L.L.Beanキャンバストートも魅力的ですが…
ここ数年のmasagoniaと言えば、L.L.Beanのキャンバストートを使ったコーデをinstagramに多くpostしている印象があるかと思います(個人的な見解です笑)。やはり白ベースのビーントートはクリーンな印象を与えてくれて大人のアメカジコーデに使いやすので、ついつい手に取ってしまいます
しかし白ベースのビーントートは春夏コーデのイメージになってしまい、これからの秋冬コーデに使うには少し季節感が合わない印象を受けます。その点ボディ全体がカラー物のデラックストートであれば秋冬コーデにも使えますが、そもそもタマ数が少ない上に相場が7万円前後と高額なので簡単に買えません。。
そこで今回は、L.L.Beanのキャンバストート以外で我々大人が使いやすいアメリカ物のヴィンテージバッグを4つご紹介していきます。また各バッグのディテールや相場だけでなく、アメカジオヤジの筆者が考えるアメリカ物のバッグを使った秋冬の大人コーデについてもレビューしていきます。
ポーター感覚で使える米軍のヘルメットバッグ
まず最初にご紹介するアメリカ物のヴィンテージバッグは、1970年代製のUS ARMYヘルメットバッグになります。このバッグの歴史についてはミリタリー専門店MASHのホームページで詳しく説明されているので、気になる方は是非チェックしてみてください。
筆者が所有するヘルメットバッグは1973年製で、正式には3rdモデル・中期モデルになりベトナム戦争で使われていました。この3rdモデル以降ヘルメットバッグのデザインはほとんど変わっておらず、あの吉田カバンがリメイクしたPORTER(ポーター)ヘルメットバッグの元デザインとして有名になりました。
我々アラフォーアラフィフ世代にとってポーターは非常に懐かしいブランドで、裏原宿ブームが発生した際にポーターも大ブームになったのです。なのでグッドイナフやエイプなどの裏原宿ブランドを着ていた人の多くは、ブラックかセージグリーンのポーターを斜め掛けしてコーデに取り入れていました。
ヘルメットバッグのディテールを見ていくと、縦長で大きなボディに対して腕を突っ込むのがやっとなほど短めなハンドルが特徴的です。またジッパーに関しては1st〜2ndモデルがアルミ製で3rd〜4th初期モデルがブラス(真鍮)製になり、1985年以降のモデルはプラスチック製に変更されます。
たかがジッパーと侮ることなかれ、このパーツの素材が変わるだけでヴィンテージ感が全く変わってくるから不思議です。やはりアルミやブラスは経年変化が楽しめますが、残念ながら相場は3万円前後と高めです。もしジッパーに拘らず価格重視でいくなら1万円前後で購入できるプラスチック製モデルもアリだと思います。
またヘルメットバッグを使ったコーデに関しては、ポーターのタンカーが市民権を得てくれたおかげで特にラギッド感が強すぎるように見えず小洒落たスタイリングになるから不思議です。これは所有している本人だけ「実はポーターではなくアメリカ軍のオリジナルだよ」とほくそ笑みながら使うのもオツですね笑。
季節を問わず使えるL.L.Beanのスエードトート
続いてご紹介するアメリカ物のヴィンテージバッグは、定番となっているL.L.Beanのキャンバストートではなくスエード素材の縦長トートバッグになります。実はスエードトートはメジャーなキャンバストート「BOTE&TOTE」の背中に隠れながら、ヴィンテージ古着愛好家の間で評価の高いバッグとなっております!
