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カーゴパンツ比較、フランス軍M-47とアメリカ軍M-65

パンツ

1月も残すところ2日。早く春物の服が着たくてソワソワし始めている私です笑🌸

春物のトップスは冬物のアウターと違いショート丈の物が多いので、太めのパンツでバランスを取るのも面白いですよね。

太めのパンツですぐに思い出されるのが所謂「軍パン」と呼ばれるカーゴパンツやチノパンになるかと思いますが、今回はヴィンテージのカーゴパンツについて考察します。

 

 

 

 

 

名作と呼ばれるフランス軍M-47

https://rsandss.theshop.jp/items/16480436

学生時代はアメリカ古着一辺倒だった私、実はヨーロッパ古着の知識が全くと言っていいほど無いのであります。。

そんな私ですから、名作と呼ばれるカーゴパンツ「フランス軍M-47 フィールドパンツ」を所有したことはもちろんありません…がしかし、世界的に「名作」と呼ばれているフランス軍M-47フィールドパンツのことを気にならない訳がない!

このM-47パンツ、見た目の特徴は極太のストレートシルエットと裾部分に付いたアジャスターで、裾を絞って穿くことも可能です(絞って穿いてる人見たことないけど)。

 

 

 

 

 

https://rsandss.theshop.jp/items/16480436

写真下のようにくるぶし丈を軽快に穿くのが洒落て見えますが、実は日本人にジャストサイズなM-47の個体ってなかなか出てこないんです😅

ちなみに名作と呼ばれる所以は…

①フラップ裏や股の当て布、ポケット裏地のパイピングなど細部まで拘った作り込みの良さ
②マルタンマルジェラがM-47を裏返しにして再構築し、自らのショーで使うほどのデザイン性の高さ
③コットン100%の生地なので使い込んだ時の経年変化が楽しめる

と言った理由から名作と呼ばれて久しいのでしょう。

 

 

 

 

 

M-47前期・後期モデルの違い

前期・後期モデルのディテールの差についてはユーロミリタリーが強い古着屋の商品紹介HPにお任せするとして、こちらでは生地とシルエットの違いについてだけをフォーカスします。

まず生地ですが、前期モデルが分厚いコットンツイル生地(写真上)なのに対し後期モデルではヘリンボーンツイル生地(写真下)に変更されます。また相場に関しては前期・後期モデルとほとんど変わらない印象。どちらかと言うとコンディションとサイズで価格が上下しています。

大きめサイズの個体が多いM-47の中で、日本人にジャストサイズの21(フランス軍の旧式サイズ表記で、前の数字がレングス・後方の数字がウエスト)だとデッドストックで3万円代後半の値を付けたりします💸

 

 

 

 

 

https://zabou.org/2017/08/07/163009/

またシルエットにも違いがあるようで、極太ストレートシルエットの前期モデルに比べて後期モデルは裾に向かってややテーパードしたシルエットに変更されています。

ちなみに写真左が前期モデルで右が後期モデルですが、実際に同じサイズで穿き比べてみないと見た目ではあまり分からないですね😅

気になる相場はサイズにもよりますが、ユーズド品で15,000〜、デッドストックになると25,000〜になります。私のイメージする「軍パン」としては非常に高額ですが、世界的な名作でタマ数も年々減ってきているので仕方ないところですね。

 

 

 

 

 

手軽に買えるアメリカ軍M-65パンツ

M-47から話は移り、続いてはアメリカ軍のUS ARMY M-65フィールドパンツへ。

こちらは名前の通り1965年にアメリカ軍に採用されたパンツでベトナム戦争真っ只中の時代に作られました。ちなみにM-65フィールドジャケットと対をなすパンツになります。

また極寒時にライナー(写真下)を取り付けられるようシルエットは極太ストレートになっております。しかしM-65は膝にアクションプリーツが入っている為、残念ながらM-47のようなストンと落ちる綺麗なストレートシルエットにはなりません。

 

 

 

 

 

また使われている生地はM-51時代のコットン100%ではなく、コットン50%ナイロン50%の混合生地(時代によってはナイロン50%レーヨン50%)になります。耐久性の面では混合生地の方がもちろん上なのですが、穿き込んでいった際の雰囲気はフランス軍M-47に軍配が上がりそうです💦

しかしディテールに関してはM-65も負けておらず、全てのポケットにフラップ・ウエスト調整の為のサイドアジャスター・裾のドローコード・脚が負傷した際の止血用ストラップまで装備されております!

