やはり気になるのはアメリカのミリタリー物
出典:instagram
ここ数年ユーロミリタリーが若者の間で流行っているのに刺激を受け、つい勢いでフランス軍M47カーゴパンツを購入してみました。しかし何か筆者のイメージと合わず、当ブログの読者さんにお譲りすることになりました。。この件をもって私自身はフランス軍モノと距離を置くことを心に決めたのでした笑。
やはり我々アラフォー・アラフィフのオヤジ達にとってミリタリーといえばアメリカ軍を思い浮かべるかと思います。筆者が高校生だった1990年代初頭にはMA-1やM-65フィールドジャケットが流行りましたし、その後もN-3BやA-2もプチブレイクしましたが、今考えると全てアメリカ軍のアイテムでした🇺🇸
そんな中、大人のカジュアルコーデの参考にしている滋賀のセレクトショップ「FORT」のinstagramで紹介されていたのが、我々が愛するアメリカ軍のBDUジャケットBLACK 357になります。恥ずかしながら筆者、FORTのpostを見るまでこのアイテムの存在を知りませんでした。
出典:exciteニュース
オリーブグリーンやカーキ、迷彩柄が多い軍モノですが、このBDUジャケットBLACK357は何故か真っ黒な仕様になっています。筆者も長年ミリタリー古着を集めてきましてが、真っ黒なミリタリーアウターはALPHA社やAVIREX社が民間人向けに作るMA-1やN-3Bくらいしか思いつきません。
では何故BDUジャケットBLACK357は真っ黒で作られているのか?それはSWAT等の特殊部隊が闇夜の中で活動した際に目立たくなるようボディをオールブラックにしたという説が有力です。実際にはそうしたシチュエーションで着ることが少なかったからなのか、1997年のたった1年限りで生産終了となってしまいました。
レアなはずなのに何故か嬉しいお手頃価格
出典:ヤフオク!
当初このBLACK357の存在を教えてくれたFORTで購入しようと考えましたが、とにかく人気のショップなので紹介後は即完売…。仕方なくヤフオク・メルカリで探してみるとを結構な数のBLACK357が出品されているだけじゃなく、デッドストックでも6,400円の激安価格で出品されていました(2020年の話)。
あの〜、これ確か1年間しか作られなかったレアなモデルでしたよね?っていうのが嘘みたいに笑、個人売買の相場はデッドストックで6,000円前後と激安価格で購入できます。これなら失敗してもダメージが少ない価格なので、試しにデッドストック品を購入してみました(2023年現在は1万円前後が相場)。
ただBDUジャケットBLACK357を一度も試着したことがなくサイズ感が全く分からないので、今回はジャングルファティーグジャケットと同じSを選択しました。またこのジャケットにはレギュラーとショート2種類の着丈が設定されており、どのくらい違うのかについては次のコーナーで詳しく見ていきます。
ジャングルファティーグJKTとは違うサイズ感
こちらは筆者がヤフオクで購入したデッドストックのBLACK357になりますが、なんと軍納入時の紙タグが付属していました。ちなみに生地はナイロン50%コットン50%のリップストップなので、残念ながら見た目にはヴィンテージ感は全くありません笑。
またBLACK357のディテールについてはヴィンテージアイテムではない為書くことがほとんどないので割愛しますが、ここではBLACK357のシルエットやサイズ感についてレビューしていきます。
まずはシルエットですが、ポケットが4つ付いた襟付きのデザインが似ているジャングルファティーグジャケットと変わらないのでは?と予想していましたが、、実際着てみると相当な違いがあることにビックリしてしまいました。それは…
BLACK357はジャングルファティーグジャケットよりボディがタイトで着丈も短くウエストがしっかりシェイプされた設計になっています。このBLACK357は1997年製造と割と近年に作られていますので、シルエットも1960年代に作られたジャングルファティーグに比べると現代風にブラッシュアップされています。
特にウエストのシェイプがほとんどないジャングルファティーグジャケットと違いBLACK357のフィット感が秀逸で、178cm/68kgの筆者がSMALL-REGULARをTシャツの上に羽織ってジャストフィットでした。またシャープなシルエットとブラックの色味が相まってモードっぽい雰囲気すら漂います。
