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サイズ選びが難しいJMウエストン「ゴルフ」のサイズ感と大人コーデ

オールデンに続いて購入した黒の革靴

この記事を書く1ヶ月前にオールデンのミリタリープレーントゥ53711を購入したばかりの筆者ですが、仕事の関係で何故かJMウエストンのゴルフを購入することになりました。本当は無理して買わなくても良い状況でしたが、以前から欲しいと思っていたので勢いで清水ダイブしたわけです😂

今年はニューバランス990V2を購入したりオールデンのミリタリープレーントゥを購入したりと靴ばかり買っているような気がします笑。しかしオールデン4足、パラブーツ3足とプライベート用靴が大量にあるので、今年の靴購入はウエストンのゴルフで打ち止めにします。

またオールデンのミリタリープレーントゥをブラックレザーにしたのでゴルフは違う色にしようか迷いましたが、黒い革靴がめちゃくちゃ使いやすい上に今のトレンドにドンピシャでハマるのでゴルフもブラック一択です。そしてブラックを選んでおけば仮に手放す際にも高値が付く傾向があるのも選択の理由になります。

 

 

 

 

 

JMウエストンと言えば、2015年にブログ仲間がフランスへ旅行した際に購入してきてもらった180シグニチャーローファー以来9年ぶりとなります。あの頃のJMウエストンは「万力締め」と呼ばれる拷問級のタイトフィッティングで履くのが基本とされていました(懐かしい!)。

しかし2024年の今、そんな馬鹿げたフィッティングを勧めてくるウエストンスタッフはいないと信じていますがどうなるか…?と言うことで今回は、仕事の都合で急遽購入することになったJMウエストンのゴルフのサイズ選びの難しさとコーデについてレビューしていきます。

 

 

 

 

 

 

 

プロのフィッターによるサイズ合わせ

JMウエストンのゴルフを購入するにあたり、まずは自分のジャストサイズを知る必要があります。そこで直営店であればプロのフィッターが計測してくれるで、東京まで足を運んでJMウエストン青山店にお邪魔してきました。

ゴルフが欲しい旨をウエストンスタッフに伝えると、早速足の計測器を持ってきてくださいました。そして筆者の足は27.5cmであることが判明し、ゴルフであれば7ハーフか8がジャストサイズであることを教えていただき早速試着することに。

1足目は足長とヒールの抜け具合を確かめる為に余裕のあるサイズ(8Eウィズ)から履いてみました。すると羽根が完全に閉じてしまうだけでなくヒールもスポスポに緩くて予想通りオーバーサイズでした。ただし足長は当日履いていたジョンロブ7ハーフと同程度の長さで、見た目は悪くありません。

 

 

 

 

 

続いて足長は変えずウィズだけ下げて8Cを試着してみると、羽根は少し開いて細長いシルエットになりました(画像1枚目)。しかしゴルフに求めていたのはぽってりとしたシルエットだったので、イギリス靴のようにスマートに見える8Cは好みではありません。

そこで足長を下げてウィズをEからDに下げた7ハーフDを試着してみると、指周りはタイトになるものの恐らくジャストサイズはこれだろうというフィット感になりました。ちなみに足長とウィズを下げてもヒールのフィット感は緩く、ソールの返りが付くまでは抜けやすくなりそうです。

実はパラブーツのランスもジャストサイズで履いてもヒールが緩かったので、どうやらフランスの靴は日本人の足型に合わない傾向にあると感じます。とは言えゴルフが持つ唯一無二のデザインや雰囲気をどうしても味わいたいので、見た目がゴルフらしいシルエットの7ハーフDを購入しました。

 

 

 

 

 

Uチップの代表作ゴルフのディテール

UチップとはU字型の切り替えが入ったデザインの外羽根靴のことで、代表的なモデルとしてエドワードグリーン「ドーバー」、ジョンロブ「シャンボード」、そしてJMウエストン「ゴルフ」が御三家になるかと思います(革靴マニアの異論は受け付けませんので悪しからず笑💦)。

