天井知らずのヴィンテージデニム相場
出典:ヤフオク!
第二次古着ブームが始まってからかれこれ5年くらい経つのでしょうか…。未だヴィンテージ古着の人気が落ちるどころかますます高まっており、その人気に伴い相場もグングン上がっています⤴️
我々オヤジの青春時代だった1990年代の頃から1stことリーバイス506XXはタマ数が少なかったので、30年後の2025年現在ではメチャクチャ高額になってしまうのはある程度理解できます。
しかし1stに比べて断然タマ数の多い2ndこと507XXがここまで上がるのは理解できない。。参考までに筆者が所有するサイズ38の2ndは2018年に8万円で購入しましたが、同サイズ・同程度の色残りの個体をヤフオクで探したら40万円超え…。
もはやヴィンテージリーバイスは投機目的のアイテムと化してしまったので、この相場で買うのは本当にバカバカしい。とは言え昔に比べて常識的な価格上昇に収まっているアイテムも探せばあるはず。
そこで筆者が所有するヴィンテージアイテムを色々とチェックしたところ、真冬以外にメチャクチャ活躍しているアイテムがあるじゃないの!それこそが羽織りから肩掛けまで幅広く使えるヴィンテージのシャンブレーシャツになります。
またヴィンテージシャンブレーの中でも高嶺の花と言われている「マチ付き」と呼ばるシャツでも今なら5万円台で買えます。と言うことで今回は筆者が所有するマチ付きシャンブレーシャツ3タイプについてレビューしていきます。
ステンレスが渋い40s US NAVYシャツ
まず一着目は40sのUS NAVYマチ付きシャンブレーシャツをご紹介します。この個体を購入したのは2023年で、町田にある老舗古着屋デザートスノー1号店になります。確か価格も28,000円位とお手頃価格だったのもあり即決購入。
US NAVYの中でもマチ付きシャンブレー最大の特徴は尿素樹脂のブルーボタンになるでしょう。この色のボタンはUS NAVYでしか使われておらず、ワークブランドは白か黒がほとんどなので一発で見分けられます👌
またワーク系ブランドには無いもう一つの魅力が、掠れたステンシルが入った個体が見つかる点になります。よくレプリカブランドでもN-1デッキジャケットなどにステンシルを入れてますが、残念ながらオリジナルの雰囲気を再現できません。。
1940年代となると今から80年前の個体になりますので、時間の流れによる経年変化はそう簡単に再現できないのでしょう。よって個人的にはUS NAVYのシャンブレーシャツは頑張ってステンシル入り4〜5万円台を探すことをオススメします!
ちなみに筆者が購入した個体のサイズは15(M程度)になりますが、着丈はかなり長めなので試着した上で購入した方が良いでしょう。その前に古着屋でUS NAVYのマチ付きシャンブレーシャツを見つけるのがそもそも難しいですが😅
ヴィンテージ古着界の神、ヘラクレス
続いてのマチ付きシャンブレーシャツは、ヴィンテージ古着業界ではお馴染みのワークブランド「ヘラクレス」の1940年代の個体になります。3大ストアブランドと言えばJCペニー、モンゴメリーワード、シアーズローバックなのはご存知の通り。
そしてヘラクレスはシアーズローバックのハウスブランドの一つになります。ちなみにヘラクレスは1908〜1965年まで展開されていましたが、JCペニーのハウスブランド「BIG MAC」に比べると圧倒的にタマ数が少なく見つかりません。
そんな中、2025年夏に高校生の息子と高円寺のサファリ1号店に行った際、コンディションの良いヘラクレスのマチ付きシャンブレーシャツを発見!マイサイズではあったものの価格にビビっていたら、何故か息子から強力に背中を押されて購入〜笑😂
確かにたかがシャンブレーシャツに55,000円は高額かもしれませんが、1940年代のディテールをしっかり備えた80年前の個体だと考えたら逆に安いのかもしれません(若干頭がおかしいかも…笑)。
1950年代までのマチ付きシャンブレーシャツの多くは黒の樹脂ボタンが付けられているので、パッと見ただけでヴィンテージだと分かるのも嬉しいポイント。逆に白ボタンは1960〜2000年代まで使われていたので分かりづらいんです。。
ちなみに筆者が購入した個体はタグのデザインから1940年代製で確定しておりますが、ヘラクレスはタグの種類が多すぎるので、詳しいディテールを知りたい方はこちらのブログ様の記事をご参考になされてください🙇🏻♂️
仙台の名店TRUE VINTAGEで発見!
