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まだお手頃に購入できるオススメのミリタリーウェア、US ARMY M-43HBTジャケット

トップス

ヴィンテージの雰囲気を存分に味わえるHBT

ヘリンボーンツイル(以下HBT)…それは我々アメリカのヴィンテージミリタリー古着愛好家にとっては至高の生地であり、目指すべき頂点なのであります(大袈裟か笑)。このニシンの骨に似た縦縞の生地は、使い込んでいくと陰影が浮かび上がりHBT独特の雰囲気を味わえるのが魅力です!

しかし昨今の古着ブームの煽りを受けて、リーバイスのヴィンテージデニムだけでなくヴィンテージミリタリーも高騰してしまいました。ただでさえタマ数が少なくレアなアイテムであったHBTはジャケット・パンツ共に益々手が出ない価格帯になってしまいました。。

ちなみに画像のUSMC P-44HBTジャケットはまだ高騰する少し前に購入しましたが、レアモデルかつデッドストックだったのもあり7万円はしております。実はUS ARMY(アメリカ陸軍)に比べてUSMC(アメリカ海軍)の方がタマ数が少ないので、相場も高い傾向にあります。

 

 

 

 

 

その他のアメリカ海軍のHBTジャケットで代表的なモデルがUSMC P-41になります。このP-41はカバーオールのような3つポケットが付いたデザインとほど良い着丈のおかげで、カバーオール感覚で着られる人気の高いジャケットになります。

またP-41は「U.S.MARINE CORPS」と刻印が入った黒ラッカーのメタルボタンを装備しており、ヴィンテージミリタリーのディテールもしっかり楽しめます。しかし2024年現在の相場はコンディションが良ければ7万円前後しますし、普通の古着屋では簡単に見つかりません。。

そこでオススメしたいのがレアなアメリカ海軍ではなく、タマ数が多くて安く見つけやすいアメリカ陸軍のUS ARMY M-43HBTジャケットになります。と言うことで今回はM-43HBTジャケットの独特なデザインやディテール、サイズ感とコーデついて書いていきます。

 

 

 

 

 

2万円前後で良コンディションを見つけよう

まず始めに最も気になる相場について見ていきます。このM-43HBTジャケットはタマ数が非常に多いので、高円寺や原宿の古着屋巡りをすれば普通に遭遇できるレベルです。またタマ数が多いので必然的に相場も安く抑えられており、コンディションによっては1万円台で見つけることも可能です!

しかし我々のような見た目が小汚い40代オヤジがボロボロのミリタリージャケットを着てしまうと、服も中身も小汚く不潔感たっぷりに見えてしまいます。。そこでオススメなのが古着屋でコンディションの良いM-43HBTジャケットを2〜3万円台で探すことです。

多分に漏れず見た目が小汚い筆者ですが、少しでも小綺麗に見えるようミントコンディションの個体を必死になって探しましてた。ようやく見つけたのが名古屋の名店アーカイックで購入したデッドストック品ですが、そう簡単に見つからないですし値段も高くなるで読者の方にはオススメしませんが😅

 

 

 

 

 

なぜ古着屋で探すことをオススメするかというと、単純にUS ARMY M-43HBTジャケットはヤフオク・メルカリより古着屋の方が安いからなんです!先ほどヤフオクを検索したところ、襟がパンクした個体ですら3万円前後と強気の価格設定で出品している方ばかりでした(もちろん売れてませんけど笑)。

その点古着屋であれば、ほど良くエイジングしたノーダメージの個体が2万円台で見つかりますし、ネット通販と違って試着してサイズ感を確かめてから購入できるのも嬉しいポイントです。参考までに大阪の古着屋BORN IN N.Yで試着させていただいたM-43はノーダメージで2万円台でした(画像1枚目)。

さらにデッドストック品を購入した名古屋のアーカイックでは10着前後のM-43が置いてありましたが、どれもノーダメージで2万円でした(2022年時点の話)。どちらもヴィンテージ古着を得意とする古着屋ですがM-43は良心的な価格設定になっているので、気になる方はお店に行ってみてください!

 

 

 

 

 

 

 

M-43独特のデザインとディテールについて

ここではM-43HBTジャケットのデザインとディテールを見ていきますが、このジャケットでまず目に飛び込んでくるのが胸に付いた大型のポケットかと思います。また腰にポケットがなく胸の2ポケットだけなので、見た目としてははシャツジャケットのようなデザインになります。

この独特な大型胸ポケットにはマチが付いているので、スマホや財布までスッポリと収納可能です。またシャツジャケットのようなデザインのおかげで春や秋に一枚で着ても重たく見えず軽快に着こなせるのが、このM-43HBTジャケット最大のポイントかと考えます。

またHBT生地の色目ですが、実はアメリカ陸軍とアメリカ海軍では色の濃さが違うとアーカイックのオーナーから教えていただきました。実際に筆者が所有するUSMC P-44HBTジャケットと比べてみましたが、同じデッドストック品でも明らかにM-43の方が濃いグリーンであることが判明しました。

 

 

 

 

 

続いては40sのHBT時代にはお約束のディテール、インナーフラップこと通称ガスフラップが付いています(画像1枚目の赤枠)。通説ではドイツ軍の毒ガス攻撃から身を守る為のディテールだと言われていますが、このフラップで毒ガスが身体に廻るのを防げる訳がないので謎のままです…。

最後にチェックしておきたいディテールがボタンになりますが、M-43前期モデルがスチール製13スターボタンに対し後期モデルは尿素ボタンに変更されます(画像2枚目)。これはM-43HBTパンツでも同じですが、この黒ラッカーボタンが尿素ボタンに変わるだけで雰囲気は全くの別物になります💦