その御三家の中でゴルフは最もカジュアル感が強いので、スーツからデニムパンツや軍パンまで何にでも合わせられるのが最大の特徴です。このゴルフの持つカジュアル感は外羽根Uチップなだけでなく、横から見た時の靴の高さとぽってりしたシルエットから生み出されています。

またゴルフに採用されているシューレースは蝋引きタイプではなくマットな質感の丸紐なので、よりカジュアル色を強めていると感じます。しかしゴルフには自社タンナーが作るきめの細かく高級感のあるボックスカーフが使われているおかげで、カジュアルな見た目なのにドレス感もあります。

 

 

 

 

 

続いてソールをチェックしていくと、イギリスのHARBORO社が手掛けるリッジウェイソールに酷似のオリジナルソールが装着されています。このソールは新品時の手触りはツルツルとしており、履き始めて一皮剥けるまで滑りやすいとJMウエストンのスタッフに教えていただきました。

とは言え「ゴルフ=ジャーナリストシューズ」と呼ばれる所以は、この堅牢なラバーソールならどこにでも履いていけるとジャーナリストに愛用されたことが理由となっています。またソールのパターンには何気なく「J M」と形取りされているのも思わず嬉しくなるポイントです👌

更に縫製に関してはグッドイヤーですが、リブテープを使わず中底に溝を作り直接ソールを縫い付ける「9分仕立て」という手間のかかる製法になります。またステッチワークはどのパーツもピッチが非常に正確かつ丁寧で、革靴マニアの方ならゴルフを肴に一杯やれると思うほどです笑。

 

 

 

 

 

羽根の開きと踵のフィット感は靴下で調整

それでは今回の記事で最も重要なポイントであるゴルフの難しいサイズ感についてレビューしていきます。以下に筆者のジャストサイズを国別に表にしてみましたが、イギリス靴のハーフ下でウィズを1つ下げればゴルフのジャストサイズになることが判明しました。

しかしゴルフはフランス人向けのラストなので、日本人がジャストだと思わしきサイズを選んでも羽根が閉じ気味かつヒールも緩い傾向にあります。当然筆者も同様のフィット感になりましたが、ここはパラブーツのランスで学んだソックスの厚みでフィット感を変える作戦を実行しました🧦

まず初めに試着の時に履いていたビジネス用薄手ソックスを合わせましたが、画像のように一番下のハトメは羽根が5mm程度しか開いておらず履き込んだら閉じてしまうでしょう。。更にヒールカップには隙間が空いており、ソールの返しが付くまでは抜けそうなフィット感になります。

そのビジネス用薄手ソックスをユニクロの定番アイテムである「50足ソックス」に変えたところ、一番下のハトメは1cmほど開くようになりヒールカップのホールド感も明らかに向上しました。このフィット感であればイギリス靴やアメリカ靴とも遜色ないレベルだと感じました。

 

 

 

 

 

そこで更に厚みのあるソックスでチャレンジすべく、ファミリーマートのラインソックスで履いてみました。すると靴の中全体がパンパンになり、ヒールカップもピッタリのフィット感になりました。しかしこのパンパンなフィット感は180ローファーの万力締めを思い出します笑。

また最初からファミマソックスでゴルフを育ててしまうと、間違いなくビジネスソックスではガバガバになるほど革が伸びてしまうでしょう。よってファミマソックスはゴルフが馴染んできて緩く感じた時に登場してもらい、メインはユニクロ50色ソックスに決定しました。

その理由として50色ソックスはカジュアル用としては薄手の部類に入るので、革が極端に伸びる心配もないと考えたからです。また仮にビジネスシーンで履く際も商品名の通り50色もカラー展開があるので、ダークカラーを選べば問題なく合わせることができるのも大事なポイントです!

