コレクションを終わらせる1着が欲しい

ヴィンテージ古着の世界に戻ってきてかれこれ10年、気が付いたら家のクローゼットには10着を超えるデニムジャケットが並んでいました。いやいや、50歳を越えたオヤジが土日にしか着られないのに、10着も所有してどうするのよ?笑。
しかし我々団塊ジュニア世代はキン肉マンの消しゴムやビックリマンチョコのシールを必死に集めた世代なので、どうしてもコンプリートしたくなる「癖」があるのは否めない。。話はデニムジャケットに戻りますが、筆者が現在所有するのはリーバイス507XXこと2ndは2着あります。


まず1着目は10年前の当時、WEGOに買収されてしまったDENIME(ドゥニーム)の実店舗でレジ奥に掛かってた個体。こちらはサイズ38で襟はパンクしていたものの、何とたった8万円で購入できたお気に入りの1着で、安かったのもあり気兼ねなく着られます👌
そして2着目は2019年にヤフオクで16.8万円で落札した、これまたサイズ38のノーリペアで色の濃い個体。当時はこのような個体がゴロゴロ出品されていましたが、ヴィンテージ古着に興味を持つ人が少なかったので、誰にも入札されずスタート価格で楽々ゲット笑。
2026年現在では1着目の個体で35〜40万円、2着目の個体で50〜70万円と高騰してしまいました。しかし今でも「所有欲を満たす最後の507XX」を探し続けている変態的な筆者ですが笑、ようやく色の濃さ・サイズ・価格の三拍子が揃った1着を購入したのでレビューします!
30年前に入手した濃紺革パッチが欲しい
※画像は筆者が所有するレミレリーフのレプリカです
何故最後の1着に濃紺2ndを選んだかと言うと、理由は大きく2つあります。まず1つ目は古着愛好家ならみんな欲しいであろう、濃紺でサイズ大きめの1stは見つけることはできても200万円を超えているので買うことは現実的に不可能な点です。
確かに30年前の第一次古着ブームの頃もタマ数が少なかったものの、当時はジャストサイズの36〜38が主流で20万円前後で買えました。逆に言えば30年前から大きめサイズの1stはタマ数が少なかったのもあり、2026年現在とんでもない相場になったのでしょう💸
よって筆者の狙いは1952〜54年までの1〜2年のみしか作られなかった、2ndの中でも初期の革パッチモデルに的を絞って探しました。実は30年前に高円寺の名店ハイライトで真っ紺の2nd革パッチを一度購入したことがあり、死ぬまでにもう一度所有したかったのです笑。
出典:ヤフオク!
出典:ACORN BUY&SELL VINTAGE
濃紺2ndを狙う二つ目の理由は、単純にデニムジャケットの中で一番好きなデザインが2ndだから笑。もちろん1stの方がバックルバックが付いていたりサイズアップしてきた時の雰囲気は素敵なのですが、ジャストサイズで着てもカッコいいのはまちなく2ndだと思います。
ちなみに178cm/68kgの筆者は長年サイズ38の2ndを愛用していますが、一枚でトップス使いはもちろんアウターの中にも着られるサイズ感が重宝しています。とは言え今回は最後の1着になるので、サイズは現代的にアップデートさせて40〜42で探しました。
まずは濃紺&革パッチの条件で探してみると、100万円以下で購入することは不可能だとすぐに分かりました。個人的にアンダー100万円で検討していたので現在の相場にビックリしましたが、何なら革パッチではなくても濃紺&サイズ40だと100万円は確実に超えてきます💸
ど、どうしよう…汗
足で稼いで見つけた未洗いハチノス個体



実は今回手に入れた未洗いハチノス個体に出会う前に、とある古着屋で販売していた真っ紺&革パッチ残存サイズ40の個体を130万円で購入するか本気で検討していました。しかし1ヶ月後に何故か違う古着屋で150万円に値上がりして販売されていたのです。。
まぁ革パッチが全く同じだったのですぐに分かりましたが、古着屋も生き残りをかけているので仕方ないのは理解できますが、残念な気持ちになりその個体は諦めました。そんな途方に暮れていたゴールデンウィーク終盤、何気なく訪問したサファリ高円寺1号店で突然の出会いが。
激しいハチノスの入り方といい、擦れていない箇所の色残りがリジッドデニムのような色味と毛羽立ちの無さ。この雰囲気は自分で着込んでも作れないですし、芸術作品に近い印象を受けた筆者は値札をそっと見ると、アンダー100万円に収まっているじゃないの。



