リバース酷似なGUヘビーウェイトパーカー、2023年モデルと3年前モデルを徹底比較

リバースウィーブの替わりに着られる質の高さ

暦の上では秋なのに真夏日を連発した9月は過ぎ去り、や〜っと長袖トップスが着られる気温になる10月は秋コーデを存分に楽しみたいところ。ヴィンテージ古着愛好家としてはデニムジャケットやミリタリートップスを着まくれる最高の季節ですが、年々秋が短くなりあっという間に冬になってしまいます。

そうなると活躍してくれるのが、保温性のある裏起毛したスウェットシャツやスウェットパーカー。特にここ数年チャンピオンのリバースウィーブが高騰しまくってしまい、つい5年前なら5〜6千円で買えたのが2023年現在だとスウェットシャツで1.8万円前後、スウェットパーカーだと2万円超えは当たり前に。。

我々アラフィフオヤジが学生時代だった1990年代には新品でも7,000円前後で買えたし、そもそもレギュラー古着という認識なので数万円も出したくありません笑。そこで登場するのがリバースウィーブ酷似のGUヘビーウェイトパーカーで、1,990円（2020年版）と激安だったのもあり購入してみました。

 

 

 

 

 

GUヘビーウェイトパーカーのディテールや生地のクオリティをチェックしていくと、とても2〜3千円とは思えないレベルの高さで舌を巻いてしまいました。実際にアメカジ好きな若者だけでなくオヤジまで虜にする人気商品に成り上がったのもあり、当ブログで3年前に書いた記事も4万回以上も読まれるほどです！

新商品として誕生してから3年が経ち、GUヘビーウェイトパーカーが進化したのかそれとも退化したのか気になるところ。。そこで今回は近所のGUに出向きヘビーウェイトパーカーを再購入してきましたので、3年前の元祖モデルと2023年モデルの直接ディテールを比較していきます。

また我々アラフォー〜アラフィフオヤジにとって大切なだらしなく見えないサイズ感についても3年前のモデルと違いがありましたので、その点についてレビューしていきます。ちなみに今回もユニクロ・GU記事では毎度恒例のS・M・Lの3サイズを試着しましたので、サイズ感の参考にしてもらえれば幸いです🤗

 

 

 

 

 

ヴィンテージで高額なブラックボディ狙いで

出典：ヤフオク！

レアなのが理由なのかコーデしやすいのが理由なのか不明ですが、ヴィンテージ古着業界では何故かブラックアイテムが人気で高額になる傾向があります。かく言う筆者もここ1〜2年は靴やバッグだけでなく古着でもブラックアイテムを選ぶようになりましたが、コーデが楽に決まるので気に入っています。

そこでチャンピオンのリバースウィーブのブラックボディに目を向けてみると、例に漏れず定番カラーのフェザーグレーより断然高値が付いております。確かに洗い込んでフェードしたブラックのスウェットはとても魅力的ですが、90sのレギュラー古着に3〜4万円はとてもじゃないけど出せません。。

しかもチャンピオンのCマークが付かないレアな「目無し」ならまだしも、Cマーク付きは見た目がスポーティに見えてしまうのでコーデの難易度が高いです。その点GUヘビーウェイトパーカーであれば元々ブランドタグが付かないので、我々オヤジでも安心してコーデすることができます👌

 

 

 

 

 

また今回ブラックボディを選んだ理由の一つに、GUヘビーウェイトパーカーのライトグレーは皮脂汚れが目立つ上に汚れが落ち切れない点が挙げられます（画像1枚目の赤枠）。かれこれ3シーズンも着倒してきたので汚れるのは当たり前といえば当たり前なのですが、チャンピオンのヘザーグレーだと目立ちません。

その理由として、GUのライトグレーの方がチャンピオンのヘザーグレーより明るい色味なので汚れが目立ちやすいのです。とはいえGUのグレー（カラーNo.03）だと逆にチャンピオンより明らかに濃いグレーになってしまうので、リバースウィーブっぽい見た目には残念ながらなりません。。

