LLBeanの超定番トートバッグ「BOTE＆TOTE」ヴィンテージ品と現行品の違いとは？

春夏の季節感が出るキャンバス素材のバッグ

出典：WEAR

ゴールデンウィークに入り急激に暖かくなってきましたね…いや、それどころか春を飛び越えて初夏に近いくらい暑い日もあるくらいです。これも地球温暖化の影響なのか、とにかく日本の四季が移ろいでいくタイミングが確実にズレてきているのを肌をもって感じている今日この頃です💦

これだけ暖かくなると冬物のアウターの出番は終了となり、前々回の記事でもご紹介したデニムジャケットやミリタリー系のライト系アウターが活躍してくれます。かく言う筆者もコットンカットソーの上にデニムジャケットやミリタリートップスをサラッと羽織るスタイルが大好物だったりします。

しかし洋服だけを衣替えしても季節感が出しきれないと個人的には考えており、やはり合わせるバッグも春夏の季節感が出せるキャンバス素材に変えるようにしています。特に白（正確には生成り）ベースのキャンバストートは見た目に爽快感があるだけでなく、レジャーなどアクティブなイメージを与えてくれます。

 

 

 

 

 

こちらは筆者が春に組んだ白パンツコーデになりますが、同じトートバッグでも素材がレザーになると断然重たい印象になってしまうのが分かるかと思います。逆にレザートートは秋冬に使ってやると季節感としても合いますし、高級感があるので我々オヤジが持つには使いやすいアイテムになります。

しかし今回はレザートートではなく、これから迎える春夏のコーデに使いやすいキャンバストートの代名詞であるLL BeanのBOTE&TOTEについて書いていきたいと思います。特にここ数年大人気で高騰が著しいヴィンテージのBOTE＆TOTEと現行品の違いについてディテールをチェックしていきます。

またヴィンテージや現行品に関わらずキャンバストートをオヤジがコーデする際、オシャレに見せる場合に気を付けたいポイントについても触れていきます。ちなみに筆者のinstagramをご覧の読者さんはお気づきかと思いますが、大好物すぎて季節に関係なくBOTE&TOTEを使っていることはご容赦ください笑🙇🏻‍♂️

 

 

 

 

 

現在もMADE IN USAを貫く超定番バッグ

出典：LL Beanオフィシャルサイト

まずは現行モデルのBOTE＆TOTEから見ていきますが、結論から申し上げると現行品で充分満足できるのがBOTE＆TOTE最大の強みかと思います。その理由としては昔から変わらない24オンスの分厚いキャンバス素材が魅力なだけでなく、現行品もUSA製を貫いている点がアメカジオヤジを魅了します！

このLL Beanのキャンバストートは1944年にビーンズ・アイス・キャリアという氷運搬用バッグとして誕生しました。また溶けた氷が漏れ出ないよう底面が二重になっていたり、トートバッグ専任スタッフが昔からの製法で仮縫いをせずに一気に縫製している点は現行モデルでも継承されています🇺🇸

この24オンスもある分厚いキャンバス生地は新品状態だとカチカチな上、マチも10cm以上あるので地面に置いても直立不動になります（画像1枚目）。更にタグのディテールを見ていくと昔ながらの囲いタグが採用されており、我々アメカジオヤジにはたまらない「MADE IN USA」の文字が燦然と輝いております。

 

 

 

 

 

出典：LL Beanオフィシャルサイト

このBOTE＆TOTEの現行モデルにはサイズが4種類ありますが、筆者は断然Largeが好みでこのサイズしか買わないほど気に入っております。しかし普段は財布とスマホしか持ち歩かない場合ですとLargeが大きすぎなのは事実で笑、実際には1泊2日の旅行などに適したサイズになります。

しかし身長170cm台後半の方がMediumを持つと少し小さめに見えてしまうと（個人的に）思うので、178cmの筆者は持ち運ぶ荷物が少なくても敢えてLargeを使って見た目のバランスをとることを優先しています。逆に言うと170cm前後かそれ未満の身長の方であれば、Mediumを選んでも違和感はないと考えます。

また現行モデルはカラーバリエーションも非常に豊富なので、ヴィンテージにはない鮮やかなカラーを選んで楽しめたりします。筆者も過去に10個ほどBOTE&TOTEを購入してきましたが、もし初めて買う読者の方にオススメするなら間違いなく白ベース×ネイビーになります（画像参照）。