ここ数年いくつかのセレクトショップオリジナル商品の中に、このスエードトートをレプリカしたバッグが販売されているのを確認するほど注目を集めております。また、このバッグの出自はアウトドアアイテムなのにスエード素材を載せることで大人っぽい雰囲気に仕上がっているのが人気の秘訣でしょうか。
かく言う筆者もスエードトートを購入してから色々なコーデに合わせてきましたが、正直キャンバストートよりコーデの振り幅が広く使いやすいバッグだと感じているほどです。さらにこのバッグは古着愛好家でないとL.L.Beanだと気付けない点も、天邪鬼な筆者には嬉しいポイントになります
実はL.L.Beanのスエードトート、オススメしておいて言うのも心苦しいのですがレアなので古着屋で中々出てきません。。元々レザーのビーントートはキャンバスに比べてタマ数が少ないのですが、これがスエードになると更に出現率が低下するので根気よくヤフオク・メルカリで探し続ける必要があります。
もし「スエードのレザートートを探すのがめんどくさい!」とお考えの読者さんには、見た目がそのまんまでクオリティの高いのBark Outsiders製「OLD CARRY TOTE」をオススメします。とは言えこちらも数量限定で製作されているので、再販についてはinstagramをチェックしてみてください♂️
またコーデについてはスエードの質感とライトブラウンの色目が秋っぽいので、まさにこれからの季節にピッタリなバッグだと感じております。個人的には靴も同じブラウン系スエードで合わせてやるとコーデに統一感が出るので、子供っぽく見えやすいアメカジでも「大人らしさ」を演出できると感じました。
80〜90sオールドコーチのレザー巾着バッグ
続いて3つ目にご紹介するバッグは、個人的にとても気に入っている80〜90sオールドコーチのレザー巾着バッグになります。今回ご紹介するバッグの中で唯一このバッグのみヴィンテージとは呼ばない年代のアイテムになりますが、2023年現在では90sも「セミヴィンテージ」扱いをされているのでご容赦ください笑。
もし筆者のinstagramをご覧の読者さんでしたらお気付きかと思いますが、postの3回に1度は登場するほど一年中使いまくっております笑。その理由としてはレザー巾着バッグは大きすぎないのでコーデに合わせやすいのと、オールドコーチ特有のクラブタンレザーの質感が高いおかげでコーデに高級感がプラスされます。
しかもオールドコーチは高級感があるにも関わらず、相場は1万円台前半とかなりお財布に優しいのもオススメしたいポイントになります。更にオールドコーチは嬉しいことに個体によってはUSA製の場合もありますので、拘るならUSA製に絞って探すことをオススメします(残念ながら筆者の個体はイタリア製です)。
オールドコーチのレザー巾着バッグのコーデは非常に簡単で、バッグと同じブラックレザーの革靴を合わせるだけでキチンと感のあるコーデを組むことができます。これがブラウンカラーのオールドコーチになると不思議とレディース感が強まってしまうので、もし購入を検討するならブラック一択でしょう。
また先述の通りレザー巾着バッグはコーデに対する面積が少ないので、見た目が重たくならなず使いやすいのがオススメの最大ポイントになります。実際に同じブラックレザーを使ったトートバッグと比較してみましたが、ドレス感が強まる代わりに重たく見えるのでコーデの難易度が高いと感じました(画像1枚目)。
このバッグは春夏コーデにはスニーカーで合わせても違和感がないですし、秋冬には同じブラックレザーのジャケットや革靴と合わせても重く見えずに熟れたコーデに見せてくれます。とにかく使いやすい上にお値段もお手頃なオールドコーチのレザー巾着バッグ、掛け値なしでオススメしたいバッグです!
