改良された「臭いのほとんどしないオイル」
渋谷のラブラドールリトリバーで初めてビューフォートジャケットを購入してから約20年、私のワードローブに必ず一着は存在しているのがバブアーのオイルドコートになります。
バブアーブームで大人気になった今でこそ市民権を獲得してますが、当時は電車に乗ると女子から「なんか変な臭いがする〜」と言わんばかりの嫌な目で見られてましたっけ。。
そんな視線にも負けないほど魅力的なオイルドコートですが、約10年前に登場したスリムフィットシリーズに採用された「あまり臭わないオイル」のおかげで、今では堂々と電車やバスに乗ることができます笑。
出典:バブアー official site
この情報は10年前の当時、バブアーのスタッフに伺ったので臭いの少ないオイルの正確な採用時期は不明ですが、とにかく現行のバブアーがあまり臭わなくなっていることは事実です。
またバブアーのオイルは正式名称「ソーンプルーフドレッシング」と呼ばれており、オイルが抜けてきたらこのドレッシングを入れる(リプルーフ)ことで防水性と生地の強度が復活し、長く着続けられます。
ただ最近ではリプルーフするよりも逆に「オイル抜き」する方が流行っているように感じます。おそらく見た目の新品感や臭いを気にする方が多いからでしょう。
本来は新品から着込んでいって、段々とオイルが抜けていく過程やデニムのようにエイジングを楽しめるのがオイルドコートの醍醐味なんですが…。
一時代を築いたビデイルジャケット
私もオイルドジャケットの魅力に取り憑かれており、数えてみたら過去20年の間に9着もバブアーを購入しておりました。内訳はビデイル4着、ビューフォート3着、ゲームフェア1着、ソルウェイジッパー1着です。
その中でも長年にわたって私のワードローブで主役の座を守り続けてきたのがビデイルジャケット。腰辺りまでしかない短めの着丈がスポーティで、細めのパンツとの相性も抜群!
更にスッキリした細い見た目のSLモデルが登場することで人気に拍車が掛かり、カジュアル系ファッション好きの人だけでなく、ドレス系ファッション好きの人からも支持されました。
こちらは2017年頃のコーデ画像ですが、当時はテーラードジャケットやミドルゲージニットの上にビデイルSLを着るのが好みでした。もちろんスリムフィットなので重ね着するのも一苦労でした笑。
改めて画像を見ると、アームホールも細く身幅もパツパツなので、非常にボディコンシャスなシルエットなのが分かります。また着丈も中途半端に短いので、今流行りの「ロング丈&ゆったりシルエットのアウター」トレンドとはかけ離れてますね…。
このビデイルSLは約10年近く愛用してきましたが、コロナ禍で金欠になったタイミングで私の元から旅立っていきました。もしビデイルSLが現在手元にあったとしても残念ながら出番はなかったでしょう…。今着るならノーマルフィットのビデイルの方が気分です。
耐えがたいヴィンテージバブアーの強烈な臭い
昨年辺りから私も「ロング丈&ゆったりシルエットのアウター」に手を出し始めており、グローバーオールの膝丈ダッフルコートを購入しましたが、やはり今の気分にピッタリ合うので大活躍してます。
そんな昨年の秋、「ヴィンテージバブアーが熱い!」と古着仲間達が次々に1クラウンや2クラウンのオールドバブアーのオイルドコートを購入するではないですか😳
確かに昔のバブアーはシルエットもゆったりしており、ヤレた雰囲気はバツグンにカッコ良い。私もヴィンテージバブアーが欲しくなり、古着仲間にeBayで探してもらった2クラウンのゲームフェアをゲットしたわけです。
もしヴィンテージバブアーを購入するなら、今のトレンドに合わせてロング丈の定番モデルであるゲームフェアかボーダーにしよう考えておりました。
画像はアメリカから送られてきた2クラウンのゲームフェアを着てますが、経年変化でヤレたセージの色合いがとても素敵で熟れて見えます!
