こちらの元ネタは2017年8月にアメブロで書いた記事で、米英仏の三大ブランドのコインローファーを比較した内容になります。
しかし当時オールデンだけコインローファーを所有しておらず、替わりにタッセルローファーで比較すると言う荒技を使ったので、あまり参考にならなかったかなと(笑)
そこで今回オールデンもコインローファーを入手しましたので、改めて三大ローファーを比較して全文新たに書き直してお届けしたいと思います✒️
ちなみにオールデンのコインローファー、JMウエストンの180シグニチャーローファー、ジョンロブのロペスを三大ローファーと書いてますが、私が勝手に定義づけているだけですので悪しからず(笑)🙇🏻♂️
それぞれ個性のあるコインローファー
上右:JMウエストン180
上左:ジョンロブ ロペス
下:オールデン 99161
ローファーの比較記事を考えた際、オリジン(元祖)はどこのブランドかな?と調べてみたらアメリカのブランドG.H.BASSでした。
本来であればBASSのローファーを含めて比較すべきなんでしょうが、中国製やエルサルバドル製になってしまったBASSに私も含めて世間も関心が低い為、今回は除外することに…。
世間的に支持されているコインローファーはどこのブランドか? 個人的に調べてみたところ、断トツでJMウエストンとオールデンのブログ記事やinstagramのpostが多かったです。
しかし靴好きとしてプレタポルテ(既製靴)の最高峰、ジョンロブの名品ローファーのロペスは外せないので、今回はこの3つのブランドのコインローファーを比較していきます👞
ジャストサイズの実寸を比較
先ずはジョンロブ ロペスとJMウエストン180シグニチャーローファーを比較していきましょう。
ちなみにジョンロブは現在エルメス傘下なので「ロブパリ」と呼ばれていますが、プレタポルテは未だに英国製なのでイギリス代表のコインローファーとしています🇬🇧
そしてJMウエストンはモチのロンでフランス代表のコインローファーで間違いないでしょう🇫🇷
写真上は両者を並べてますが、靴好きが見たら一目でロペスと180だと分かるオーラを携えてます。特にロペスはベルトに開いた楕円形のウインドウが特徴的なので、すぐに分かります。
ちなみにサイズはジョンロブが7ハーフEでウエストンが7Cになります。流石にウィズが2サイズ大きいロペスの方が幅広く見えます。
上:JMウエストン 180
下:ジョンロブ ロペス
どちらも当然ジャストサイズになりますが、ロペスの方が5mm長く3mm幅広になります。見た目はポッテリしているロペスですが、意外にもウィズが2つ小さい180と横幅が3mmしか変わりません。
しかし靴にとって数値より大切なのがフィット感。180は所謂「万力締め」フィッティングのサイズ感で選んでますのでヒールは抜けようがありません(笑)。ちなみに捨て寸はほぼ0です。
一方ロペスはローファー専用ラスト4395を使用してますが、これが意外にもヒールがガバガバ。最近入手したオールデン99161と同じかそれ以外に緩いかも。
ロペス購入を検討されている方は「プレタの最高峰ジョンロブの履き心地を味わえる!」とあまり夢を見ずに、甘めのヒールフィッティングへの覚悟が必要かもしれません。
で、最後にオールデンのコインローファーを計測すると、予想通り最も大きな数値になりました。全長300mm、全幅107mmは同じジャストサイズのJMウエストンより15mm長く7mm幅広になります。
オールデンはコバが張っているので大きめの数値になりやすいですが、それでもここまで差があると見た目のボリューム感に違いが生まれます。
JMウエストンはコンパクトにまとまっておりコーディネートの邪魔にならないタイプですが、オールデンはどちらかと言うと前に出てくるタイプ(笑)。コードバンの艶感も相まってコーディネートのポイントとして使えます。
JMウエストンとオールデンは真逆のタイプになりますが、どちらを選ぶかは好みの問題になってきますね😅
くるぶしへの干渉について