その点ブラックボディであればリバースウィーブでも展開していたカラーでもあるし、皮脂汚れを気にせず着込んでいけるのも嬉しいポイントです。しかもヘビーウェイトパーカーは名前の通り生地がしっかりしているので、ガシガシ洗濯機で洗ってブラックのフェード感を楽しめるのも魅力的です。

 

 

 

 

 

 

 

オヤジが着るならS・M・Lで充分な大きさ

それでは178cm／66kgアメカジオヤジの筆者がGUヘビーウェイトパーカー2023年モデルを試着していきますが、ハッキリ言って我々オヤジにはXL以上は必要ありません。現在ビッグシルエットがブームというより定番化されているので、XL以上のサイズが売り場の面積の大部分を占めておりました。

しかしそんなビッグシルエットのスウェットパーカーを我々オヤジが着てしまうと、パジャマに見えてしまいダサいコーデになるリスクが高いです。。その点S〜Lのジャストか少し大きめのサイズ感であればトップスとしてもインナーとしても使える上、アメカジコーデに合わせやすくオススメのサイズになります。

まずSサイズから試着してすぐに感じたのが、2023年モデルのヘビーウェイトパーカーは3年前のモデルより明らかに袖丈が長くなっている点になります（画像2枚目どちらもSサイズ）。実は3年前のモデルではMサイズですら袖がツンツルテンになりそうなほど短めな設計だったので、これは非常に嬉しい改良です！

 

 

 

 

 

2023年版GUヘビーウェイトパーカーのサイズ感ですが、SサイズでチャンピオンのリバースウィーブMサイズとほぼ同等だと感じました。これは3年前モデルも同様のサイズ感だったので、2023年モデルは袖丈だけが延長され肩幅・身幅・着丈の数値はほぼ変化していないと推察されます。

筆者は普段リバースウィーブはMサイズを着用しているし袖丈問題も解決されたので、2023年モデルはSサイズにしようか正直迷いました。しかし次にMサイズを試着した瞬間に「やっぱりMだな〜」と感じました。それはジャストサイズより少しゆとりのあるサイズ感の方が今っぽいコーデに見せられるのが理由です。

ではLサイズなら更に今っぽく見えるのではないかと思い試着してみましたが、ウエストのリプが腰で留まらずお尻がすっぽり隠れてしまいオーバーサイズに見えます。2023年現在これはこれでアリなサイズ感かもしれませんが、残念ながらアラフィフオヤジの筆者がオーバーサイズを着るとパジャマっぽく見えます😅

 

 

 

 

 

こだわりのディテールは引き継がれているか？

GUヘビーウェイトパーカーと言えばリバースウィーブと瓜二つなディテールを備えていることで有名ですが、これらのディテールが2023年モデルにも受け継がれているのかレビューしていきます。まず生地感は3年前モデルと同じくコットン82%ポリエステル18%の商品名の通りヘビーウェイトな生地が使われています。

チャンピオンのリバースウィーブはコットン90%ポリエステル10%（ヘザーグレー除く）の組成なので、ヘビーウェイトと言えどGUの方が若干軽く感じます。ただしGUの肉厚な生地によりフードが立体的に「立つ」ことでリバースウィーブかのように見えてくれるので、この生地感は非常に重要なファクターになります。

また2023年モデルよ縫製に目を向けてみると、3年前モデルと同様に肩・袖リブ・裾リブには二本針が使われています。これがステッチが見えない巻き縫いになってしまうと途端に安っぽく見えてしまうので、よくぞこだわりの縫製を継続してくれたと感心してしまいます（ただしフードの縫製は巻き縫いのまま）。

 

 

 

 

 

続いてリバースウィーブを代表するディテールとして、フードに付いているゴールドカラーのハトメが挙げられますが、3年前モデルのハトメは艶ありのゴールドだったのに対し2023年モデルではマットなブラス（銅）カラーに変更されております。個人的には2023年モデルの方がリバースウィーブに似ていると思います。