ボディのフィッティングはSMALLがジャストだろうと予想し的中しましたが、着丈がレギュラー丈とショート丈の2種類あり相当迷いました。その理由はBLACK357を紹介しているユーチューバー達の中でもレギュラー丈派とショート丈派で二分されており、試着なしにはどちらが自分好みなのか全く分からりません😂
難しい着丈(regular・short)のチョイス
出典:YouTube
で、私のように着丈が問題でネットショッピングでの購入に二の足を踏んでしまう方が多いことに気付かれたユーチューバーさんが、自身のYouTubeで各サイズのフィッティングを紹介してくれています。
ただしその方と身長が近ければ参考になりますが、10cm近く離れているとフィッティングが相当変わってくるのであまり参考にならないのが現実。それは当ブログでも全く同じことが言えますが。。
ちなみにこのユーチューバーさんは170cm/64kgなので、体型が近くてBLACK357が気になる方は画像下にリンクを貼ったのでご覧になってみてはいかがでしょうか。
最終的に私がレギュラー丈を選ぶ決め手になったのがこちらの画像。身長は私より4cm低いですが、この方のコーディネートを見て「私の身長でショート丈を着たらツンツルテンに見えてしまうかも…」と気付かせてくれました。
最近の若者はジャングルファティーグJKTのショート丈を好んで選んでいると古着屋のオーナーから聞いたことがありますが、我々オッサンが着るならある程度着丈の長いジャケットらしい丈の方が着こなしやすいかと思います。
ちなみに私が所有するジャングルファティーグ3rdはお尻がすっぽり隠れる着丈(襟下〜77cm)ですが、この個体は身頃がタイトなおかげで着こなしやすいです。よって同じようにタイト目なBLACK357も着丈が長い方がバランスが取れると判断しました。
洗濯しても縮まないコットン×ナイロン生地
このBLACK357はデッドストックで購入してますが、無臭かと思いきや化学薬品のような臭いが染み付いてます。このジャケットはデッドストックでも大した金額ではないので、何の躊躇もなく洗濯します。
まずは40°Cのお湯に普通の洗剤を溶かしてつけ置きします。すると1分も経たないうちにお湯が真っ黒に変色するじゃないですか!しかし安心してください、乾燥後は新品時の黒さからほとんど変化せず真っ黒なままです。
また気になる洗濯による縮みについてですが、これは全くと言っていいほど変化がありません。もしサイズがやや大きい個体を購入した場合、乾燥機に入れても期待する縮みは得られないと考えた方が良いでしょう…。
逆にヤフオク・メルカリで売ってから改めて自分に合ったサイズの個体を買い直した方が早いですし、精神衛生上も良いと思います。それにしてもアメカジ古着市場はイタリアクラシコ系中古市場に比べ高値安定してるので、こうした買い直しができるのも醍醐味の一つです。
BLACK357を使った大人のアメカジコーデ
アメカジオヤジの筆者が今の時期(初秋)にBLACK357を着るなら、サラッとTシャツの上に羽織ってパンツは色落ちしたブラックデニムを合わせたいところです。参考までに画像で穿いているブラックデニムは、USA製リーバイス501の「ブラック後染め」になります🇺🇸
ただし全身モノトーンだと見た目が重くなり過ぎるので、足元はライトブラウンのビットローファーでバランスを取ってみました。しかしモノトーンコーデがトレンドとなっている2023年現在であれば、ブラックの革靴や白スニーカーを合わせたコーデを合わせた方が今っぽく見えると思います。
また真っ黒なブラックアウターをアメカジ風に着る際に気を付けなければならないのは、如何にモードっぽくならないようにするかという点になります。もしアメカジ色を強くしたい場合には、色落ちしたブルーデニムやチノパンを合わせてカジュアル感のあるコーデにするのもアリかと思います。
またもう少し涼しくなってきたら、インナーにベストを入れたコーデを組んでも良さそうです。その際に強い色のベストを使ってしまうとBLACK357と色で喧嘩してしまうので、やはりグレーやブラックなどのモノトーンカラーを持ってくるのがセオリーかなと。
今回のコーデでは筆者の大好物であるオルテガのグレーチマヨベストを使いましたが、ブラックやグレーのインナーダウンを使っても良さそうです。個人的にオススメのインナーダウンはイタリアブランドのHERNO(ヘルノ)の定番モデル「LEGEND」になります。
