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春に着たいヴィンテージスウェットとリバースウィーブのディテールと大人コーデ

トップス

アメカジ復権にともない大注目のスウェット

我々オヤジにとってインナーの代表格はハイゲージやミドルゲージのニットになるかと思います。やはりニットはスウェットやカットソーと違いパジャマ感がないおかげで、我々オヤジが着てもだらしなく見えません笑。しかもハイゲージニットであればドレス感があるので、コーデに品が生まれます!

しかし時は流れて2023年現在ではファッションのカジュアル化がさらに進んでしまい、ジャストサイズのニットは悪くないものの今っぽさという点ではイマイチな存在に(個人的な感想です)。実際ユニクロでもエクストラファインメリノニットは全モデルを売り場で置かなくなりました。

そこで俄然注目されているのがアメカジの代表的なアイテムであるスウェットになります。当ブログでも数年前の過去記事でスウェットについて書いたことがありますが、当時はここまでカジュアル化のトレンドが進んでいなかったのでオヤジが着るには難しいアイテムだと感じていました。

 

 

 

 

 

出典:マクドナルドCMのYouTube

つい1〜2年前にオヤジがスウェットを着ていたらパジャマに見えるか、それとも1990年代の第一次古着ブームの頃に流行ったファッションを引きずったままのアメカジオヤジにしか見えなかったと思います。しかし今の若者の間ではその1990年代ファッションがトレンドとなっており、むしろスウェットがアツいんです!

さらに我々のファッションリーダーであるキムタクもマクドナルドのCMでピンクに退色したヴィンテージスウェットを着ていましたが、やっと我々オヤジが着ても違和感のない時代がきました。それにしてもキムタクのヴィンテージスウェットにヴィンテージデニム&ペコスブーツのコーデ、カッコいいです😍

また若者の間ではチャンピオンのリバースウィーブ人気が継続しておりますが、定番アイテムなので我々オヤジも春にはトップスとして取り入れたいところです。と言うことで今回はヴィンテージスウェットとチャンピオンのリバースウィーブのディテールや相場について書いていきます。

 

 

 

 

 

ヴィンテージスウェットの年代とディテール

出典:ヤフオク!

まずはヴィンテージスウェットのディテールについて見ていきますが、1990年代に発生した第一次古着ブームの頃から貴重とされてきたのが30〜40sの両Vと呼ばれるモデルになります。50sに入ると背面のVガゼットは無くなり前面だけに付く前Vと呼ばれるモデルに変遷していきます(画像2枚目)。

この首元のVガゼットと呼ばれるディテールは30〜50s前半までに作られたスウェットに装備されており、生地の縮み防止や汗止めを目的として付けられていました。しかしVガゼットはコスト削減にともない60sに入る頃には消えてしまいますが、ヴィンテージスウェットの中でも最も有名なディテールになります。

また同じ前Vでも画像1枚目のように生地をくり抜いて付けられた「はめ込み」と呼ばれるVガゼットの方が古く、上から縫い合わせた「貼り付け」と呼ばれるVガゼットは50sのディテールとなります。こうして見比べると同じVガゼットでもはめ込みの方が手が込んでおり、市場価値が高いのも頷けます。

 

 

 

 

 

続いてヴィンテージスウェットのディテールで前Vと同じくらい有名なのが「リブ長」と呼ばれる長いリブになります。リブ長は60sくらいまでのディテールで、70s以降は短いリブに変更されてしまいます。このリブ長は前Vと共にヴィンテージスウェットだと一目で判断できる重要なディテールになります。

そしてヴィンテージスウェットと言えば現代のスウェットと縫製が違うのも特徴で、2本針や4本針と呼ばれる方法で縫製されています。ちなみに画像2枚目が4本針で別名フラットシーマ(正確にはフラットロックと2種類あり)とも呼ばれる縫製で、よく見ると縦に4本のステッチが走っているのが分かります。