これは私のようなO脚さんに読んでほしいパート(笑)。我々O脚族は小指側が外方向に歪んでますので、くるぶしも必然的に外に向かってしまいます👣
すると履き口の高さがある短靴を素足で履くと、どうしてもくるぶし下の皮膚に干渉しやすくなります。この干渉=履き口が「刺さる」と、歩くのが困難になるくらい痛みを伴います😖
私もウエストン180の修行では小指の痛みよりくるぶしへの刺さりの方が痛かったほど… よって履き口の高さはO脚族にとって大変重要なファクターになります。
それを踏まえて比較写真を見てみると、それぞれの靴のくるぶしへの干渉の具合が違うのが良く分かります!180がグッサリ刺さっているのはもちろんのこと(笑)、ロペスすらくるぶしに干渉してます。
私の汚い足でお目汚しして恐縮ですが、くるぶし下に出来た履き口の干渉による傷痕を目安に見比べてもらう違いが良く分かると思います🤕
この点からO脚さんには履き口の低いオールデンのコインローファーを推奨したいです。ちなみに同ブランドのタッセルローファー等も同様に履き口が低い設定になっているので、オールデンはO脚にお誂え向きなブランドかもしれません。
デニムとの相性は三者三様
右:裾幅21cmの501Sタイプ
左:裾幅17.5cmカスタムの505
今では考えられませんが、3年前はヴィンテージデニムを細くカスタマイズするのがマイブームでした(遠い目)。
そんなスーパースリムなデニムとゆとりのあるデニムの2パターンで合わせてみましたが、カジュアルなスエード素材を持ってしてもロペスから醸し出される上品さとヴィンテージデニムはイマイチ合いません。
やはりロペスはコットンパンツや濃色デニムと綺麗めなコーディネートに合わせるのが一番活きてきます。
その点ウエストン180は万能選手だな、と、改めて感じさせます。ダメージデニムだけでなく軍パンとの相性も抜群ですし、ウールパンツと合わせればONスタイルでも履ける守備範囲の広さが多くの人から支持される理由なんでしょうね😌
既に裾幅17cmカスタムの505が手元にない為、裾幅19.5cmの501 66モデルと最近購入したウエアハウスDD1101(1967MODEL)のデニムにオールデンを合わせてみました。
コインローファーもタッセルローファーもONスタイルはジャケパンがギリギリ合うかなというレベルで、スーツは基本NG。と言うか、そもそもローファーをビジネススタイルに合わせること自体がタブーなんですけどね(笑)
オールデンがONスタイルにイマイチ合わない理由は、ヨーロッパ靴に比べて圧倒的な見た目の無骨さ。スーツにオールデンを合わせてる方の大半はファッション上級者で、「ハズシ」のアイテムとして使っていると思います。
逆に無骨や見た目のおかげでデニムとの相性はジョンロブ、JMウエストンよりも親和性が高いと感じてます。クラシコ系ファッションの頃は全く履きませんでしたが、アメカジ回帰してからローファーはオールデン一択になってます🇺🇸
米・英・仏ローファー比較のまとめ
ジョンロブのロペス、JMウエストン180シグニチャー、オールデン99161と三大コインローファーブランドの逸品を比較してきました。
個人的にはクラシコ系ファッションにはロペス、アメカジにはオールデン、オールマイティに使うなら180を選ぶと思います。
また履き心地やフィット感は三者三様ですが、O脚さんには履き口が低いオールデンを猛烈にプッシュします! 素足で履いてもくるぶしの下の皮膚に刺さりませんから👌
コメント
こんばんは!
大変参考になりました。ロブロペスのフィッテイングの緩さは全く同感です。
個人的にはオールデンよりエドワードグリーンのデュ―クやピカデリーが好みです。
よかったらお試しあれ~
あきちゃんさん、おはようございます。
ロペスのフィッティングが緩いと感じていたのが私だけではなくて良かったです(^_^;)
エドグリは最も私の足に合うブランドなので、ピカデリー試してみたいです!確かローファー専用ラストでしたもんね?気になるモデルです。