またボディの脇に付いたサイドリブもリバースウィーブならではの特徴的なディテールになりますが、こちらもGU23年モデルでもしっかり継承されています。しかも嬉しいことにGUのサイドリブはリバースウィーブと同じ手間の掛かるフラットシーマ（4本針）で縫製されているのも見逃せない好ポイントです！

昨今の物価高の影響はアパレル業界にも響いてしまっておりますが、それでも3年前モデルの1,990円から2023年モデルでも2,990円と企業努力を感じる価格帯をキープしてくれています。正直このハイクオリティなスウェットパーカーがたったの3,000円で買えるならバズって当然でしょう。

 

 

 

 

 

スウェットパーカーを使ったアメカジコーデ

商品単体で見るととても魅力的なスウェットパーカーですが、実際に我々オヤジがコーデするとなると話は変わってきます。やはりフードがスポーティかつ可愛く見えてしまうので、色やサイズ感の選択を間違えてしまうと「痛いアメカジオヤジ」に成り下がる危険性が高いアイテムでもあります😅

実際に筆者の悪いコーデ例から見ていきますが、マックCMのキムタクに憧れて購入した赤いスウェットパーカーを使ったコーデがまさに痛いアメカジオヤジに見えます笑。確かに歳を重ねた方が派手な色が似合うようになるなんて言いますが、筆者のようにファッション素人なら避けたいカラーになります。

そこで我々オヤジが選びたいスウェットパーカーは、ジャスト〜やや大きめサイズのモノトーンカラーであれば比較的簡単にコーデを纏められるでしょう。またスウェットパーカーを単体で着るのは簡単そうに見えて実は難しいので、個人的にはインナー使いでフードをアイポイントにするくらいが丁度良いと考えています。

 

 

 

 

 

ではスウェットパーカーはどんなトップスでもインナー使いが似合うかというと、実は着丈の短いトップスとの相性はイマイチだと感じています。またも筆者の悪いコーデ例を見てみると、フードだけでなくデニムジャケットの裾からもスウェットがはみ出しているので少し煩いコーデに見えてしまいます。

よって個人的にオヤジがアメカジコーデにスウェットパーカーを取り入れるのなら、裾からスウェットがはみ出ないカバーオールやラグランコートのインナーに使うのがベターだと考えます。更に着丈の長いアウターは短丈モノより大人っぽく見えるので、我々オヤジが取り入れるにはもってこいのアイテムです。

また今回購入したGUブラックボディはデニムよりオリーブグリーンのミリタリージャケットとの相性が良いので、グリーンをポイントにしたモノトーン寄りのコーデを組んでいこうと考えています。ちなみにヘビーウェイトパーカーのフードのヒモは好みではないので、今回も容赦なくハサミで切り落とします笑。

 

 

 

 

 

 

 

上出来！ヘビーウェイトパーカー2023まとめ

と言うことで今回は発売から4シーズン目となるGUヘビーウェイトパーカー2023年モデルと、筆者が所有する3年前に購入した2020年最初期モデルを徹底比較してきました。比較して気付いたのはリバースウィーブ酷似の生地感やディテールはしっかりと継続しながら2,990円と安価をキープしていることです。

また気になるサイズ感については身幅・肩幅・着丈はほとんど変化がありませんでしたが、袖丈だけ長くなっていたのは驚きでした。恐らくGU本部に「ヘビーウェイトパーカーの袖丈が短い！」という消費者の声が届いて改良してくれたのではないかと推察しますが、個人的には素晴らしい改良ポイントだと感じました！

最後にコーデに関してはフード物はスポーティかつ子供っぽく見えやすいですが、サイズ感や色の選択を間違えなければオヤジが着ても洒落たコーデを作れるアイテムです。このGUヘビーウェイトパーカーは相変わらず上出来なアイテムだったので、まだお持ちでない方は是非一度試してみてください。以上です！