しかし…しかしですよ、とにかく臭えのなんの(涙)
マジで鼻を摘みたくなるくらい強烈な臭いを発散してますから…。もうね、中に着ている洋服に臭いが移るレベルです。とても耐えられなかったので、一度試着しただけで旅立ったのは言うまでもありません😭
ソルウェイはSLだけどゆったりシルエット
熟れた雰囲気を求めてヴィンテージバブアーに手を出しても、結局は強烈な悪臭に悩まされて着られなかった私。もちろん洗濯やクリーニングという方法もありましたが、そこまで労力を払ってまで…と言うのが本音です。
またそう思わせる最大の理由が、現行バブアーのソルウェイジッパーSLに大満足してるからなんです!古着愛好家としてはイギリス製のオールドバブアーを着たいところですが、産地がブルガリアでも気にならないほど魅力的な一着です。
まずオイルドコートで一番懸念される臭いについては、ソルウェイジッパーSLは現行モデルなのでほとんど臭いが気になりません!私が購入したのは3年前のモデルですが、直接鼻をつけて嗅がないと分からないレベルです笑。
またSL(スリムフィット)にもかかわらず身幅には結構ゆとりがあります。実は購入した3年前は細いシルエットが好みだったので「SLなのにユルユルじゃん」と嘆いてました😂
しかし現在のトレンドはロング丈&ゆったりシルエットなので、今ソルウェイSLを着ても違和感がありません。むしろSLの名前通りピタピタフィットだったら即メルカリ行きだったでしょう笑。
写真を改めて見ると、当時ロング丈と感じていたソルウェイSLが短く感じるほど、アウターのトレンドはロング化の一途を辿っております。その反動か、ショート丈のフライフィッシング用バブアー「スペイ」の人気が急上昇してますね⤴️
スーツにも似合うベルテッドコートスタイル
あまりにゆったりしたシルエットのコートですと、さすがにスーツスタイルに合わせるのは難しい…。その点ソルウェイSLはゆとりのあるボディですがベルトを締めることで細い見た目に変えられます!
またラギッドな印象を与えるセージカラーのオイルドコートですが、ウエストにベルトが付くことで上品な雰囲気になるから不思議です。
ちなみに昨年大人気だったHevo(イーヴォ)のベルテッドコートは今年も人気継続中みたいです。やはりトレンドのロング丈&ゆったりシルエットをアンダー10万円から買える価格設定がウケているんでしょうね!
こちらは前を開けて着た画像と比べて見ましたが、フロントボタンやジッパーが露わになることでスポーティな印象になります。まぁ、オイルドコートの出自はハンティング等のアウトドアウェアなので仕方ないですが😅
その点ベルトを締めた場合、ウエストがくびれてドレッシーなシルエットになるので、ラギッドなオイルドコートをスーツに合わせてもそこまで違和感がありません。
よく考えてみたらトレンチコートはミリタリー(軍モノ)が出自ですが、スーツの上に着てギュッとベルトを締めたスタイルは本当にカッコ良いですもんね。ウエストベルトの効果、恐るべしです。
3年後の経年変化とOFFスタイルのコーデ
左:新品時、右:3年後のソルウェイSL
新品から丸3年、4シーズン目に突入した私のソルウェイジッパーSLですが、それなりに経年変化で色が明るくなってきました。色の変化は言うまでもなくオイルが抜けてきたのが理由です。
正直、新品時の濃い〜セージグリーンが大好物なんですが、自分で着込んでいってエイジングした状態もなかなか悪くありません(自画自賛してるし笑)。
また新品時から生地の硬さを感じない6オンスのワックスドコットンは、着込むことで更に柔らかくなります。脱いだ時にクシャッと丸めて小脇に抱える姿もダンディーでサマになります!
アウター:バブアーソルウェイジッパーSL
トップス:50s LEVI’S 507XX
パンツ:ビームスF別注ジャブスアルキヴィオ マサッチョ1P
靴:コンバース ジャックパーセル(現行モデル)
こちらは休日のOFFスタイルになります。私の鉄板スタイル「デニムジャケット+ウールパンツ」の上にソルウェイSLを羽織ってみました。グレーのウールパンツと相性がバツグンなのは言うまでもありません👌
またバブアーのオイルドコートはウールパンツだけでなく、ジーパンやチノパンとも好相性で、守備範囲が広く使いやすい優等生アウターだったりします。逆に合わないパンツは同じオリーブカラーのカーゴパンツくらいかな?
今回は何となくスニーカーを合わせましたが、オイルドコートの大人びた雰囲気には若々しく見えるスニーカーより革靴の方がしっくりくるように個人的には感じました。
優等生アウター ソルウェイジッパーSLまとめ
と言うことで今回はON/OFF使える最強のバブアー、ソルウェイジッパーSLについて書いてきました。もちろん最強とは筆者の個人的な感想ですが笑。
このラギッドなオイルドコートがONスタイルでも使える最大の理由は、ウエストベルトを締めた時のドレッシーな佇まいに尽きるかと思います。
また商品名に「スリムフィット」と付いてますが、フィッティングはノーマルフィットより多少細いかな?程度の緩めボディなので、ゆったりシルエットが主流の現在に着ても違和感がありません。
このソルウェイジッパーSLは現行モデルなので、現在もバブアー専門店で取り扱いがあるかと思います。気になる方は店頭で是非チェックしてみてください。以上です!
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