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リーバイスが90年代に復刻したLVC506XX大戦モデルのディテールとサイズ感

トップス

突然の出会いは近所のリサイクルショップで

半袖短パンの夏コーデも飽き飽きとしてきた夏の終わり頃、そろそろ秋冬のアイテムが気になってきたので近所のリサイクルショップへ足を運んでみました。するとデニムジャケットコーナーをチェックしてみると、ヴィンテージっぽい深いインディゴの色味をした個体が掛かっているのを発見しました!

もちろん普通のリサイクルショップなので本物のヴィンテージじゃないことは分かっていますが笑、この個体を見てみると胸ポケットのフラップ無しでドーナツボタンのリーバイスが復刻した大戦モデルだと判明しました。2023年現在リーバイス大戦モデルのレプリカが大人気で、各レプリカブランドがこぞって発売し即完売となっています。

更に人気の高いレプリカブランドの大戦モデルは即完売するだけではなく、ヤフオク・メルカリでプレ値で取引きされています。それが本家リーバイスが作った71506XX大戦モデルの「復刻」になると、なんと定価の半額以下でお買い得な1万円台が相場なんだからビックリしてしまいます😳

 

 

 

 

 

またサイズがパッチ表記38だったので「どうせピタピタのフィット感でまともに着られないだろうなぁ」と予想しながら試着してみたところ、なんと178cmの筆者でも余裕のあるゆったりフィッティングだったのです!何なら袖丈に関しては腕長族の筆者でも長すぎるくらいで、本当に38なの?という感じでした笑。

そしてヴィンテージ風に色落ちしたデニム生地は(画像では分かりづらいですが)色残り70〜80%ほどで、これから秋冬に着ても合う色の濃さを残しております。実は506XXタイプのレプリカは何着か購入してきましたが、大戦モデルは一度も購入したことがなかったので勢いで購入してみました

と言うことで今回は1990年代にリーバイス社が復刻したLVC506XX大戦モデルのディテールとサイズ感について、筆者が所有するヴィンテージの506XXと比較しながらレビューしていきます。この記事を読んだらリーバイス復刻大戦モデルが欲しくなって、ヤフオク・メルカリで探したくなるかもしれませんよ😉

 

 

 

 

 

あなどれない日本製デニム生地のタテ落ち感

まずは私も惹きつけられたLVC506XX大戦モデルの生地から見ていきますが、正直な話レベルの低いレプリカブランドの生地よりLVCの日本製生地の方がヴィンテージに近い雰囲気だと感じました。深いインディゴの色味も魅力的ですが、何と言ってもヴィンテージさながらタテ落ちする生地が素晴らしいです!

このLVC日本製デニム生地がどれくらいヴィンテージに近いのかを所有する506XXのポケット内側の濃い部分と比べてみましたが、色味やタテ落ち感が似ていると感じました。もちろん本物の「大戦モデル」はこの生地よりネップ感が強く生地も厚いようですが、この生地も充分ヴィンテージっぽく見えます。

 

 

 

 

 

ただし生地の雰囲気は良いのですが、綿糸ではなくポリエステル混合のスパン糸で全く解れない点がヴィンテージっぽく見えないのが残念なポイントです。その点ウエアハウスなどの本格派レプリカブランドになると当然オール綿糸を採用しているので、着込んでいった際に解れて良い感じの雰囲気が得られます。

とは言え1990年代に作られたLVCの日本製デニム生地は魅力的で、過去記事でも書いたリーバイス505レギュラー最終モデルもヴィンテージさながらの雰囲気を持ち合わせていました。何故1990年代後半〜2003年の間だけヴィンテージリーバイスのようなタテ落ちになるのか不明ですが、1〜2万円が相場ならお買い得なのは間違いありません!