また値札にはサイズ40と記載されていましたが、実際に着てみないと本当のサイズ感は分かりません。そこでTシャツの上から試着してみると、着丈・袖丈・身幅の全てに余裕がありました。さらに当日着ていたスウェットパーカーの上からでも普通に着られました。
実はこの個体が未洗いなのかは不明ですが、平置き計測した着丈が59cmと2ndでは相当長い部類に入るので、乾燥機にかけられていないのは間違いなさそうです。しかし肝心の革パッチは完全に欠損してしまっているのが心のどこかで引っ掛かり、その日は保留することに。。
しかし翌日もず〜っと2ndのことを考え続けて仕事も手がつかない状態になり笑、「革パッチが無い方が神経使わずに着られるのでは?」という回答を導き出しました。そして発見から2日後サファリ高円寺1号店に電話して、ネット通販の形式で無事購入に至りました。
手持ちの紙パッチサイズ38と直接比較


それでは手持ちのリーバイス507XX紙パッチモデルと、今回購入した革パッチモデルを直接比較していきます。まず色の濃さから見ていきますが、真ん中の濃い目の個体ですら青っぽく見えてしまうほど、今回の革パッチモデルは紺色とした色目をキープしています。
また紙パッチモデルは2着ともサイズ38で、濃い個体は38と評価された紙パッチも残っていたので間違いありません。そして気になるサイズ38の実寸は肩幅47cm・身幅はそのままの状態で図ると52.5cm、引っ張ると56cm・着丈57cm・袖丈59cmとなります。


ここでネット通販で購入される際に最も注意が必要なのは、背中上部に2ヶ所あるプリーツの影響で引っ張ると4cm近く身幅が広がる点です。何なら限界まで引っ張るとサイズ38でも身幅57cmまで広がりますので、身幅の数値をアテにするのはリスクが高いかと。。
そこでサイズ感の参考にしたい数値は、乾燥機の影響をあまり受けない生地横方向の数値である肩幅だと筆者は考えます。これまで筆者が見てきた平均的な2ndの肩幅の実寸は、サイズ36で45cm前後、サイズ38で47cm前後、サイズ40で49cm前後でしたのでご参考まで🤗



続いて革パッチモデルのサイズ40実寸をレビューしていきますが、平置き計測で肩幅49cm・身幅はそのままの状態で図ると56cm、引っ張ると59cm・着丈59cm・袖丈60.5cmでした。やはりサイズ38同様、2ndの身幅は引っ張るだけで3cmは伸びてしまいます。
また今回の未洗いと思われる個体を検証して分かったのが、乾燥機に入っていない2ndサイズ40の着丈は58〜59cmもあると言う点です。実は世に出回っている2ndはサイズが大きくても着丈56〜57cm前後の個体ばかりで、実際着るのにバランスを取るのが難しい…。
なので現在人気の高い「ハギ付き」と呼ばれるサイズ42以上のビッグサイズを選ぶ際、身幅が大きいのは当たり前として着丈がなるべく長い個体を探すことを強くオススメします。ハギの無い筆者のサイズ40ですら着丈59cmあるので、探せば見つかると思います。
革パッチのディテールを生でチェック



30年ぶりに手に入れた革パッチモデルの2ndですが、残念ながら革パッチが完全に欠損してしまっているのでディテールで確定診断をしていきます。まず生地の色味は501XX同様に革パッチ期のデニムは「ドス黒い」と表現されますが、この個体も多分に漏れず黒っぽいです。
続いて革パッチモデルの特徴であるフロントヨーク部のステッチですが、真っ直ぐに縫われた紙パッチに対し革パッチはL字に縫われています。ボタンホール側のステッチは分かりづらいのですが、ボタン側のステッチは縦のステッチが明らかにズレているので一目瞭然です!
ステッチワークのディテールが分かりづらい場合、続いてチェックしたいのがフロントポケットのカンヌキの色。紙パッチはオレンジ色のカンヌキなのに対し、革パッチは黒いカンヌキで縫われています。ただし例外的に革パッチでもオレンジ色の場合があるので要注意💦



ではポケットのカンヌキで確定診断がつけられない場合、続いてチェックしたいのがジャケット裾のウエストバンド部分のステッチ。紙パッチはウエストバンド下部がチェーンステッチで縫われているのに対し革パッチはシングルステッチで縫われています。
またこのディテールも革パッチ両面タブ時代になるとチェーンステッチの場合もあるので、ここだけで確定診断はできません。。更に確証を得るためにチェックしたいのが袖口に打たれたリベットで、銅で作られた革パッチに対し紙パッチは鉄が混ぜられています。
実際にリベットを見てみると表面に大きな違いはないですが、鉄が混ざった紙パッチのリベット裏面は酸化されて黒ずんでいるのが分かります。また紙パッチのリベットは鉄が混ざっているので磁石に反応するのですが、実際に試したら磁石にくっ付いたことを報告します。
507XXのサイズ感とディテールまとめ


と言うことで今回は筆者のヴィンテージデニムジャケットのコレクション最後を飾る、リーバイス507XX革パッチのサイズ40濃紺個体についてレビューしました。先述の通り100万円未満で購入できましたが、二桁万円台ギリギリの金額が一般人の限界ですね💸

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