この4本針のディテールは60sまでで70s以降は簡便な巻き縫いに変更されてしまい、見た目も現代のスウェットとほとんど変わりません(画像3枚目)。よってヴィンテージスウェットの定義としては仮に前Vが付かなかったとしても、リブ長・4本針のディテールが付いた60sまでの個体がヴィンテージ扱いとなります。

 

 

 

 

 

 

 

オススメは50〜60s1万円台の無地スウェット

もし「どんなヴィンテージスウェットを購入すれば良いか?」聞かれたら、筆者であれば50〜60sの無地スウェットもしくはスウェットパーカーを1万円台で探すと答えます。現在若者の間ではイラストの入ったカレッジ風スウェットが流行っていますが、やはり我々オヤジが着るのは難易度が高いかと。。

また先程は50sスウェットのディテールについて解説しましたが、ここでは60sスウェットの特徴もご紹介しておきます。まず50sとの最大の違いは肩の縫製になりますが、40〜50sのセットインスリーブ(画像1枚目)なのに対し60s以降のモデルはラグランスリーブに変更されています(画像2枚目)

そしてリブに関しては年代が新しくなればなるほど短くなるので、60sは当然50sよりも短くてなります。とは言え70s以降のモデルと比べたらリブも長めになりますし、縫製は4本針なので見た目のヴィンテージ感はしっかり味わえます。逆に70s以降のスウェットは残念ながらヴィンテージ感はそこまでありません。。

 

 

 

 

 

出典:ヤフオク!

先ほどご紹介したディテールを装備した50〜60sの個体をヤフオクで探してみましたが、そこそこタマ数があったので好みの1着を探せそうです。そのヤフオクで出品されている中から筆者好みの個体を2着ご紹介しますが、1着目は筆者も所有するはめ込みガゼットではないタイプの50s前Vスウェットになります。

本当であれば両Vスウェットが欲しいところですが、タマ数もめちゃくちゃ少ない上に相場も4万円台と高いので前Vで満足することをオススメします笑。ただし70年前のモデルになりますので虫食いやシミ汚れなどコンディションの悪い個体が多いので、少し値段が高くてもなるべく綺麗な個体を選んだ方が良いでしょう。

続いては赤が退色してピンク色に変化した60sヘインズのスウェットパーカーになります。やはりネイビーやレッドなどのカラー物のスウェットはオフホワイトやフェザーグレーのスウェットと違い色のエイジング(変色)を楽しめるので、ヴィンテージ古着愛好家の間でも人気が高かったりします。

 

 

 

 

 

古着屋で1万台後半と高値のリバースウィーブ

ヴィンテージスウェットに続いてご紹介するのは、若者から絶大な支持を受けていて人気継続中のチャンピオンリバースウィーブになります。当ブログでも過去に数回リバースウィーブについて書いてきたので今回はサラッとご紹介しますが、詳しく知りたい方は過去記事を是非お読みになってください🤗

チャンピオンのリバースウィーブは名前の通り、本来縦に使う生地を横に使う事で縦方向の縮みを抑えたモデルになっています。また見た目の特徴としてはリバースウィーブならではの肉厚なヘザーグレー生地とモモンガみたいな太い袖、そして脇に装備されたサイドガゼットになります。

ここ数年、若者の間で男女を問わずレターの入っリバースウィーブのカレッジスウェットが流行っていますが、我々アメカジオヤジとしてはアメリカ軍モノのリバースウィーブが欲しいところ。しかし軍モノのリバースは現在ビックリするほど高騰してしまい10万円オーバーが相場となってしまったので無理。。

 

 

 

 

 

なので筆者がオススメするリバースウィーブは、過去記事から引き続き変わらず目付き目無しに関わらず無地のリバースウィーブのスウェットパーカーになります。またカレッジスウェットブームに便乗して今年はレター入りのリバースウィーブスウェットを取り入れるのもアリかと考えています。

確かに無地スウェットやスウェットパーカーの方がオヤジにとってはコーデしやすいのですが、トレンドを取り入れることで今っぽいコーデが組めるのではないかと考えました。ただしイラストが入っていたりカラフルだったりすると子供っぽく見えてしまうので、極力シンプルなレターが良いと感じました。