 

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ボタンの数が惜しい!復刻大戦のディテール

左:バレンシアUSA製、右:日本製

それでは今回購入した日本製LVC復刻大戦モデルのディテールをレビューしていきますが、ボタンの数がオリジナルと同じ4個ではなく5個になっているのが非常に残念なポイントになります。恐らくこのボタンの数の違いを受け入れられない人が多いと思いますし、相場が安い最大の理由かと推察します🤔

実は同じ1990年代後半にアメリカのバレンシア工場で作られた復刻大戦モデルも発売されていますが、こちらはオリジナルと同じ4つボタンで作られています。また生地も縫製もUSA製であることから非常に人気が高く、お値段も10万円以上まで高騰しており手が出ません。。

続いて赤タブをチェックしていきますが、LVC復刻大戦モデルはポリエステルを使用しているので退色もしない上に丸まらないので全くヴィンテージ感がありません。ボタンの数だけでなくこの辺りのディテールに「本物感」を求める方には、残念ながらLVC復刻大戦モデルは合いません。

 

 

 

 

 

更にディテールを見ていくとパッチは紙ではなく一応レザーが使われていますが、特に縮むこともなく印字が擦れて薄くなっているだけです。また先述の通り全てポリエステルのスパン糸で縫製されているので、レザーパッチを縫い付けているステッチも解れることなく完全に残ったままです。

続いて506XXで最重要なディテールと言っても過言ではないバックルバックを見ていきますが、LVC復刻大戦モデルはPL法(製造物責任法)に抵触しないよう針が外されたバックルを採用しております。筆者が所有する506XXは針シンチバックが付いていますが、車のシートが傷つかないか心配な時があります😅

最後にチェックするディテールは、個人的に重要視している袖付の角度になります。506XXといえばボディに対して真横に縫製されているのが特徴ですが、LVC復刻大戦モデルもヴィンテージ同様に縫製されており一安心です。またアームホールも太めに設定されているので、重ね着も問題なさそうです。

 

 

 

 

 

ヴィンテージ506XXと復刻のサイズ感を比較

それではLVC復刻大戦モデルのサイズ感についてレビューしていきます。ここ数年リーバイスのTバックが大人気でレプリカブランドもこぞってリリースしていますが、どこのブランドも1stタイプのデニムジャケットを現代的にコーデできるよう着丈を伸ばして設計する傾向にあります。

しかし個人的に506XXはコーデしづらくても着丈が短い方がオリジナル感があって好みなので、着丈60cm以上と長めのレプリカに満足できずにいました。。そこで試着した時から「もしかしたら短めかも?」と感じていたLVC復刻大戦モデルの着丈を図ってみるとヴィンテージと同じ56cmだったのです!

実際にサイズ42縮みのヴィンテージ506XXと並べて撮影してみましたが、ほとんど着丈が変わらないのが分かります。さらにサイズ38で着丈が短めでありながら身幅が脇下採寸57cmとゆったりした設計になっているので、今っぽくコーデすることができます。よってサイズ感に関しては大満足な結果でした👌

 

 

 

 

 

そこで「数センチ着丈が違うだけで見た目の印象がかわるの?」という疑問が出てくるかと思いますので、着丈60cmのLVC復刻Tバックモデルと着丈56cmのLVC復刻大戦モデルを並べて比較してみました。するとインナーに着たキャンバーポケT(Mサイズ)のはみ出し具合が全く違うのが一目で分かります。

また両者を見比べてみると着丈の長いTバックモデルの方がコーデしやすいですが、逆にLVC復刻大戦モデルのように着丈が短いデニムジャケットを作っているレプリカブランドはほぼ皆無になります。よって筆者のようにヴィンテージの506XX同様に着丈が短い1stタイプのレプリカが欲しい方にオススメの1着です!

ただしコーデに関しては短丈の方が断然難易度も高いので、インナーの着丈や着方(タックインorタックアウト)に注意しないとダサいコーデになる危険性があります。次のコーナーではLVC復刻大戦モデルの購入を検討されている方向けに、短丈デニムジャケットの大人コーデについて検証していきます。

 

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大人の短丈デニムジャケットコーデについて

まずはインナーのTシャツをタックアウトする場合ですが、着丈65cm以上のTシャツだとはみ出しすぎてバランスが悪く見えると感じました。また若者のように敢えて大きくインナーをはみ出せたレイヤードスタイルもありますが、我々オヤジが取り入れるには相当なファッションセンスと勇気が必要になります笑。

