲しいことに臭かったので天日干しを数日実施しましたが、残念ながら多少マシになったレベルです😂

 

 

 

 

 

ヴィンテージビデイルのディテールチェック

ここではヴィンテージバブアーの4ポケットビデイルジャケットのディテールをチェックしていきます。まず始めに現行ビデイルと違う点をお伝えしますが、パッと見てすぐに分かるのが胸ポケットが現行モデルのような斜めスラッシュポケットではなくフラップ付きの縦型ポケットになっている点かと思います。

一歩間違えると工事現場で着られている所謂ドカジャンみたいなデザインに見えますが笑、良く言えばカバーオールやジャングルファティーグジャケットのようなラギッドなデザインにも見えます。正直斜めスラッシュポケットの方が使い勝手も良いですし、ポケット内がウール仕様なので保温性も高いです。

この縦型4ポケットビデイルは基本腰ポケットにしか手を突っ込めないですが、パッと見でヴィンテージバブアーだと分かるデザインが所有満足度を高めてくれます!ちなみに胸ポケットのフラップにはボタンが付かず小物を入れると無くしてしまう可能性がえるので、あまり機能性が高いとは言えません💦

 

 

 

 

 

続いてビデイルジャケット特有のディテールと言えばリブが備わった袖口になりますが(他にはバーレーもリブ付き袖を採用)、このリブのおかげで袖口から冷たい風が入ってくるのを防いでくれます。ただし着脱する際に袖口が引っかかって煩わしいのと、リブのせいで袖がずり上がってきてしまいます

さらにヴィンテージバブアーあるあるの悩みとしては、袖裏の化繊生地に貼られたコーティング材が経年劣化によりボロボロに剥がれ落ちてしまう点になります。4ポケットビデイルが届いて家で試着すると「何か細かいゴミが落ちてくるなぁ?」と思って裏返したら、袖裏がこんなボロボロな状態に…(画像2枚目)。

心配になって古着仲間に聞いてみたら、ヴィンテージバブアーにも精通するオルネカルネさんより「その症状は古いバブアーによくあるので心配ないですよ!」との回答をいただきました。その後暇さえあればコーティング剤を指で摘んで剥がす作業を2〜3時間やって、着ても剥がれない状態になりました😅

 

 

 

 

 

ヴィンテージバブアーのサイズ感とコーデ

右:4ポケットビデイルジャケット
左:現行ビデイルジャケット

ここでは気になる4ポケットビデイルジャケットのサイズ感について書いていきます。まず始めにヴィンテージバブアー全体に言えることは袖丈が短めな設定であることです。2年前に購入してバーレーはサイズ42のXLサイズにも関わらず、178cmの筆者で袖丈がギリギリジャストサイズというレベルです。。

それを物語るように2000年代以降の現行ビデイルジャケットと比較してみましたが、身幅に関してはほとんど同じでしたが袖丈は明らかに現行モデルの方が長く感じました(画像1枚目)。また残念ながら4ポケットビデイルは袖丈がやや足りないので、袖口のリブがはみ出して見えているのが分かります。

しかしリブが見えてしまっても心配することはありません。何故ならバブアー発祥の地のイギリス人は大柄な体型の人が多いので、彼らが着るともちろん袖丈はツンツルテンになっています笑(画像2枚目)。所詮はアウトドアウェアですので我々日本人も細かい所は気にせず、男前に着こなしたいですね!

 

 

 

 

 

出典:マイナビニュース(FNS27時間テレビ)

そして4ポケットビデイルジャケットのコーデですが、特に何も考えず現行ビデイルと同じ感覚で着てもらえば問題ないと感じました。しかし問題は色選びで、4ポケットでネイビーを選んでしまうとビートたけしが扮する鬼瓦権造が着ているドカジャンみたいに見える危険性が高いことはお伝えしておきます😂

やはり4ポケットビデイルにおいても定番のセージ(グリーン)を選ぶ方が無難ですし、逆にセージを選ぶことでミリタリージャケットのような雰囲気が得られてコーデがしやすくなります。さらに合わせるパンツも選択肢が広くなり、チノパン・グレースラックス・デニムパンツと何でも好相性です!

参考までに筆者の4ポケットビデイルコーデ画像を掲載しましたが、洒落て見せるのが難しいチノパンを合わせてもヴィンテージバブアーの熟れた雰囲気のおかげでそこそこ洒落て見えるから不思議です!また着丈の長いバブアーと比べてみると(画像3枚目)、短丈のビデイルの方が軽快に見えますね。

 

 

 

 

 

 

 

やっと手に入れた4ポケットビデイルまとめ

と言うことで今回は数年ぶりにワードローブに復活したの縦型4ポケット初期モデルのビデイルについて書いてきました。ヒップまでの着丈が短めなビデイルはジャケット感覚でカットソーの上に着ても良し、アウター感覚でジャケットの上に着ても良しと幅広く活用できる優秀アウターだと再確認できました。

また縦型4ポケット初期モデルの相場はロイヤルワラントの数に関係なく4〜5万円で購入できます。その中でも3ワラントの個体はヤフオクや古着屋でもそこそこ流通しているので、2022年時点であればコンディションやサイズを吟味して選べますが、いつプレ値になるか分からないのでお探しの方はお早めに🤗

さらに4ポケットビデイルのオススメカラーですが、個人的には定番のセージを強くプッシュします。やはりデザインがほぼドカジャンですので、ネイビーを選ぶとコーデが難しいかなと。。最後に私がヤフオクで購入した個体は臭かったので出来れば古着屋で現物の臭いを確認してからの方が安心です笑。以上です!

コメント

  1. 大峠ライオン より:

    バブアー、というよりオイルドジャケットは臭いと保管の面倒さで挫折しました…家族がいると、特に女性陣には大不評でした。

    過去に偶然フィルソンイタリーのオイルドマウンパをセカストで7000円という激安で手に入れ、徳島のボーイズマーケットがバブアーで推奨しているオイルを飛ばす方法の洗濯&乾燥機行きを企てて納屋にビニールで包んで隠していましたが、臭いで次の日バレて泣く泣く手放しました。

    今思えば見た目も色味もかっこよかったですが、洋服にかなりうるさい友人や先輩たちも顔をしかめる7000円も納得の臭いでした笑

    ですので今は、ナナミカのコットンゴアを着ています
    あと、どうやらバブアーにはヨーロッパ限定で流通しているゴアテックス仕様の製品もあるようです。日本では検索してもほぼ出てこず詳細も不明ですが生産国がイングランドならかなり欲しいです!

    • masagonia masagonia より:

      大峠ライオンさん、こんにちは。
      私は自分だけのクローゼットにバブアーを収納しているので文句を言われませんが、その代わり他の服が臭くなります笑(^^;;
      今後バイクを購入したら車庫を造る予定なので、バブアーの保管は車庫に移動しようと考えています!

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