 

 

 

 

 

 

 

現在高騰中！ヴィンテージトートのディテール

先ほどはLL Beanトートの現行モデルについて触れてきましたが、ここではヴィンテージのBOTE&TOTEについて解説していきます。まずヴィンテージトートと呼ばれるモデルですが、基本的に80sまでにしか付かないディテールを有する個体が古着業界ではヴィンテージ扱いされています。

そのヴィンテージディテールの1つ目が短いハンドルで、ほとんどデザインが変わらない現行モデルとの見た目で一番大きな差になります。先ほどご紹介した現行モデルは肩にかけられるほどハンドルが長いのに対し、ヴィンテージトートはハンドルが短く手で持つしかないので意外と不便だったりします💦

続いてのディテールがタグになり、基本的に80sまでに採用されていた2トーンタグまでがヴィンテージ扱いとされています（画像2枚目）。この2トーンタグにはタグ下部がギザギザにカットされた通称「2トーンギザタグ」と真っ直ぐにカットされたタグの2種類が存在しますが、古いのはギザタグの方になります。

 

 

 

 

 

続いてヴィンテージトートにしかないディテールにサイドに入ったガイドステッチがありますが、こちらも80sまでで消滅してしまいます。ちなみに同じ80sでも後期モデルになるとハンドルの間隔が広くなりハンドルの長さも若干長くなりますが、現行モデルと比べたら明らかに狭く短いですね（画像1枚目）。

そしてハンドルの間隔が広くなったのと同時にサイドのガイドステッチの本数が変更され、元々1本だったブルーのガイドステッチが2本に変更されます（画像2枚目）。実は両モデルとも2トーンギザタグが付いていることが多い上、ハンドル間隔や長さの違いも微差なので直接見比べないと判断が難しいんです。。

そこでハンドル間隔が狭いモデルをお探しの場合、サイドのガイドステッチが1本なのか2本なのかをチェックすれば一発で判断可能となります。やはりハンドル間隔の狭いモデルこそヴィンテージトートらしい見た目になりますので、拘って探す場合には是非ブルーのガイドステッチが1本の個体に絞ることをオススメします。

 

 

 

 

 

一年中使えるカラーベースのデラックストート

 

ここまではキャンバス生地が白ベースの定番トートについてご紹介しましたが、ヴィンテージのビーントートで外せないのがカラーベースの通称デラックストートと呼ばれるモデルになります。このデラックストートは白ベースのヴィンテージトートに比べてタマ数が圧倒的に少なく、相場も上がっています💸

また3〜4年前であれば使用感のある個体で3万円台、バキバキのコンディションでも5万円あれば買えましたが、2023年現在では使用感のある個体でも5万円以上しますしバキバキの個体だと8万円もします。やはりカラーベースのデラックストートは季節感があまりなく一年中使えるのが人気のポイントかと考えます。

このデラックストートのディテールとして2トーンギザタグが装備されているので、80sであることは間違いありません。またLargeモデルだけフロントのセンター下部にポケットが付いてきますので、もしヤフオク等でサイズが分からない時はフロントポケットの有無を確認すればMかLかを判断できます。

 

 

 

 

 

この入手困難かつ価格高騰が著しいデラックストートですが、実はビームスがDeep  Bottom Deluxe Bote&Toteとしてデラックストートをオマージュしたモデルを別注復刻しています。実は筆者は長い間グリーンベースのデラックストートを探していましたが、もう断念してビームス別注を購入しました😅

せっかくなのでビームス別注とヴィンテージのデラックストートを比較してみましたが、まず見た目での大きな違いはディープボトムの名前の通り底面の二重生地がボディの真ん中くらいまで伸びています。そしてハンドルの長さが全然違いビームス別注は長いので、肩に掛けて使うことができます。

また生地感は直立不動するほど硬いヴィンテージに比べビームス別注は柔らかいので、残念ながらヴィンテージのような雰囲気にはならなそうです。しかしビームス別注も当然メイン州にあるLL Bean自社工場で作られているUSA製になるので、我々アメカジオヤジも納得の逸品と呼べるでしょう！