 

サイズ表
【イギリス靴】
エドワードグリーン(全モデル)→8E
クロケット&ジョーンズ(全モデル)→8E
【フランス靴】
JMウエストン(ゴルフ)→7ハーフD
パラブーツ(ランス)→8ウィズ表記なし
ジョンロブ(パリロブ)→7ハーフE
【アメリカ靴】
オールデン(全モデル)→8ハーフ
G.H.BASS(ローガン)→8ハーフウィズ表記なし
コンバース→9.5
ニューバランス→10D

 

 

 

 

 

スラックス・デニム・軍パンとのコーデ

ここではゴルフがいかに万能プレイヤーであるかを検証すべく、ビジネス用スーツのパンツからラギッドな軍パンまで合わせてみました。まずはスーツのパンツに合わせてみましたが、カジュアルなデザインにも関わらず艶感のあるボックスカーフのおかげで違和感なくスーツとマッチしてくれます。

これが同じUチップでも、ややマットな質感のリスレザーを採用したパラブーツのシャンボードになると、流石にカジュアル感が強すぎてスーツに合わせるのは厳しいと考えます。このドレス感とカジュアル感が絶妙なバランスで融合されているゴルフが世界的に人気があるのも納得です!

 

 

 

 

 

左:リーバイス505 右:リーバイス501

続いて我々アラフィー&アラフィフオヤジには定番の リーバイス501と505を合わせて見ましたが、どちらも見事に普遍的な好相性を見せてくれました。もしかしたらジャストサイズのデニムパンツとの相性はオールデンのミリタリープレーントゥより上かもしれません。

またゴルフは細身のDウィズを選んだとしても、コバが張ったラバーソールが の存在感を主張してくれるのもコーデで大事なポイントになります。このアッパーの丸っこいシルエットとドッシリとしたソールのおかげで、細身のデニムパンツだけでなく極太シルエットの軍パンにも合わせられます!

またデニムパンツにゴルフを合わせるとリゾルト信者っぽいイメージになるので、個人的にはチノパンや軍パンのような極太シルエットのパンツに合わせたコーデをたのしみたいと考えています(もちろんリゾルト×ゴルフの組み合わせも素敵です💓)。

 

 

 

 

 

サイズ選びが難しい永久定番ゴルフまとめ

と言うことで今回は、サイズ選びが難しいJMウエストンのゴルフのサイズ感とコーデについて書いてきました。複数の古着仲間が所有していたのもあり欲しい靴リスト上位にはいたものの、金額が高額なだけに中々手が出せなかったのが本音だったりします。

しかし実際にゴルフを手に入れてみると、オンオフ使える守備範囲の広さや、JMウエストンを履いているという満足感が得られて大変良い買い物ができたと感じました。やはり革靴マニアはいつになっても御三家(エドグリ・ロブ・ウエストン)を手に入れるとテンションが上がってしまいます笑

かく言う筆者も9年ぶりにJMウエストンを購入しましたが、上質なボックスカーフや正確なステッチワークに魅了されています。もしゴルフの購入を検討されている方は並行輸入品であれば10万円前後で購入できるので、なるべく早く購入して長くゴルフを楽しむことをオススメしたいです。以上です!

 

コメント

  1. Koji より:

    ゴルフは本当に万能ですよね。ハーフパンツとスリーピーススーツ以外には何でも合うと考えてます。外羽なのでカジュアルに見えますが、ほんのり上品なので旅行のお供にもばっちりです。ちなみに私もサイズに四苦八苦した事があり、ロシアンカーフ時代のCウィズ/6ハーフでどれだけ慣らしても万力締めが解消されずにお蔵入りに。その後ボックスカーフ変更後のDウィズ/6を買い直して快適そのものです(*質感もこちらの方が好み)。

    • masagonia masagonia より:

      kojiさん、こんにちは。
      ロシアンカーフよりボックスカーフの方が質感が好みだったんですね!

      私は過去にCウィズの180ローファーで苦しめられたので、今回はDウィズにしました。

      まだ艶が出てこないので、これから磨きたおす予定です(^^)

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