2025年の夏休みに家族旅行で仙台に行きましたが、その際ぜ〜ったい訪問することを心に決めていたのが仙台の老舗ヴィンテージ古着屋TRUE VINTAGEです。まぁ店の前で待たせた妻と娘から大バッシングを受けたのは言うまでもないですが…笑。
まず店内を見渡すと「ここは都内のヴィンテージショップ?」と言うくらいヴィンテージアイテムが揃っているだけでなく、どの個体もコンディションが良いのが特筆すべきポイント。L.L.ビーンのデラックストートなんでバッキバキですわ✨
またレジのガラスケースに入っているヴィンテージのリーバイス501は都内の馬鹿みたいに高い相場に比べたら、頑張れば手が届く良心的な価格設定も嬉しいポイントです。そんなヴィンテージアイテムだらけの店内を見ていくと…
ずっと探していたマチ付きの黒シャン(ブラックシャンブレーシャツの通称)があるじゃないですか。高校生の息子に見守られながら?試着してみると着丈・袖丈ともにジャストサイズですやん!
またYouTubeでもよく取り上げられている名店TRUE VINTAGEのオーナーはとても気さくな方で、購入後の記念撮影もご快諾いただけました。実は前Vフリーダムスリーブのヴィンテージスウェットと迷いましたが、黒シャンにして本当に正解でした。
地方各地に名店と呼ばれるヴィンテージ古着屋がありますが、仙台に行く機会がある方は多少無理してでも笑TRUE VINTAGEに訪問した方が良いです。見応えがあるだけでなく良心的な価格設定なので、ついつい仙台土産に買いたくなること間違いありません🤗
Coast Wideのブラックシャンブレー
TRUE VINTAGEで購入したシャツをご紹介しますが、1950年代製Coast Wideのマチ付きブラックシャンブレーシャツになります。私は初見でしたが、ヴィンテージ古着に詳しい古着仲間によると、黒シャンでよく見かけるブランドだとか。
実は黒シャン購入で拘ってきたのはブランドではなく、なるべく着丈が短い個体を探し続けていました。一度でも黒シャンを探したことがある方なら分かると思いますが、とにかく着丈がメチャクチャ長い個体だらけなんです。。
その点このCoast Wideはヘラクレスのブルーシャンブレーシャツと比べても大差のない着丈なので、違和感なくタックアウトで着られるのが購入した一番大きな決め手になります。あとはTRUEオーナーのお人柄も購入の後押しになりました😆
ちなみにブラックシャンブレーシャツの生産期間は1930〜60年代と言われており、ブルーシャンブレーより油脂汚れが目立ちづらいことから鉄道関係や自動車関係の職場で着られていました。
その為なのか古着屋で黒シャンを見つけるのは非常に難しく、出てきたとしてもレジ奥やガラスケースに入るレベルです。ちなみに黒シャンの相場はマチ無しの60sで3〜4万円、マチ付きになると5万円〜と決して安くありません。
しかし先述したUS NAVYやヘラクレス以上に、黒シャンはディテールを見なくても一発でヴィンテージだと分かるインパクトが断然大きいです。もしオリジナルは無理でレプリカなら手をだせるとしたら、個人的にはオアスロウをオススメします。
今のうちに買いたいシャンブレーまとめ
と言うことで今回は、今のうちに買っておきたい40〜50sのシャンブレーシャツについて書いてきました。今年だけで40sヘラクレスと50s Coast Wide黒シャンと2着購入しましたが、それだけで10万円使っています💸
しかし2025年現在、もしヴィンテージのリーバイスを買おうとしたら色薄の501e66前期でも10万円、普通サイズの70505bigEでも色が濃い目だったら10万円します。どちらも1970年代製だと考えると…高くね?
その点40〜50年代の立派なヴィンテージと呼べる年代のシャンブレーシャツがまだ5万円で買えるうちに買っておいた方がいいのは言うまでもありません。この相場で買えたら古着ブームが終わっても値崩れはせず損はしないので、マチ付きシャンブレーオススメします。以上です!
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