 

 

 

 

 

 

 

季節感を意識した大人のトートバッグコーデ

それではアメカジオヤジの筆者が考える、春夏の季節感を意識した大人のキャンバストートコーデについて書いていきます。先ほどはレアなカラーベースのデラックストートについてご紹介しましたが、こと春夏を意識したコーデを組む場合には季節感があまり…というか全然出ないのでオススメしません💦

やはり白ベースのBOTE&TOTEの方が断然春夏っぽい爽やかな印象を与えてくれますし、デラックストートに比べて使われているカラーが1色（白はカウントしない）なのでコーデがしやすいのも嬉しいポイントです。また個人的にはハンドルのカラーを拾ってカラーリンクコーデにすると熟れて見えると考えます。

よってハンドルのカラーは定番のネイビーかグリーンを選択すれば、デニムジャケットやミリタリージャケットを合わせるだけで簡単にカラーリンクコーデが組めます。逆に派手なカラーのハンドルを選んだ場合は、そのハンドルをコーデのワンポイントとして使うことで洒落て見せることが可能です。

 

 

 

 

 

また筆者が所有する白ベースのBOTE&TOTEの中で最も難易度が高いと感じているのが、レッドカラーのハンドルになります。ただし小物にレッドを入れてカラーリンクをすると、ネイビーやグリーンよりカラーにインパクトがあるのでお洒落に見えやすいと感じました（若干あざといコーデですが笑）。

実際に筆者のinstagramでもレッドハンドルのBOTE&TOTEを使ったカラーリンクコーデは海外の方からの「イイね」がかなり多く付くので、パッと見でお洒落に見えやすいのかもしれません。ただしBOTE＆TOTEをまだ所有されていない方はレッドハンドルよりネイビーかグリーンをオススメします。

やはりレッドという色がどうしても女性モノっぽく見えてしまいがちなので、我々オヤジが使うには若干抵抗感が生まれてしまうのも事実です笑。しかし時代はジェンダーレスになってきていますし、白髪の生えたオヤジとレッドの相性は良いと思いますので、気になる方は是非チャレンジしてみてください！

 

 

 

 

 

番外編！キャンバストートの洗濯方法について

最後に番外編として洗濯ブロガーの異名を持つ筆者がキャンバストートの洗濯方法についてお伝えします。何故BOTE&TOTEの洗濯方法を書くのかというと、白ベースのキャンバストートはとにかく汚れが目立ちやすいのでどうやって洗濯すればいいのか気になる読者さんが多くいると考えたからです。

まず初めに洗面台に40℃のお湯を溜めてBOTE&TOTEを漬け込んでいきます。そこに色物にも安心して使える酸素系漂白剤のワイドハイターPROを適量投入し20分ほど待ちます。その後ウタマロ石鹸をキャンバストート全体に塗り込んだらブラシでゴシゴシと擦っていきます。

また使うブラシですが歯ブラシより硬めの靴用ブラシの方が汚れが良く落ちますし、全体を擦る時間も短縮できます。擦った後に洗剤をすすいだら、お好みで柔軟剤やアロマビーズで香り付けして乾燥させたら完成です。キャンバストートの汚れが気になったら是非チャレンジしてみてください！

 

 

 

 

 

 

 

春夏に使いたいLL Beanトートバッグまとめ

と言うことで今回は、春夏に似合うLL BeanのトートバッグBOTE&TOTEのディテールと大人コーデについて書いてきました。ヴィンテージトートに関しては主に80sの白ベースとカラーベースのデラックストートについてディテールをチェックしていきましたが、更に古い筆記体タグの70sも存在します。

しかし筆記体タグのパープルハンドルの70s個体は既に手放してしまっていたのと、既にツチノコ級に古着屋にも出現しなくなっているので今回はスルーさせていただきました。ちなみにこの個体は5年前くらいにたったの15,000円で買えましたから、いかにここ数年で高騰したかが分かります💦

最後に番外編としてキャンバストートの洗濯方法について書いておきましたので、これからBOTE&TOTEを購入する方や既に所有していて汚れが気になっている方の参考になれば嬉しいです。ちなみにトートバッグ1個洗うだけでクタクタになるほど疲れますので覚悟が必要ですよ笑。以上です！