そこでヤフオクで探してみたところ、PENN(ペンシルベニア大学)のLサイズが13,000円で出品されているのを発見!ヴィンテージ古着の世界では文字の行数が多ければ多いほどレア型値段も高いですが、個人的には1行かつ文字数が少ない方がコーデしやすいので好みだったりします。

 

 

 

 

 

オヤジのスウェットコーデは極力シンプルに

それではアメカジオヤジに筆者がスウェットシャツやスウェットパーカーをコーデしていきますが、上手く着こなすポイントしては全身を極力シンプルにすることで子供っぽく見えないコーデに仕上がると考えています。またスウェットシャツよりスウェットパーカーの方がフードを使ったレイヤードコーデがしやすく簡単に洒落て見せられるのでオススメです。

またヴィンテージのスウェットシャツをコーデする際に昔から定番なのが、伸びたスウェットの首元からインナーのTシャツをチラ見せさせる技になります。例えばパンツの色やレターされた色に合わせたTシャツをインナーに着てカラーリンクをさせたりすると、コーデに統一感が出て洒落て見えます。

そしてスウェットに合わせるパンツですが、ウールスラックスで外したMIXコーデとかはイマイチ合わないような気がします。。やはり王道のデニムパンツ・チノパン・軍パンを合わせるのが無難ですが、個人的にはデニムパンツが多いです。その理由はその組み合わせが一番しっくりくるからってだけですが😅

 

 

 

 

 

出典:Aressandro Squarzi’s instagram

そしてスウェットのコーデでめちゃくちゃ勉強になるのが、筆者が崇拝するイタリアのファッショニスタであるアレッサンドロ・スクァルツィ氏のコーデになります。まず無地のスウェットをドレス感のあるパンツと革靴を合わせて、リラックス感のある大人のコーデに仕上げています。

続いて難易度の高いレター物のカレッジ風スウェットですが、こちらもモノトーンカラーのレターをチョイスしているので悪目立ちせずコーデに溶け込んでいます。またカバーオールのインナーにカットソーだと物足りませんが、ここにスウェットを持ってくることでカバーオールとのバランスが取れています。

最後に赤がフェードしてピンク色に変色したスウェットパーカーのコーデなんて、控えめに言ってカッコ良すぎます!ピンクのスウェットパーカーとパンツを暖色系カラーで纏め、濃紺デニムジャケットを合わせて色のメリハリをつけることでバランス良く見えます。ピンクスウェットを買ったら絶対に真似します笑。

 

 

 

 

 

春に活躍するスウェットやリバースまとめ

と言うことで今回は、春に着たいヴィンテージスウェットとリバースウィーブのディテールと大人コーデについて書いてきました。数年前までスウェットを着ているオヤジはゴリゴリのアメカジ好きくらいでしたが笑、現在スウェットがトレンドなので我々普通の洋服好きが取り入れても違和感はないでしょう。

ただし今どきの若者が着ているようなビッグサイズだったりイラストが入っているスウェットをオヤジが選んでしまうと残念ながらパジャマっぽくなってしまうので、やはりオヤジが着るならジャストサイズの無地か文字数の少ないレター物を選んでシンプルなコーデを心掛けたいところです。

またヴィンテージスウェットの相場は50s前Vの無地スウェットで1万円台後半、チャンピオンのリバースウィーブも同じく1万円台後半になりますので、お好みのタイプを選べば良いかと思います。個人的にはアレッサンドロ・スクァルツィ氏のようにヴィンテージスウェットをサラッと大人コーデしたいです。以上です!

 

コメント

  1. トモロヲ より:

    いつも興味深く読ませて頂いております。
    リヴァースのPENNは、アイビーの私立ペンシルベニア大学だと思います。
    自分もPENNのリヴァース、フーディを何枚か所有しております。
    州立大学ならPENN STATEだと思います。

    • masagonia masagonia より:

      トモロヲさん、メッセージとご指摘ありがとうございます。
      私立と州立があるんですね、無知で失礼致しましたm(_ _)m

      リバースウィーブは何枚あっても良いアイテムですね!

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