やはり陸軍でも海軍でもHBT生地には黒ラッカーのスチールボタンが一番似合いますし、USヴィンテージミリタリー愛好家の間でも人気が高いです。よって尿素ボタンの個体が多少安かったとしても、リセールを考慮すると多少高くても13スターボタンの個体を購入されることをオススメします。

 

 

 

 

 

大きめなサイズ感と個体差に注意が必要

それではファッション面で最も大切なサイズ感について見ていきますが、M-43HBTジャケットのサイズ感は他のミリタリージャケットよりかなり大きめであることを最初にお伝えしておきます。画像では178cm標準体型の筆者がサイズ36を着ていますが、やや肩が落ちているのが分かります。

サイズ36と言えば普通に考えたらS〜Mサイズ程度になりますが、このM-43の場合サイズ36は日本のLサイズ相当になります。よって身長170cm前後の方であればサイズ36でもかなりユッタリしたサイズ感になりますが、個体差があるので可能であれば試着して選んだ方が良いかと思います。

とは言え古着市場に出回っているM-43の中で最も多いサイズが36で、残念ながら34や40以上のサイズはあまり見かけません。そこで参考までに170cmガッチリ体型(左)と筆者(右)がそれぞれサイズ36を着た画像を掲載しましたが、私には袖丈や着丈が短いので170cm前後の方が合うサイズだと感じました。

 

 

 

 

 

そしてこちらが178cmの筆者がサイズ38を着用した画像になりますが、袖丈はかなり長めで着丈はアウターとして着るのにちょうど良い長さになっています。また身幅に関しては平置き採寸で60cmとかなりユッタリしていますが、個人的な感想としてはサイズ36と大して変わらない印象です。

ただしこの個体はデッドストックを一度洗剤で手洗いしただけのコンディションで、乾燥機を使っていないから袖丈が長いままの可能性が高いです。おそらく古着屋に置いてあるユーズド品は乾燥機が使われている個体がほとんどなので、この個体よりもっと着丈も袖丈も短いケースが多いでしょう。

どちらにしてもM-43HBTジャケットはサイズ感が大きいのとコットン100%で乾燥機の影響を受けやすく個体差が大きいので試着は必須かと考えます。現在コロナ第7波が絶賛流行中ではありますが、このM-43が気になる方は感染予防をしっかりして古着屋に探しに行ってみてください

 

 

 

 

 

インフルエンサーも愛用するM-43のコーデ

「同じセージグリーンのミリタリージャケットならどのモデルを着ても変わらないんじゃないの?」とお考えの読者さんもいるかと思いますが笑、コーデについては当ブログ記事のお約束コーナーになりますので今回もM-43HBTジャケットのコーデについて書いていきます😅

この2つの大きな胸ポケットが特徴的なデザインのM-43ですが、世界的にも人気が高く多くのファッショニスタにも愛用されております。筆者が崇拝するイタリアのファッショニスタであるアレッサンドロ・スクァルツィ氏も当然M-43を愛用しており、ホワイトパンツとスニーカーで軽快に着こなしています。

とは言えスクァルツィ氏のコーデをそのまま真似しても、我々日本人オヤジがやると「普通のアメカジおじさん」にしか見えないでしょう笑。ここはお約束のインナータックイン&革靴合わせで上品かつ大人っぽく纏めるのが、オヤジがミリタリージャケットを着こなす簡単なテクニックになります。

ちなみにインナーに着ているTシャツは最近購入した日本企画ヘインズのビーフィーになりますが、ハッキリ言ってめちゃくちゃ気に入っております!やはりキャンバーのポケットTシャツではオンスが高すぎてゴワゴワする一方、このビーフィーはB地区が透けづらい生地感と詰まったネックがインナー使いに最適だと感じました。

 

 

 

 

 

もう一つコーデはミリタリージャケットではお約束のドレス系アイテムとのMIXコーデになります。やはりラギッドなミリタリートップスとドレス系アイテムとの組み合わせは洒落て見えるし、筆者のようやファッション素人でも簡単に取り入れられるので、誰にでもオススメできるコーデになります。

一般的にミリタリー×ドレスコーデで使うトップスはジャングルファティーグジャケットが多いですが、あえてM-43を選ぶことで差別化に繋がると考えました。あっ、もちろんミリタリーウエアに興味のない方が見たら、どちらを着ても「同じグリーンのミリタリージャケット」にしか見えませんけどね笑。

参考までに画像のコーデで履いている靴はエドワードグリーンのウエストミンスターになりますが、ONスタイルで6足ローテーションをしているので10年以上オールソールせずに履き続けられています。やはり良い靴を複数揃えて大事履けば長持ちしますし、サスティナブルに繋がりますね🤗

 

 

 

 

 

 

 

オススメしたいM-43HBTジャケットまとめ

と言うことで今回は、まだお手頃に購入できるオススメのミリタリーウエア、US ARMY P-43HBTジャケットについて書いてきました。ここ数年で高騰してしまったヴィンテージ古着業界の中で、まだ2〜3万円台で購入できる数少ないヴィンテージミリタリートップスなので強くプッシュしました!

しかもヴィンテージの雰囲気を存分に味わえるHBT生地だけでなく、黒ラッカーの13スターボタンやガスフラップなどのディテールも楽しめます。さらにM-43独自のデザインが個性的な上、シャツジャケット風に軽快な雰囲気で着られるのも魅力の一つだと感じています。

ただしサイズ選びだけは注意が必要で、かなり大きめな作りなので170cm前後の方であればサイズ36をオススメします。とは言えコットン100%製のヴィンテージ品なので乾燥機による個体差がありますので、気に入ったサイズが欲しい場合は古着屋で試着して購入することを強く推奨します。以上です!

 

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