このLEGENDはジレのようなデザインですが、ナイロン製ダウンなのでカジュアル感も併せ持っております。そのおかげでビジネスシーンのスーツスタイルだけでなく、休日のカジュアルスタイルに合わせても全く違和感のない万能プレイヤーなんです。実際に筆者も6年前に購入してから毎年冬シーズンに着ています⛄️
先程はフェードしたブラックデニムを合わせてダーク系のモノトーンコーデでしたが、こちらではパンツをリーバイス501ホワイトに替えて爽やかでクリーンなコーデになります。
パンツをブラック→ホワイトに替えるだけでモノトーンコーデとして更にメリハリがつきますが、インナーのカットソーを色物にしないとホワイトの分量が多くなりすぎてしまいます。そこでインナーのTシャツと巾着バッグをオリーブグリーンにして、ライトブラウンの靴に繋げることでコーデを纏めてるつもりです。
ここで感じるのは、オリーブグリーンとブラックの相性は非常に良いですが、どこかにホワイトを挟まないとゴリゴリのミリタリーファッションに陥る可能性があります。また今回のコーデで使用したUS ARMYの巾着バッグはパーソナルエフェクトバッグで、安くて使いやすくオススメのアイテムです。
最後のコーデは2020年当時は鉄板パンツであったジャブスアルキヴィオのドローストリングパンツ(懐かしい!)を合わせた大人のカジュアルコーデになります。
このコーデではインナーにデニムウエスタンシャツを使いましたが、2023年現在に改めて見てみるとインディゴブルーとブラックの相性はイマイチだと感じます。やはり昔から「黒と青を合わせたコーデは禁忌」だと言われていますが、その名言がよく現れたダサめのコーデになります笑。
ただしBLACK357とグレーのウールスラックスは相性バツグンなので、大人の品位を保ったクリーンなミリタリーコーデをしたい方はウールスラックスを合わせることをオススメします。また2023年現在であればジャブスのシルエットは古臭く感じると思うので、ベルナールザンスかベルウィッチが無難でしょう。
BDUジャケットBLACK357まとめ
ということで今回は、アメリカ軍BDUジャケットBLACK357のサイズ感とコーデについて書いてきました。私個人が考えるジャストなサイズ感は170cm台前半の方であればS/SHORTかREGULAR、170cm台後半の方は確実にS/REGULAR以上の大きさをオススメします。
ちなみに筆者の感覚では、BLACK357のSMALL/REGULARは60sジャングルファティーグJKTより身幅・着丈ともにハーフサイズ小さいと感じました。
たった1年しか製造されなかった幻のアイテムなのに何故かお手頃価格で購入できる笑BDUジャケットBLACK357、ここ数年トレンドであるブラックアイテムに挑戦したい方にもオススメのアメリカ製ミリタリーアウターになります。以上です!
コメント
遅ればせながら、私もblack357ゲットしました。私は170cm前半なのでブログも参考にさせていただきs-shortを探したのですが、もうかなり少なくなってきているみたいでした(mediumやlongはたくさん見つかるのですが)
洗濯も真似して最初はお湯につけてみましたが、同じくかなりのダシと染料の匂いがw
でも生地がしっかりしているのでガンガン洗ってもよさそうですね。これからヘビロテしそうです。コーデ参考にさせていただきます!
くまさん、こんにちは。
BDU BLACK357査収おめでとうございます!!
サイズによって枯渇してるとは知りませんでした。
ファーストウォッシュでのダシの取れ方は凄まじいですよね(^^;;
これからの季節にヘビロテ確定ですね!
BLACK357初見ですね。
カッコ良いですね。
BDUのウッドランドはまだ安価で見かけます。チョコチップは少し数が減り価格も高くなってますね
BDUはこの時期に着るのに最適なので私はウッドランド、チョコチップとエアフォースのデジタルカモの三着を任務(?)に応じて着分けています。
チョコチップはサファリパークのスタッフといった具合でしょうか
(笑い)
ジョニーゲップさん、こんにちは。
3パターンのカモフラBDUジャケットを任務によって着分けているなんて凄いです笑!
私はダックハンターとERDLの2パターンを愛用しています( ^ω^ )