もし短丈デニムジャケットのインナーに着るTシャツをタックアウトしたい場合は、着丈63cm前後の短めになるサイズ選択をオススメします。参考までに筆者が購入してきたUSA製のTシャツで着丈63cmだったブランドはチャンピオンT1011ですが、サイズSなのでタイト目なフィッティングでした。

逆に今っぽくゆったりしたTシャツをインナーに使いたい場合は積極的にタックインすることを強く推奨します。もはやタックインスタイルは若者だけでなく全世代にとっても定番スタイルとして認識されているので、最初は気恥ずかしいと感じるかもしれませんが今っぽいスタイリングになるので是非お試しください🤗

 

 

 

 

 

また短丈デニムジャケットのインナーとして重宝しているのがセントジェームスの半袖カットソー(現行モデルはレヴァンテ)になります。このモデルは着丈が短めの設計になっているので、タックイン・タックアウトどちらのスタイリングでも合わせられるのがお気に入りのポイントになります。

筆者はサイズT4とT5の2着を所有しておりますが、サイズを上げても身幅が変わるだけで着丈はほとんど変わらず短めのままです。ただしセントジェームスの半袖カットソーの生地は薄手で「B地区」が透け透けになってしまうので笑、個人的にはデニムジャケットのインナー専用機として使っています。

 

 

 

 

 

 

 

お買い得な90sのLVC復刻大戦モデルまとめ

と言うことで今回は近所のリサイクルショップで見つけた、90年代にリーバイスが復刻した506XX大戦モデルについて書いてきました。やはり1stタイプの中でレプリカ(模倣品)ではなく「復刻モデル」と呼べるのはリーバイス製品だけですし、LEVISと記載された赤タブを使えるのも当然リーバイス社だけになります。

また今回購入した日本製LVC大戦モデルの着丈はヴィンテージ同様に短めの設定になっているので、「サイズバランスがオリジナルと同じ復刻モデルが欲しい」という方にはオススメの商品になります。逆に着丈が長めでコーデのし易さを求めている方には日本のレプリカブランドが作る1stタイプの方が良いと思います🇯🇵

ただしヴィンテージ風にタテ落ちするインディゴデニムの色落ちの良さや1万円台で買えるお手頃な価格帯を考慮すると、一度購入してみる価値はありそうです。ちなみに筆者は「普段着用デニムジャケット」として、バイクに乗る時だけでなくインナーとしてもガンガン着ていく予定です。以上です!

コメント

  1. 大峠ライオン より:

    自分がストリート寄りからアメカジに傾倒し始めた10年くらい前だと信じられないことに、この手の復刻モノはセカストでも5000円とか、店によっては2000円~3000円台で投げ売りされていたんですよね。マジでかっときゃ良かったと思っています。
    特にGジャンは人気がなく一緒に行った友人にも「くにおくん」と呼ばれ非常に受けが悪かったです
    特にレプリカよりリーバイスジャパンの復刻のほうが明らかに安かった

    邪な選び方かもしれませんが、「次は何が流行るかな」と考えながらセカストディグも楽しいです

    • masagonia masagonia より:

      大峠ライオンさん、こんにちは。
      確かにLVCの中古ジージャンは数年前であれば5,000円で売ってましたし、それでも買わなかったアイテムですよね笑。

      今回購入した大戦モデルは何気に気に入っているので、ちょこちょこ着ようと思います!

  2. ジョニー・ゲップ より:

    リサイクルショップには意外な出物がありますね。
    私はデットストックのフェドラハットを購入したことがあります。
    後からわかったのですが、実はインディハットだったんです。
    レプリカではなくハーバートジョンソン製。スピルバーグ監督がインディジョーンズの構想を練っている時、このハットを見かけてインディにかぶらせようと購入したそうです。
    閑話休題。
    針シンチがシートに傷を付けないか気にしておられる事について。
    ラングラーのデニムパンツのバックポケットにはリベットが打ってありますがこのリベットにはラングラーならではの特徴があります。あえて、コメントは控えます。購入された時、ご自身で気付いて下さい。す

    • masagonia masagonia より:

      ジョニーゲップさん、こんにちは。
      ラングラーのバックポケットのリベットがむき出しの件、確かに理由が気になりますね〜(^^;;

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