ちなみに豆知識ですが、私の個体は60sの初期モデルなのでシルバージップ(写真下)を搭載してますが、70sに入るとブラス(真鍮)ジップに変更されます。またシルバージップはヴィンテージリーバイスであれば501ZXXや551ZXX、505bigE初期モデルに搭載されるスコービル社のグリッパージッパーだったりします!

 

 

 

 

 

https://zabou.org/2017/07/11/162025/

実際に穿いたイメージがこちら。M-47と同じ極太ストレートシルエットなんですが雰囲気は思ったより違います(後ほど比較画像出します)。先述の通り膝のアクションプリーツのおかげで可動性は良いのですが、見た目的には膝周りの生地がもたついて見えます。

また腰ポケットのフラップは見た目としては個人的に好みなんですが、実はポケットに手を入れる際に邪魔だったりします。やはりフランス軍M-47の評価に勝てない理由が、こうやって比較すると少しずつ分かってきますね😅

ちなみに気になる相場はバラツキがあり、メルカリやヤフオクなどのC to Cだと中古で5,000円前後、古着屋だと〜10,000円で購入できるのでM-47に比べるとお手頃価格で手に入ります(2020年1月時点で2022年11月では2万円前後が相場です)。

 

 

 

 

 

M-47とM-65の着用画像を比較

https://zabou.org/2017/07/11/162025/

左がフランス軍M-47前期モデルで右がアメリカ軍M-65ですが、このように直接比較してみるとシルエットの太さはほとんど変わりません。またラインの美しさは先述したようにM-47のストンと落ちるストレートシルエットの方が綺麗に出ているのは一目瞭然👀

細部に目を向けるとサイドポケットの大きさにも違いがあり、極太シルエットにはポケットが大きめなM-47の方が好バランスに見えます(もちろん好みの問題ですが)。更にM-47はフラップレスポケットのおかげで腰回りもスッキリして見えます。

M-65はフラップだけでなくボタンを留めるための雄ボタンが見えてしまうのでスッキリ感では一歩及びません。ただし、どちらのパンツも何重にも折り返して厚めにロールアップすると重く見えてしまうので、なるべくジャスト〜ちょい長めレングスの個体を探したいところです😌

 

 

 

 

 

仏軍M-47と米軍M-65の軍パン比較まとめ

今回はフランス軍M-47とアメリカ軍M-65を比較してきましたが、結論から言うと極太シルエットが欲しいだけならM-65でも充分です。しかし美しいストレートシルエットやエイジングを楽しめるコットン100%の生地、そして「世界的名作」を所有する喜びを感じたいなら断然フランス軍M-47に軍配が上がります。

あと極太シルエットが苦手だけど古着のカーゴパンツを狙っているのであれば、近年作られたアメリカ軍(US ARMY)の古着がオススメです(写真右)。ちなみに私の所有する個体は古着屋で一般的に出回っているロスコ社製のリップストップ生地のモノで、3,800円くらいで買いました。

かなりテーパードの効いたシルエットなので、クラシコ系ファッション出身者の方であればGTA「TWISTED」と同じ感覚で穿けますので、華奢なデザインのローファーやスリッポンにも違和感なく合わせられます

極太シルエットのカーゴパンツですとバランスを取る為に靴にもボリュームが必要になったりと、テーパードパンツより着こなしの難易度が上がりますので、こちらのカーゴパンツは入門編にオススメです。と言うことで、私も欲しいM-47は購入したら改めてレポートします。以上です!

 

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