お洒落上級者向けのニュースペーパーバッグ
最後にオススメするバッグは、現在高騰中のヴィンテージアイテムであるニュースペーパーバッグになります。筆者が所有するのは過去記事でもご紹介しましたが、先日ツーリングがてら訪問した静岡の名店PRAYER ARROWで購入した70sデッドストック品のニュースペーパーバッグなります。
実は70sのニュースペーパーバッグを発見したのは初めてで、しかも貴重なデッドストックだったのもあり即決購入してしまいました。しかし使い勝手につきましては、ポケットなど一切無い上にバッグ上部を開きっぱなしなので収納物が落ちてしまいそうだったりと使いづらいのが本音だったりします。。
しかしボディ前面のレターリングやイラストがとても可愛らしいですし、斜め掛けバッグは両手が塞がらないので筆者のようなバイク乗りにはオススメのバッグになります。ただし60〜70sのニュースペーパーバッグはショルダーストラップが蛍光オレンジカラーがド派手なので、使うのに少し勇気が必要です笑
またヴィンテージ品のニュースペーパーバッグの気になる相場は、古着屋で2〜3万円で購入できますがレアすぎてほとんど見つかりません。またヤフオク・メルカリでの相場ですが、レアアイテムなのを良いことに3〜4万円と強気な価格設定をしている出品者が多いです(まぁ売れてませんけどね)。
そしてコンディションに関しても元々新聞配達をする際に使われていた「ワーク物」になるので、当然汚れた個体がほとんどになります。もちろんその汚れが味だという考え方も理解できますが、我々オヤジが使うとただの小汚いアメカジオヤジに陥ってしまうリスクが高いのでコーデに取り入れるのは難しいです。
そこでヴィンテージ品の代替品としてオススメしたいのが、古着屋オリジナルのニュースペーパーバッグになります。今回発見したのは京都の古着屋ROGER’Sオリジナル品になりますが、7,590円とお手頃価格な上に開口部にボタンを付けてバッグの中身が落ちる心配が少ないなど改良されて使いやすそうです。
大人が持ちたいヴィンテージのバッグまとめ
と言うことで今回は、大人のアメカジコーデに使いたいアメリカのヴィンテージバッグ4選について書いてきました。アメリカ物のバッグと聞かれたらキャンバスのビーントートをまず思い浮かべてしまいますが、スエード素材のビーントートであれば秋冬コーデに使いやすいのでオススメです(バーク製もアリ)。
そしてポーターのおかげで市民権を得たアメリカ軍のヘルメットバッグですが、ナイロン素材に艶感があるので綺麗めコーデにも使うことができます。また筆者が超絶気に入っているオールドコーチのレザー巾着バッグですが、USA製の個体も存在するのに相場が1万円前後とお安いのでプッシュしたいです
最後にご紹介したニュースペーパーバッグはヴィンテージ品だと2〜3万円で購入できますが、ツチノコ級にレアなので見つけることが難しいでしょう。なのでニュースペーパーバッグの雰囲気を楽しみたい方には古着屋オリジナルのバッグをアンダー1万円で購入することをオススメします。以上です!
コメント
私は両手がふさがるのが嫌なので肩がけのバックを愛用しております。LLbeenのロングハンドルとオ使い勝手がいいですールドコーチです。
コーチはターンバックルではなく蓋が全面にかかるタイプあまり見かけないタイプですね。中がみっつに仕切らているので使い勝手がいいです。気にいっているのでいつの間にか三色(みっつ)に増えてしまいました。
(女性用バックを持ったオッさん)
ジョニーゲップさん、こんにちは。
ビーントート、本当はハンドルが長い方が使い勝手が良いですよね(^^;;
オールドコーチも同じく使い勝手が良いので私もヘビロテしてます!
確かに女性モノのバッグを持ったオッサンですね笑。
久しぶりにコメントさせていただきます。私はオールドコーチはUSA製のバケツバッグを何年間か使用していましたが、デカくて、持ちづらくて、中の物が取りづらくて(笑)売ったら買値の倍ぐらいで売れたので、まるっきり同じイタリア製のコーチを買わせて頂きました。
カジュアル、ジャケパンやらなんでもいけます。良いものを教えて頂きありがとうございました。
お久しぶりです!
USA製オールドコーチからイタリア製オールドコーチに変えるとは、かなりマニアックですね(^○^)
tatsuitsuさんのお買い物のお役に立てたなら幸いです。
mugichaさん、コメントありがとうございます。
私も昔はアスペジM-65を愛用していましたが、今着ても違和感がない銘品だと思います!